岡田恵美子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
とある展示会場で、イランという国とペルシャ語という未知の言語に魅了された著者。まだイランと日本との文化的な交流もほとんどなかった時代、当時のイラン国王に日本から直接嘆願書を書いた。なん百通と届くという嘆願書の中からその手紙が選ばれ、1963年、日本人初めての公費での留学生としてイランに渡った。
圧倒的な行動力。行きたいと思ったら絶対に行く。日本に恋人がいても、周囲からの反対や批判があっても(幸いなことに著者の家族は全面的にサポートしてくれたという)、情報がほとんどなくても、自分の道は自分で切り拓くのだという強い意志。イランという未知の国について調べ上げ、ペルシャ語を教えてくれる教授を探し出