矢野誠一のレビュー一覧

  • 三遊亭圓朝の明治
    明治維新のとき21歳だった三遊亭圓朝の評伝。落語の神様扱いをしないで、明治という激動の新時代と格闘した江戸生まれの芸人を活写した優れた評伝である。
  • 新版 女興行師 吉本せい ──浪花演藝史譚
    吉本の寄席の広がり、「花月」の由来、上方落語の凋落、エンタツアチャコに始まる漫才の隆盛など、全体の動きがよくわかる。一気に読んだ。ただし、記述が重複したりして読みやすいところが若干ある。
  • 落語を歩く 鑑賞三十一話
    初出は50年前、東京オリンピックを経てすでに大きく変貌してしまった都市に江戸の面影を探しながら古典落語の舞台を巡る。巨大な高層ビルが林立する現代に本書を読むと落語の持つ普遍的な魅力に改めて感心させられる。