矢野誠一のレビュー一覧

  • 新版 落語手帖

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    全274席載っている落語事典。有名な演目は、ほぼ網羅されている。

    あらすじとサゲをはじめとし、鑑賞の手引きとなるように【梗概・成立・鑑賞・藝談・能書】の5項目がすべての演目について書かれている。

    1ページ1演目で見やすいのが特徴。

    並びは五十音順で、目次もあるし、見開きの左上には「あお-あく」などのインデックスが付され、調べやすくなっている。さらに巻末には、演目の索引がある。落語は同じ演目でも別名があるものも少なくないが、巻末索引は別名でも引けるので便利である。
    一例を挙げると「引越しの夢」は、目次や本編からでは見つけにくい。別名で載っているからだ。巻末の索引で「引越しの夢」を引くと、「

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    2025年01月11日
  • 三遊亭圓朝の明治

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    明治維新のとき21歳だった三遊亭圓朝の評伝。落語の神様扱いをしないで、明治という激動の新時代と格闘した江戸生まれの芸人を活写した優れた評伝である。

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    2012年09月17日
  • 芝居のある風景

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    ネタバレ

    はるか昭和やいかがやあらん。昭和40年代からの戦前と同じくらい昭和は遠い。それでも読んでるとありありと浮かぶ。

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    2023年05月28日
  • 新版 女興行師 吉本せい ──浪花演藝史譚

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    吉本の寄席の広がり、「花月」の由来、上方落語の凋落、エンタツアチャコに始まる漫才の隆盛など、全体の動きがよくわかる。一気に読んだ。ただし、記述が重複したりして読みやすいところが若干ある。

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    2017年10月30日
  • 落語を歩く 鑑賞三十一話

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    初出は50年前、東京オリンピックを経てすでに大きく変貌してしまった都市に江戸の面影を探しながら古典落語の舞台を巡る。巨大な高層ビルが林立する現代に本書を読むと落語の持つ普遍的な魅力に改めて感心させられる。

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    2015年07月20日
  • 新版 落語手帖

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    巻末の掲載・不掲載ともに並べた演目索引を読むと「口演頻度が高い噺をほぼ網羅って謳ってるけど、この演目が載ってて、これは載ってないの?」と首を傾げたくなるセレクトもあるけど、それ以外はまあまあ満足。
    各演目につき鑑賞(評論家の感想)と噺家による藝談が載ってますが、基本的には何十年も前の思い出話が中心。

    ちなみに、巻末索引に「にわか泥」(不掲載)が載ってますが、たぶん「にかわ泥」の誤植だと思います。

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    2013年07月16日