前巻のラッキースケベ以降から急に様子が可笑しくなった旭お嬢様、それを心配する夕くんの関係が変わる続巻こと完結巻
そもそも何故、旭お嬢様が”男性恐怖症(と思い込んだ事)”になったのかの経緯も
旭お嬢様の持つ分不相応の怪力は後に作者が連載していた負の業(すなわち不幸)を背負う女子高生たちの話にも
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つまりあの五人らと旭お嬢様の共通点は(失礼を承知であるが)一種のマイノリティを抱えてるともいえる
使用人の黎明が必要以上に外部の人間を敵視してるのも、旭お嬢様の不幸にも影響してるのかも知れない
それを解消する方法は――実に意外なところにあった。というか前巻で伏線貼っていたわけだが
……と真面目に語ったが、内容は前巻のエロさがやや減った代わりに掘り下げがそこそこ出来て良し
正直キリが良いと言えばいいが、欲を言えばまだまだ続きが見てみたかったなあ
・阿蘇谷家の旦那様、大旦那様に認められるor婿養子になるために奮闘する夕くん
・一般庶民の日常に触れたり、男性恐怖症克服の特訓の結果、怪力を任意に制御出来た旭お嬢様
・黎明視点での旭お嬢様の半生などなど……
まだまだ話は盛り上がれるのが惜しい。久々に中々いいボーイ・ミーツ・ガールが見られて満足
ちょっとエッチなラブコメが好きな人に是非おススメ(巻数も二巻と少ないし)
最後に気になるのは夕くん視点からは旭お嬢様を「旭さん」と呼んでるのに対して、旭お嬢様の方は苗字(嘉島くん)止まりなのか
これが「夕くん」「旭さん」と互いに呼ぶ関係になるまで進展して欲しいな