太田牛一のレビュー一覧

  • 現代語訳 信長公記

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    ネタバレ

    想像できないほど大量の人が死んでいて頭が混乱してくる。そんな世でも道義に生きる人がいて胸を打たれる。こういう時代があったのだとリアルに感じられた。‬
    「信長に憎まれた者は、すべて自然に死んでいくのである」この言葉は怖い。
    辞世の歌が悲痛で、一人一人の無念さに胸を打たれた。追い詰められても人を恨まずに、家族を愛して主君を愛して、潔く死ねるものなんだろうか。
    生きるために、名を残すために、それぞれに正義があるのかもしれない。

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    2019年08月08日
  • 現代語訳 信長公記

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    信長に興味を抱いていたところに現代語訳の本書を入手。戦国時代とはよく言ったものと痛感。その中で信長が生き抜いていく様子がよく判る。しかし攻め下した敵将やその一族に対する生殺与奪の仕方に統一性が見られず、特に成敗という名の殺戮を記したくだりは痛ましい。終盤に甲斐の国から帰陣する道中は東海道の宿場町として残っている地名が多く、そこだけ平和な道中記を読むようだった。本記は明智光秀謀反から安土城留守居衆の様子、家康が堺から退去していくところで終わっている。他の文献でその後の様子が知りたくなった。

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    2017年08月19日
  • 現代語訳 信長公記(全)

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    織田信長の家臣 太田牛一 が 信長の生涯をまとめた史実。歴史小説と違い、信長の面白さより、信長の残虐性の方が 印象に残った

    戦に勝った者が 首を取り 酒宴のさかなにしたり、叡山炎上に際して 女子供まで 殺戮する 非人間的な残虐性が 天下取りに必要だったのだろうか


    「人間五十年、下天の内をくらぶれば夢幻のごとくなり」

    父 信秀に始まるのは わかるが、本能寺の変で終わるのではなく、その後 徳川家康が熱田に帰国したことで終わる意図は 何だろうか

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    2017年07月20日
  • 現代語訳 信長公記

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    ネタバレ

    旧臣が記した信長の一代記。一次資料としての価値が高く信長研究では必須の書であり歴史小説のネタの多くがここから出ている。
    信長は生涯を通して戦闘しっぱなしだった。イメージとしてはこんな感じ。

    90% 合戦、および評定/恩賞/叱責/成敗
    5% 鷹狩
    2% すもう大会
    2% 天皇・将軍行事
    1% 名物召し抱え

    戦国時代、死がすごく身近にある。「何々の戦いで敵方地侍七百五十人と討ち取った」とか淡々と繰り返し出てくる。
    たくさんの武将名が見てたら「信長の野望」をやりたくなった。

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    2014年10月13日
  • 現代語訳 信長公記

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    外国語だろうが古文だろうが原文のまま読めるのが理想。同じ日本語なんだから古文くらい...とは思いません。高校時代の成績が示してくれていますのでorz

    随分と細かく記録しているというのが率直な感想。信長存命中からリアルタイムで書き記してたんだろうな。

    次は『言継卿記』かな。

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    2014年01月03日