【感想・ネタバレ】現代語訳 信長公記(全)のレビュー

あらすじ

『信長公記』(しんちょうこうき)は、織田信長の家臣であった太田牛一が著した、信長の一代記である。足利義昭を奉じて上洛してから本能寺の変に斃れるまでの15年間の足跡がとりわけ詳細に書き記されている。しかもその記録はきわめて正確で、歴史研究が進み従来の信長像が大きく塗り替えられようとしている現今においても、本書は第一級史料としての地位を失っていない。戦国時代を駆け抜けた信長の生きざまが現代によみがえる!

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Posted by ブクログ

新人物文庫板も読んだが、こちらの方が読みやすいような気がする。また、個人的にはこちらの方が解説が良い。

多少の脚色があるのだろうが、基本的には実際の出来事を淡々と記録したものである。それゆえに、かえってリアリティや生々しさを感じる。また、「ご成敗なさった」とさらりと書いているところがかえって怖さを感じる。

特に興味を持ったのは、甲州征伐を終えた信長が、甲府から安土へ帰るところの行程を描いたところである。他と比べて記述がかなり長い。甲州征伐の3ヵ月後に本能寺の変が起こっていることから、信長にとっての最後の旅を詳細に記録したいという筆者の意図があるのだろう。

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2022年07月01日

Posted by ブクログ

古文書講座で読んだところを復習するため、少しずつ読んでいる。
講座で教わったあたりをWebマップで確認してみたり、公卿補任の該当年の記事を見比べてみたりしていると、結構楽しい。
戦争に明け暮れ、命を落とす人の様子が細かく、あるいは淡々と記されているのを読むと、改めて当時の厳しい日常が思いやられる。

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2024年05月12日

Posted by ブクログ

織田信長の家臣 太田牛一 が 信長の生涯をまとめた史実。歴史小説と違い、信長の面白さより、信長の残虐性の方が 印象に残った

戦に勝った者が 首を取り 酒宴のさかなにしたり、叡山炎上に際して 女子供まで 殺戮する 非人間的な残虐性が 天下取りに必要だったのだろうか


「人間五十年、下天の内をくらぶれば夢幻のごとくなり」

父 信秀に始まるのは わかるが、本能寺の変で終わるのではなく、その後 徳川家康が熱田に帰国したことで終わる意図は 何だろうか

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2017年07月20日

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