倉田真木のレビュー一覧
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アメリカのネット発ホラー短編アンソロジー。
日本ものとはやはりかなりテイストが違っていて、クリーチャーが出てくる血みどろものが多い。ここらへんはホラー映画の影響だろうか?
収録されているものは何処かで読んだり見たりしたようなものが多く、クオリティはそれほど高くない。そんな中ではマックス・ロブデルの「おチビちゃん」「舐める熊」の2作はちょっと毛色の違うネットロアや都市伝説的な傾向の強い作品で(収録作の中では)異色を放ってる。「おチビちゃん」は若い娘がダイエットのために職場から放射性物質を盗みだし呑んでしまい酷い目に会うというもの。「舐める熊」は情緒不安定な主人公がトレパネーションにハマり頭を穴だらけにしてしまうというもの。いずれも一人称による独白形式をとっているのも効果的。 -
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今からおよそ300年前18世紀半ば。沢山の財宝を載せたスペイン船を拿捕する目的でグレートブリテン王国を出航後、南米大陸南端付近で難破した軍艦ウェイジャー号の乗組員たちを中心に追った海洋サバイバルノンフィクション。
飢えに苦しみ極限状態に陥ると精神までが荒み、僅かに残る食糧や武器の奪い合い、仲間割れに発展する。絶海でのサバイバルは壮絶そのもの。生々しい人間模様のリアリティ。また当時の植民地主義や帝国主義の思想も垣間見える。
作者は『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』を著したデイヴィッド・グラン。この人の書くノンフィクションは本当に情報収集能力、ストーリーの再構成力が見事で圧倒される。今作も『キラーズ〜』と同じく、スコセッシ×ディカプリオのタッグで映画化が既に決まってるらしい。この原作をそのまま映像化すると観るに堪えないかなりしんどい描写が続くと思うけどどうするんだろう……笑 映画のほうも楽しみ。 -
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やっとの思いでFBI捜査官になったマーク
とそれを支える妻キャシー。
新人捜査官として赴任した場所は昔からの
因習と荒廃した田舎町だった。
真面目で正義感の強いマークはここの
地で何とか未来を拓きたいと思い捜査へ
と邁進する。
そしてマークの運命を変えるスーザンとの
出会い、スーザンは極貧の生活と薬にまみれた
環境に嫌気がさしていた。
マークの情報提供者になり、妻のキャシー
とも友人関係となる。
それが段々とマークとキャシーを追い詰め
ることになる。
スーザンはマークに恋愛感情を強烈に抱き
妄想と虚言を繰り返し遂にマークも
スーザンと一時的に関係を持ってしまう。
この事が発端でマークの捜査官人生の
根幹が変貌してしまい、スーザンに脅され
遂に殺害してしまう。
そこからマークの人生はマイアミと言う地
で輝かしい一歩を踏み出すはずが、マークは
自分の過去から逃れられず、マイアミの
光さへも地獄の業火の様にマークを蝕んで
いった。
品行方正で師範的なマークの外観はFBIにとって
好ましくそして将来を期待させるに充分な
人材だった。
だか、最初の赴任地は過酷で管理官もいず
そんな場所にマークの様な新人を送り込む
事にFBIの最初の間違いがあった。
マークの正義感と誇りだけでは複雑な
人間関係や悪の巣窟の様な場所には
立ち向かうすべも無かった様に思う。
人を殺める事は悪だか、マークやキャシー夫妻
の置かれた状況は全てマークの行いや弱さの
せいでは無くFBIの組織の悪習もこの事件
を引き起こす引き金となったと感じる。 -
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1/3ほど読んだところで映画を観た。
ドラマチックに進む206分のスコセッシの力作に比べ、
集められた事実が淡々と述べられるノンフィクション。
事件から長い時間が経ったのちの調査には執念を感じるし、当時の入植者(主に白人)の欲深さがこんな連続殺人まで起こすのかと思うと恐ろしい。
greedyって言葉がぴったり。
(映画の出演者の演技は見事です!)
途中で出てくる『大草原の小さな家』のインガルス一家、
ネイティブ・アメリカンの人たちををこんな風に思ってたのか…と、今になって知るとかなりガッカリ。
子どもの頃、あんなに楽しく観てたのに…泣
人物相関図を、進捗を更新しながら定期的に挿入して欲しい!! -
Posted by ブクログ
デイヴィッド・グラン『キラー・オブ・ザ・フラワームーン オセージ族連続怪死事件とFBIの誕生』ハヤカワ文庫。
マーティン・スコセッシ監督により、レオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロ、ジェシー・プレモンスら出演する映画の原作となったノンフィクション。『花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』として刊行された作品を文庫化、改題。
オセージ族が保留地から出る石油の受益権のおかげで巨額の富を保有するようになったとは知らなかった。当時のアメリカ人の11人に1人が車を持っていたのに対して、オセージ族は1人で11台の車を持っていたのだ。
オセージ族連続殺人事件の捜査は遅々として進まず、何度も同じ描写が描かれる。殺人事件の捜査がメインなのか、アメリカの歴史とFBI創設の経緯がメインなのかはっきりしない。恐らく、映画はオセージ族連続殺人事件の方を主眼に描くのではなかろうか。
1920年5月、禁酒法時代のアメリカ南部のオクラホマ州でオセージ族のチャールズ・ホワイトホーン、アナ・ブラウンが立て続けに殺害される。その後、さらに殺人は続き、二十数人のオセージ族の人びとが殺害される。
私立探偵や地元当局が決定的な容疑者を絞れず、手を拱く中、後にFBI長官となるJ・エドガー・フーヴァーは、特別捜査官トム・ホワイトに命じて大がかりな捜査を始めるが、解明は困難を極める。
しかし、そこにはオセージ族が手にした石油の受益権による巨額の富に関係する陰謀が渦巻いていた。
本体価格1,360円
★★★ -
購入済み
すごく怖いわけじゃないけど
全体的に、可もなく不可もなく、
といった感じでしょうか。
いろんな作家の書いた恐怖話を
詰め合わせているので、人によっては
「数のわりに面白い話が少なかった」、
という感想もありそうです。
また、かなりぶっ飛んだ進め方をしている
ように感じた話もありました。
なので、いくつかは読み手を選ぶかも…。
怖い話は大抵は楽しめる、という人は
楽しく読めると思います。
逆に、傑作ものの恐怖を求めていたり、
ジワジワくる恐怖が好きだと言う人は、
合わないかもしれません。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ簡単に言ってしまうと、出世欲に憑りつかれ、家庭を顧みなかった男が、最後に悔い改める物語。
この主人公、お金を稼ぐ以外に良いところが無い。
飲酒運転をしようとするし、スピード違反も日常茶飯事。
そのうえ女性に対して、だらしがない。
物語の大半が彼の身勝手さについてで、悔い改める部分が最後に少しある、という感じなので、正直読むのが嫌になってくる。
それでも我慢して読み続けると、最後に涙があふれてくる。
「ザ・ギフト~聖夜の奇蹟の物語~」
このタイトルをみると、心温まる内容を想像することだろう。
私も、クリスマスに心温まる作品を読もうと、手にした一人である。
だが実際はまったく違う。
ほろ苦いプレゼントだった。