あらすじ
聖夜に見つける、心を震わせる贈り物とは。
なんでも一番を求め、仕事に猛進するルー・サファーン。さらなる昇進のチャンスをものにしようとますます多忙を極め、愛する妻や子供たち、親兄弟と向き合う時間も余裕もない。「自分のクローンがいたらいいのに――」。
クリスマスが間近に迫ったある朝、ルーは会社の前に座る同世代のホームレスにふと目を留め、なんの気まぐれか手にしていたコーヒーをプレゼントする。さらに行きがかり上仕事まで世話するが、その男ゲイブの超人的な仕事ぶりは、ルーに恐れと不安を抱かせ、苛つかせていく。この男は何者なのか――。
そんな折、ライバルの企みで窮地に陥り、私生活でも重大な岐路に立たされているルーに、今度はゲイブがある“贈り物”をする。それは、不思議な錠剤だった。その薬を服用すると・・・・・・。
ゲイブは一体何者なのか? 人生において本当にかけがえのないものとは? 誰もが自らの人生と重ねあわさずにはいられない、現代版『クリスマス・キャロル』。ベストセラー作家が描く、聖なる季節の奇蹟の贈り物。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
簡単に言ってしまうと、出世欲に憑りつかれ、家庭を顧みなかった男が、最後に悔い改める物語。
この主人公、お金を稼ぐ以外に良いところが無い。
飲酒運転をしようとするし、スピード違反も日常茶飯事。
そのうえ女性に対して、だらしがない。
物語の大半が彼の身勝手さについてで、悔い改める部分が最後に少しある、という感じなので、正直読むのが嫌になってくる。
それでも我慢して読み続けると、最後に涙があふれてくる。
「ザ・ギフト~聖夜の奇蹟の物語~」
このタイトルをみると、心温まる内容を想像することだろう。
私も、クリスマスに心温まる作品を読もうと、手にした一人である。
だが実際はまったく違う。
ほろ苦いプレゼントだった。