柴田トヨのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
年長者と対話する機会が少なくなるにつれ、彼らがどのような感性を抱きながら日々を紡いでいるのか、ふと想いを馳せることがあります。この本を手に取ったとき、僕ははまるで長寿の叡智の扉をそっと押し開き、その内奥を垣間見たような感覚に包まれました。
柴田トヨさんの詩は、静かに大地に根を張る大樹のように、どこか懐かしく、安心感とぬくもりを湛えている。言葉ひとつひとつが、陽だまりのようにやわらかく心に降り注ぎ、時に穏やかに寄り添い、時にそっと背を押してくれる。この詩に触れたことで、人生の歩みの中で積み重ねられた思いの深さに気づかされる、そんな豊かな読書体験となりました。 -
Posted by ブクログ
遠い昔の事をつい昨日のように、鮮明に文字にする記憶。みずみずしく優しい感性。とても胸を打つ美しい詩集です。私が好きな詩は、息子と駅で夫を待つ気持ちをうたったもの、夫と子供と花の下を歩いた事は最も幸せな時だったとうたったものです。やっぱり、何を言っても、人の根底には、家族への愛がありますね。私も親孝行したくなりました。そんな気持ちにさせてくださってトヨさん、ありがとうございます。
また、今の政権の話はウェルカム、とか、年金のジョークとか、茶目っ気もたっぷりあるトヨさん。素敵です。
詩集自体は文字も少ないので、すぐ読めちゃいますが、この作品は、じっくり、ゆっくり噛み締めて読んでいただきたいです。
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購入済み
素敵な人生です。
風、雲、音〜。すべてを友とし、五感を味わいながら、一生懸命生きられた人生に、拍手喝采です。
私も,今から貴女の生き方を思い出しながら、私自身の人生を歩んで生きたいと思います。😳☺