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映画も公開され話題となっているこの作品。90歳を越えて詩作を始めた柴田トヨさんが98歳のときに出版し、詩集としては異例の168万部もの売上を記録したそうです。
詩の内容は、ひとり暮らしのトヨさんの日常や普段考えていることなど。決して大それたことは言ってません。でも読んでいるといつのまにか、じんわりと涙が出てきます。長い年月を生きてきたトヨさんの言葉は読者を包み込むようにやさしくて温かくて…。20年や30年の人生で弱音を吐いちゃいかんな、という気にさせられます。
かと思えば、息子さんの横顔にふと亡くなったご主人の面影を感じて「得した気分」なんて、なんとも可愛らしい一面も…。読んでいるうちに、私はすっかりトヨさんのファンになってしまいました。
まだ読んだことないという方、やさしくて力強くて、ちょっぴりお茶目なところもあるトヨさんの言葉たちに、ぜひぜひ触れてみてください!
Posted by ブクログ
年長者と対話する機会が少なくなるにつれ、彼らがどのような感性を抱きながら日々を紡いでいるのか、ふと想いを馳せることがあります。この本を手に取ったとき、僕ははまるで長寿の叡智の扉をそっと押し開き、その内奥を垣間見たような感覚に包まれました。
柴田トヨさんの詩は、静かに大地に根を張る大樹のように、どこか懐かしく、安心感とぬくもりを湛えている。言葉ひとつひとつが、陽だまりのようにやわらかく心に降り注ぎ、時に穏やかに寄り添い、時にそっと背を押してくれる。この詩に触れたことで、人生の歩みの中で積み重ねられた思いの深さに気づかされる、そんな豊かな読書体験となりました。
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