【感想・ネタバレ】くじけないでのレビュー

あらすじ

みずみずしく前向きな作風で読者の心を捉えて離さない「100歳の詩人」柴田トヨ。詩集では異例の150万部、突破のミリオンセラーが待望の電子書籍化

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映画も公開され話題となっているこの作品。90歳を越えて詩作を始めた柴田トヨさんが98歳のときに出版し、詩集としては異例の168万部もの売上を記録したそうです。

詩の内容は、ひとり暮らしのトヨさんの日常や普段考えていることなど。決して大それたことは言ってません。でも読んでいるといつのまにか、じんわりと涙が出てきます。長い年月を生きてきたトヨさんの言葉は読者を包み込むようにやさしくて温かくて…。20年や30年の人生で弱音を吐いちゃいかんな、という気にさせられます。

かと思えば、息子さんの横顔にふと亡くなったご主人の面影を感じて「得した気分」なんて、なんとも可愛らしい一面も…。読んでいるうちに、私はすっかりトヨさんのファンになってしまいました。
まだ読んだことないという方、やさしくて力強くて、ちょっぴりお茶目なところもあるトヨさんの言葉たちに、ぜひぜひ触れてみてください!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

『神様』という詩に思わず涙がこぼれた。
この世の理不尽を神様がすべて消し去ってくれたらいいのに、と心から思った。

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2025年11月30日

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トヨさんの詩は何度読んでも、心があったかくなっていい。息子さんが人生に生きがいをとすすめた詩の創作で人生が様変わり。世界の各国で翻訳されて出版されるほど。

折に触れて何度も味わいたい詩ばかり。おすすめです!

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2025年10月17日

Posted by ブクログ

トヨさんを見ていると私はまだ若いって思える。なんでもできる。
トヨさんは毎日朝起きて、バターかジャムを塗ったパンと紅茶で朝食をとって公共料金の支払いなどを含めた家計や通院スケジュールなどを考える。
頭を使って忙しいそうだ。
私もぼーっとスマホなんか見てないで頭を使って体を動かさないとなと思った。

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2025年05月10日

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年長者と対話する機会が少なくなるにつれ、彼らがどのような感性を抱きながら日々を紡いでいるのか、ふと想いを馳せることがあります。この本を手に取ったとき、僕ははまるで長寿の叡智の扉をそっと押し開き、その内奥を垣間見たような感覚に包まれました。
柴田トヨさんの詩は、静かに大地に根を張る大樹のように、どこか懐かしく、安心感とぬくもりを湛えている。言葉ひとつひとつが、陽だまりのようにやわらかく心に降り注ぎ、時に穏やかに寄り添い、時にそっと背を押してくれる。この詩に触れたことで、人生の歩みの中で積み重ねられた思いの深さに気づかされる、そんな豊かな読書体験となりました。

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2024年09月21日

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優しい心の声が、温かくて心を打つ詩となっていて、感動した。ずっと手元に置いておきたい一冊で、ぜひ子どもにも手に取って読んで欲しいと思った。

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2023年09月01日

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トヨさんの世界にすぐに入り込んでしまった。
仕事のことばかり考えて悩んでいた自分がちっぽけだと感じてしまった。
たまには詩を読んで、日常のありふれた光景に目を向け、浸ることも大切だと感じました。

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2022年10月05日

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”先生に”、”貯金” という題の詩が良かったです。

今、リハビリ病院に入院していて、その病院の性質上、患者は高齢者が多いです。職員は高齢者向けの言葉使いの方が多く、それで対応されると、気分が良くないです。先生に という詩と似ている状況です。

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2020年07月21日

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心が洗われる詩集

どんなに辛いこと、悲しいことがあっても、私は両親や夫、倅、嫁、親戚、知人、そして多くの縁ある方々の愛情に支えられて、今の自分があるんだということです。

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2020年06月29日

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90歳を超えて詩人デビューした、柴田トヨさんの詩集。100歳近くになって書かれた作品が多いので、夫にもとっくに先立たれ、一人で静かに暮らす毎日が綴られている。
とても温かく、優しい気持ちになるのは、ひらがなが多いからだろう。うまいなーと感心する詩がたくさんあった。やはり人間、晩年は子ども(息子)の訪問が生きがいになるのか。私の祖母も103歳の大往生だったので、こういう気持ちで日々過ごしていたのかなと思いながら読んだ。
トヨさんは、とても前向きで楽天的な考え方の人のようだ。とても良い本だった。

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2018年11月13日

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「風呂場にて」の息子に身体を洗ってもらいながら背後から昔自分が教えた歌を口遊む息子の声が聞こえてくるシーン、何十年も財布の中に入っていた埃だらけの「肩叩き券」の束、コロンボや古畑に世の中の事件を解決してほしいと願ったあとの「二時間あれば」の言葉などがお気に入り。
「思い出II」の「あの駅あの小道は今でも元気でいるかしら」の言葉からは、やさしい夫と息子の3人で何気ない日常を過ごした日々がいかに輝いていたかが実感できる。

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2018年10月23日

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遠い昔の事をつい昨日のように、鮮明に文字にする記憶。みずみずしく優しい感性。とても胸を打つ美しい詩集です。私が好きな詩は、息子と駅で夫を待つ気持ちをうたったもの、夫と子供と花の下を歩いた事は最も幸せな時だったとうたったものです。やっぱり、何を言っても、人の根底には、家族への愛がありますね。私も親孝行したくなりました。そんな気持ちにさせてくださってトヨさん、ありがとうございます。
また、今の政権の話はウェルカム、とか、年金のジョークとか、茶目っ気もたっぷりあるトヨさん。素敵です。
詩集自体は文字も少ないので、すぐ読めちゃいますが、この作品は、じっくり、ゆっくり噛み締めて読んでいただきたいです。
いつも通う耳鼻科の待合室の本棚にありまして、待っている間に読めてしまいました。涙出て止まらず、少し恥ずかしかった~

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2017年09月21日

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感想
日常での気づきを増やしてくれる。感性が鋭くなり自然のちょっとした変化に気づく。創作意欲が湧き起こり自分も詩作したくなる。創作の連鎖。

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2023年01月19日

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切なくなったり、優しい気持ちになれたり、励まされたり…色々な感情がわき起こってくるいい作品。詩っていいな。

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2022年07月18日

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一文字一文字が、トヨさん自身の人生の重みを感じさせる‥そして、それに続く優しい言葉で私達を励ましてくれる‥そんな印象を持ちました。落ち込んだときに読めば、元気を出せるかも!そう思いました。

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2022年07月09日

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読んでいると詩がスッと自分の中に入ってくる感覚が味わえる詩集だった。
素直な言葉で紡がれた詩の数々で、瑞々しいというか森深くのきれいな湖の中にいるような気持ちになった。
もう少し頑張ろうと思った。

好きなタイトル
・風や陽射しが
・溶けてゆく
・私Ⅰ
・返事
・先生に
・自分に
・忘れる
・ことば
・神様
・あなたにⅠ
・風と陽射しと私
・貯金
・二時間あれば

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2021年02月27日

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俳句より短歌より詩という形態が私は好きなんだなと改めてわかった。
自分の心や誰かの心に触れられる気がする。筆者がご存命だったら、現在世界最高齢の女性田中カ子さんと同年代。つくづくこの年代ってすごいなあ。

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2020年09月16日

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短い言葉ほど、強烈にイメージが湧いてくる。とても短い文章なのに、鮮明に情景が浮かび上がってくる。
想像力の幅を持たせてくれる良い作品でした。

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2018年10月19日

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悔しかったこと、恥をかいたこと、喧嘩したこと、ものすごく腸が煮えかえったことなんて人生を編集しても数ページにすぎないんだろうな。
そんな感情がわいても、再び起き上がって前を向いて歩いていこう。

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2018年05月09日

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詩は、短い言葉で韻がはまるように収まりよくつくる。でもだからといって内容まで簡単かというとそうでもなくて、味わい深い。読むたびに少しずつ、あれ、これってもしかしたら、って気づく。歳をとるのも伊達じゃないね。

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2018年04月01日

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「白寿」という言葉があります。「100-1=99」の99歳。
99歳の作者が自分の感じたままのことを、かざりっけのない率直な言葉でつづった詩集でした。

山あり谷ありの人生を生き抜いてきた作者の、それでも前向きに生きようとする姿勢がどの作品にも感じられます。優しい言葉の中に「若い者よ、何をしているの」と、叱咤激励されているような気までもしました。

特に印象的だったのは「先生に」。
病院で先生から「今日は何曜日?」とか聞かれるよりも、「西条八十さんの詩は好き?」と聞かれたほうがうれしいという内容の詩でした。
99歳といっても、しっかりとした頭脳の持ち主は、やはり知的です。
何気ない詩の中にも、
周りの人を思いやる心遣い、自然との対話のあり方、追憶のはかなさ、
などが余すところなく出ています。

こんな風に年齢をかさねていきたいなあ。
大先輩から「くじけないで」といわれたら、
落ち込んでいても素直に、「はい」と言えます。

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2017年11月09日

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自分よりもずっとずーっと年上のトヨさんに
私だけじゃなくて
たくさんの読者が「元気をもらった」「生きる勇気が湧いてきた」という感想を持っている。

それは、トヨさんの飾らない、自然な日常が、思うがままの言葉が、
すーっと胸に馴染んでいくから。
自分に重ねてみたり、母になったり、おばあちゃんになったり
いろんな見方ができるんじゃないかな。

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2019年01月16日

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親類中で回し読みした、珍しい本。
おもしろかった。

この本を読めば「生きる勇気が、湧いてくる」というのは、本当でした。

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2019年01月16日

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産経新聞の名物連載といえば、南ひろこ「ひなちゃんの日常」と「朝の詩」でしょう。
柴田トヨさんという高齢の方の投稿が話題になり始めたころから産経新聞を読んでいましたので、懐かしい思いでいっぱいです。
それにしても、本書は飛鳥新社から出版されていますが、産経新聞社って商売っ気がないのか商才がないのか。(最初は40作品のみ集めたものをトヨさんが自費出版し産経新聞で紹介したら3ヶ月で1万部突破、飛鳥新社が装丁を変え結局170万部超えというベストセラーに)

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2021年10月12日

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心がほんわか温まる可愛らしい詩の数々ですが
98年生きてこられた深みもありました。

体が歳をとって、できることが少なくなっていったとしても、心はいつまでも前を向いていられるよう
今のうちから色々な事を一生懸命に取り組んでいこうと思います。

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2021年04月18日

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会社を休職し、時間があるので、祖父からもらった本を読むことに。表紙をめくると、じぃじからの手紙が。トヨさんはじぃじのお母さまと同い年。
トヨさんの詩を一節読むと安心するし、言葉の持つ力を痛感します。

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2020年10月23日

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99歳のとき書かれたこの本の一節に

連れあいはどうしてます?

トヨはもう少し
こちらでがんばります
まだ連れには
来ないでね

とある。生きる力が凄すぎる。

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2020年06月09日

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不登校になった中学生の時、小学校の時の先生にもらった。在校中も卒業後も関わりの浅い先生だったのに、中2の冬に突然この本を家まで持ってきてくれた。
トヨさんの詩は温かくて、自然体で、説得力がある。まるで本当のひいおばあちゃんから手紙をもらったような。励ましてもらったような。わかってるよ、なんて返しながらも後からじわじわ効いてくる、言われ慣れた感覚。初めて読んだ気がしなかった。
どうしてあの時、先生は私を心配したんだろう。この本をくれたんだろう。すぐにお礼のメールをしたが、返事は返ってこなかった。
それから先生は、私の節目には必ず家に本を持ってきてくれるようになった。やっぱりお礼に返事は来ない。手渡しの時でさえ、軽く挨拶しただけですぐに帰ってしまう。先生はいつも何も聞いてこない。「頑張れ」とも言わない。辛く苦しかったあの時の私には、「くじけないで」というタイトルとこの本にある温かさだけでちょうど良かった。そんな思い出のある本。

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2019年12月27日

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ネタバレ

くじけないで 柴田トヨ

気に入った詩


自分に
ぽたぽたと蛇口から落ちる涙は止まらないどんなに辛く悲しいことがあってもいつまでくよくよしていてはだめ思いきり蛇口をひねって一気に涙を流してしまうのさあ新しいカップでコ ーヒ ーのみましょう


貯金
私ね人からやさしさを貰ったら心に貯金をしておくのさびしくなった時はそれを引き出して元気になるあなたも今から積んでおきなさい年金よりいいわよ


あなたに Ⅱ
追いかけて愛した人を苦しめるより忘れる勇気を持つことが大切よ後になるとそれがよくわかるのあなたのこと心配してくれている人がいるあなた気づかないだけ

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2019年12月14日

Posted by ブクログ


老いを重ね、毎日詩を書く女性の詩集。
流行っていたけれど、お初でした。

誰のどんな人生にもドラマがあり、生きることがきびしいこともあるのが普通。

それらを振り返りながら、
家族への想いを反芻する創作が、
きっとみなさんの共感を得たのだろうなと。

「負けないで」とか 「くじけないで」と
「ねばれ」とかそんな日本語が大好きです。

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2019年11月12日

Posted by ブクログ

90歳になってから作詩を始めた著者。一人暮らしの寂しさ、自分を励ます言葉、倅への愛、などが優しい言葉で綴られている。

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2019年01月16日

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