上野哲也のレビュー一覧

  • 海の空 空の舟

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    15年ほど前に読みかけだった一冊。「夏」だったので再び手に取ってみた。おそらく著者自身の経験と重なる部分があるからだろうが、風景描写が丁寧で、主人公の思いを言葉を尽くさなくとも伝わってきた。とくに「雨を見たかい」。もっと評価されるべき作家だと思ったが、解説にある、「凡百の小説より、一つの美しい嘘の小説」という言葉を目にし、納得した。

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    2022年09月03日
  • ニライカナイの空で

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    父の破産で東京から九州の炭鉱町へと預けられた少年の話です。

    抜群に良い!


    何でしょうか。言葉にするのが勿体ないくらい心を揺さぶられました。

    登場してくる腕白坊主や、かなり怖い雷親父も
    ちゃあんと色んな気持ちを理解してて
    本当の家族として受け入れてくれている。

    少し荒々しくはあるけれど、『男』というモノを見せつけられたなぁー。


    久々に本を読んで大泣きしました。
    私の中では大ヒット作品!!

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    2012年11月17日
  • ニライカナイの空で

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    東京から、九州の炭鉱町へ。12歳の新一は、暑くまぶしい夏をすごす。ヨットを作り、無人島へ!
    わくわくした。

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    2009年10月04日
  • ニライカナイの空で

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    少し荒々しい「ぼくのなつやすみ」という感じ。
    少年がひと夏で仲間と共に悩みながらも成長していくのがよかったです。

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    2017年11月30日
  • 五五五文字の巡礼 魏志倭人伝トーク 地理篇

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    NHKの特集で中国の特集をやったときに、「漢字」の存在が中国の統一を助けたという話がありました。漢字は4000年も昔のものが現代でもそのまま通用するという稀有な文字という内容を聞いて、確かにそうだな~と思いました。
    本書ではその「漢字」をベースに魏志倭人伝を紐解いていました。漢字に興味のある方はとても面白く読めると思います。私は白川静さんの「字統」を引きつつ読みました。象形文字の意味の面白さと、漢字1文字のもつ意味の深さというのに驚かされます。

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    2013年01月07日
  • 海の空 空の舟

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    大事件が起こったりするわけでなく、誰もがいつかは通りそうな1日が淡々と描かれているだけなのだが、何故か心に残る。情景描写が丁寧。どの話も最後に救いがあるのが良い。

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    2009年10月04日
  • 海の空 空の舟

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    この人が書いた、ニライカナイの空でが物凄く好きで手に取った一冊。
    三編からなる短編集。
    うち二編は廃坑となった九州が舞台。

    ニライカナイを読んだ時の様なガツンとしたパンチ力はなかったものの、やはりこの人が書く文章が好きだ。

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    2017年04月08日
  • ニライカナイの空で

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    ニライカナイの空で

    タイトルに惹かれて手に取った1冊。

    父親の破産で、東京から九州の炭坑町にひとり向かうことになった12歳の主人公。
    身を寄せた父親の戦友の家での生活は東京のそれとは全く異なり、
    生活や人との付き合い方に戸惑いながらも心を通わせることのできる友達と出会う。
    子供でいられる最後の年に、大きな旅に出る!!

    …というストーリー。

    主人公の成長物語、冒険物語、というよりも
    炭坑町での人々の生活を土台に全てが描かれているので
    とても人情のある作品だと思います。

    いわゆる「ガキ大将」、「カミナリ親父」というようなキャラクターが映える。
    著者の方は地元の方のようで、
    地元に対する敬

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    2011年01月19日
  • ニライカナイの空で

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    博多弁はすごくいい。うちの祖父が炭鉱で働いていたこともあって
    おもしろかった。
    博多弁の男はいかすばい。

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    2009年10月04日