【感想・ネタバレ】海の空 空の舟のレビュー

あらすじ

高台の神社からは廃墟と化した造船所が見える。喧噪と活気を失い、憧れの彼女もいない町で、中学生の辰雄は性のとば口にいる自分をもてあます。昔の祭りさながらに、渾身の力で引き上げた舟を海にすべらせた――少年の1日を活写した小説現代新人賞受賞の表題作をはじめ好編3作。(『雨を見たかい』を改題)

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Posted by ブクログ

15年ほど前に読みかけだった一冊。「夏」だったので再び手に取ってみた。おそらく著者自身の経験と重なる部分があるからだろうが、風景描写が丁寧で、主人公の思いを言葉を尽くさなくとも伝わってきた。とくに「雨を見たかい」。もっと評価されるべき作家だと思ったが、解説にある、「凡百の小説より、一つの美しい嘘の小説」という言葉を目にし、納得した。

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2022年09月03日

Posted by ブクログ

大事件が起こったりするわけでなく、誰もがいつかは通りそうな1日が淡々と描かれているだけなのだが、何故か心に残る。情景描写が丁寧。どの話も最後に救いがあるのが良い。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

この人が書いた、ニライカナイの空でが物凄く好きで手に取った一冊。
三編からなる短編集。
うち二編は廃坑となった九州が舞台。

ニライカナイを読んだ時の様なガツンとしたパンチ力はなかったものの、やはりこの人が書く文章が好きだ。

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2017年04月08日

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