ツルゲーネフのレビュー一覧

  • 父と子

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    2007年03月04日
    「マイ・ボス☆マイ・ヒーロー」というとても好きだったドラマにツルゲーネフという作家が出てきて以来、何かその作家の作品を読みたいな、と思っていました。たまたま池袋サンシャインで開催されていた古本市で『父と子』の文庫本が6冊ぐらいあったので、一冊買ってみました。
     ニヒリスト故に何もかも切り捨てるバザーロフは、自分の頭が考えることと心が感じることの葛藤に苦しみながら、最終的に自らも切り捨ててしまったのかもしれません… 対してアルカーヂイとカーチャの恋模様はワトーの絵画のようにふわふわとしていて、自分の考えに固執するバザーロフが哀れにさえ感じられます。
     おそらく初めて読み終えたロシア文学でしたが、ツルゲーネフの他の作品も含め、ロシアの文学作品もこれから読んでいきたいです。

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    2009年10月07日
  • はつ恋

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    厳格な雰囲気が重くて少し自分には合わなかった。ただ、ジナイーダの自由奔放で不思議と周りを巻き込む力を持っている女性像が、輝いているように見えてよかった。後半からは、謎が深まるとともにどんどん重くなっていって息苦しい。ただまだ16歳の主人公が年齢相応の恋愛をしていて可愛かった、色々妄想しているのも可愛い。なぜジナイーダは憂鬱な表情をしていたのだろう、強制されていたのかな。様々な叔父を弄んでいるなんて、小悪魔的だなぁ。

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    2026年05月01日
  • はつ恋

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    ネタバレ

    とても普遍的な話で、表現も詩的で、今に至るまで読み継がれている理由がよくわかる一作。
    はつ恋の興奮や一喜一憂、青春の一回性や美しさ、恋の奥深さや残酷さ、人生というものの哀愁を書いている。
    恋愛について改めて向き合おうと思い手に取ったが、やはり恋愛は苦しく哀しいものであるという感想を得たため、僕の恋愛に対する臆病さはまだ当分残存しそうである。
    ジナイーダはそりゃかわいいが、罪な女である。

    76 自分は、この人の目から見ればほんの赤ん坊なのだーと、わたしはしみじみ思い知って、ひどく辛い気持がしてきたのだ!

    109 僕は、すっかり知っています。なぜあなたは、僕をおもちゃにしたんです?、、なんのために、僕の愛が入り用だったんです?

    111 彼女の前へ出ると、まるで火に焼かれるような思いがすることだったが、、わたしを燃やしとかしてゆくその火が、いったいどういう火かということを、別に突き止めたいとも思わなかったのは、ただそうしてとけて燃えてゆくのが、わたしにはなんとも言えずいい気持だったからである。わたしは刻々の印象に身を任せっぱなしにした。そして自分に対して狡く立ち回って、思い出から顔をそむけたり、前途に予感されることに目をつぶったりした。

    130 ああ、青春よ!青春よ!(中略)お前の魅力はつまるところ、一切を成しうることにあるのではなくて、一切を成しうると考えることができるところに、あるのかもしれない。ありあまる力を、ほかにどうにも使いようがないので、ただ風のまにまに吹き散らしてしまうことに、あるのかもしれない。

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    2025年10月28日
  • 父と子

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    ニヒリズムなバザーロフ。周りの人間は自然に生きているが、1人逆をいくというか。アルカージイと言い争いをするところも、屁理屈気味という感じで面倒臭い。結局彼は早く死ぬが、周りや家族は彼を受け入れ、温かかった。

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    2025年10月26日
  • はつ恋

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    16歳の少年が年上の女性に初恋をする物語。その女性にはたくさんの好意を持つ男性がいてとても自由な人だった。男が好きになる人はこんな人なんだと思った。恋や愛という感情は何よりも強く人を苦しめまた幸福な気持ちにさせるものなんだなと思った。

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    2024年05月26日
  • はつ恋

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    ネタバレ

    この主人公が恋した女性は、一般女性とはかけ離れすぎているから、これは初恋なのか?と不思議に思う。だって、普通髪の毛むしることなくない?カツラにでもするんか?これは恋ではなく、憧れだと思うなぁ。。
    私はもと軍人の、猛獣さんを推したい。情熱があるって他者から見てわかるくらいなら、相当だ。

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    2024年03月16日
  • はつ恋

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    ツルゲーネフの作品を読むのはこれが初めて。
    「はつ恋」というタイトルから、もっと心躍るような物語を想像していたが、その実は全く薄暗いものだった。
    恋をした時の何もかも手がつけられなくなる様は共感できるものがあった。

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    2023年08月17日
  • はつ恋

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    ロシア文学ということもあり、読んでいて脳内で繰り広げられる情景がとても寒々しかった。
    はつ恋という言葉から想像される青春のイメージからはかけ離れた、ドロッとした内容。
    ミステリアスな年上の女性が魅力的に見えてしまうのは分かる部分があるが、それにしてもジナイーダは猟奇的だった。

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    2023年07月20日
  • はつ恋

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    短い作品ではあるものの、複雑な心情と哀愁が凝縮されている。ツルゲーネフ本人の経験をベースに描かれたものらしいということでちょっといろいろ考えた…

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    2023年06月13日
  • はつ恋

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    この本を読んだ頃は、当時のロシアの文化•社会環境等を十分には理解していなかった。…と言うより、この本などを読むことで興味が広がっていったのだった。暗く陰鬱なロシア貴族の階層社会の中で、一瞬の閃光の様に主人公の初恋の経験が描かれていく。初めてこの本を手にしてから幾星霜。もう一度読み直してみよう。

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    2023年02月19日
  • 父と子

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    あっさりしていて、意外と世代間の違いとかあまり印象に残らなかった。バサーロフの親はひたすら不憫...

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    2022年05月10日
  • 父と子

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    ネタバレ

    アルカージイ、バザーロフの子世代と、その親世代のすれ違い。一切を否定しようとするバザーロフたちも恋に落ちればロマンチストになってしまう。バザーロフに愛の告白を誘導しておいて拒否するオジンツォーワが謎。結局アルカージイはカーチャへの愛を選んでバザーロフトは決別し、バザーロフはオジンツォーワに愛されることなく戻った郷里で病死する。ニヒリストの挫折。

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    2021年05月03日
  • 父と子

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     kazzu008さんのレビューを見て、読んでみようと思った。
     書かれた時代は1862年、ロシアの農奴解放の年である。「子」の一人はアルカーシャ。ロシアの田舎の大地主の息子で、貴族階級。もう一人の「子」はアルカーシャが尊敬する親友のバザーロフ。バザーロフは雑階級で医者の卵で何事も信じない「ニヒリスト」で、その新しい考え方がアルカーシャを魅了している。二人が大学を卒業して三年ぶりに帰省する際、アルカーシャは自分の家にバザーロフを連れてくる。貴族階級の古い頭の父親とその兄(伯父)には、バザーロフと彼に賛同するアルカーシャのことが理解出来ない。まだ、父親のほうは、最近の本などを読んで、一生懸命若者の考えを理解しようと努めるのだが、かつての貴族の栄光にしがみついて生きる伯父のほうは、バザーロフとは敵になってしまった。
     アルカーシャとバザーロフは、ある貴婦人を巡って三角関係になり、その頃から友情関係が怪しくなり、バザーロフの明晰さも狂いだす。
     バザーロフは雑階級だが、そうはいっても使用人に身の回りのことは何でもさせる家の出身だし、どちらも結局お坊っちゃんなので、二人が粋がって言っていることが机上の空論のように思えた。
     物語が急展開を見せたのは中盤を過ぎてから。「父」の世代は何もしない、格好ばかりの貴族だと思っていたが、実はロシア人ってすごく根深くて、重たい感情を持っているのだ。こういう根深さがロシア文学に重みを出しているのか。
     結局、幸せになるのは……。ロシア革命の半世紀くらい前の話。まだロシア社会は実際には大きくは変われなかったということだろう。
     ロシア文学は重厚で長大だが、ロシアは長く「指図するように出来ている地主とそれに従うように出来ている農民」に分かれていた国。ツルゲーネフも社会の動向をよく観察していた作家だが、大地主の息子だった。「従う」立場にあった人により書かれた文学があれば読みたいと思った。

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    2021年02月01日
  • 父と子

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    権威や既成概念を否定するニヒリストは唯物論者ではあるが、自然を基礎においていないため脆い。否定のための否定がアイデンティティになっているからだろう。正教会とカトリックによる差とルネサンスによる古典の再受容の有無が差になってしまったと考える。アルカーヂィとカーチャはアンナ・カレーニナのリョービンとキチイを想い起こさせる。

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    2011年06月16日
  • 父と子

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    学生時代に読んで、内容すっかり忘れた…。また読もうかなー。ロシア文学は登場人物の名前が覚えられないのがつらい。

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    2009年10月07日