ボリス・ヴィアンのレビュー一覧

  • 日々の泡

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    ネタバレ

    こまかな描写がひとつひとつロマンチックだったり、おとぎ話だったり、極端に巨大だったり、いろいろと表情が豊か。そして物語も切なくてね。肺の睡蓮が咲いてしまう奇病とか。貧しくなっていく若者たちとか。イマジネーションがたまらなく愛おしいと思わせる。

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    2012年06月13日
  • うたかたの日々

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    私が最も好きな花に睡蓮があります。
    小説作品の中で睡蓮が印象的に登場する作品を調べたらこの作品にあたりました。
    しかし読んでみてびっくり、恋愛小説といえばいいのかSFといえばいいのかわからない破天荒さ。

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    2012年05月10日
  • うたかたの日々

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    ある意味、これもセカイ系の一つの形なのかもしれない。あなたと私の関係によって、世界の広さも部屋の広さも伸縮自在。イエスが二人を祝福すれば、それを引き裂くのは肺に咲いた睡蓮の花。徹頭徹尾ロマンチック&サイケデリックな文体で彩られた世界は徹底して非現実的なんだけど、なぜか最後のネコとネズミの会話ですとんと現実に着地する。飲みなれないワインを嗜んでみたような、そんな不思議な読後感。

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    2012年02月21日
  • 日々の泡

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    「彼は不幸じゃない」・・・「彼には苦しみがある、そのことが私には耐えられないのよ。」

    ハナレグミのアルバムに「日々のあわ」っていうのがあって、
    それと同じ題名だったから買った。
    この作品がアルバムタイトルの由来になってるのかは、知らない。

    こういう作品はどうやって楽しんだらいいのか今一つよくわからない。
    メルヘンチックというのか、退廃的というのか、
    後書きを読んでみると、なるほどすごいのかもと思ったりもするのだけれど、、、
    ところどころきれいな描写というか、きれいな想像があったりする。
    肺に花が咲いて病に伏せるなんて、素敵だと思うけど、

    こういうのは原書で読まないとわからないかな。

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    2011年08月13日
  • うたかたの日々

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    幸せの絶頂から、ラストに近付くにつれてどんどん不幸になっていく登場人物の姿が痛々しい。
    コランとクロエのカップルよりも、シックとアリーズの二人が心に残った。
    (2011.5)

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    2011年05月26日
  • 日々の泡

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    「日々の泡」、もしくは「うたかたの日々」という作品。

    『20世紀で一番悲痛な恋愛小説』だったかな?!
    っていうキャッチフレーズをひょんなきっかけで聞き、読んでみた本。
    『悲痛』ってなかなか言わないし聞かないよねと思いつつ読んでみたら、たしかに悲痛だなと。。
    こんな物語を思いつき作品として残せる著者はすごいなと感じました。ボリスヴィアン作品は他にも読んだけど、翻訳者が著者の才についていけなかったのか、文章は難しいと感じました。
    ※ちなみに、ともさかりえ主演で「クロエ」という邦画もあります。・・・が、この作品を映像化しようと考えるのはエゴとしか言えないでしょう。。

    ≪コメント≫
    本が好きで「一

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    2011年01月29日
  • 日々の泡

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    フランス文学な感じのまどろっこしさが読んでてしんどかったけど、バスマットに塩を振ったら泡が出てくるとことか、クロエの肺に咲いた睡蓮を他の綺麗な花々で脅すとことか本当に好き。

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    2010年10月14日
  • 日々の泡

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    不条理を描いた小説を読むのがあまり得意ではないので、途中何度か辛くなってしまった。しかし、ラストのハツカネズミが自殺するシーンが素晴らしくて、嫌な気持ちになったんだか感動したんだかよく分からないことになりました。別に全然愉快なシーンではないのに、どうしてこの場面を気にいってしまったのだろう…。

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    2010年10月04日
  • 日々の泡

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    ポツ、ポツと湧き出した夢幻の種が、幸福の絶頂とともに
    咲き乱れ、強い香りを放ちながら恐ろしい勢いで枯れてゆく
    という感じ?
    キリスト像とのやり取り、結婚式との対比が切ない。

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    2014年10月05日