竹下大学のレビュー一覧

  • 日本の果物はすごい 戦国から現代、世を動かした魅惑の味わい

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    スーパーなどで販売されている身近な果物が意外と最近に一般化した事が分かって驚いた。
    品種改良されながら、常に変化していることも分かって興味深かった。一方で柿のように日本人の生活に長く入り込んできた果物もある。
    農業の継続自体が厳しい状況だと思うが、常に品質向上を目指す努力が要される農家さんの大変さは想像に固くない。(この本に書かれていることから、想像した事です。)

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    2025年09月05日
  • 日本の果物はすごい 戦国から現代、世を動かした魅惑の味わい

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     本書は、買ったのは今年初めで、長い間読もうと思っていたものであり、ようやくゆっくりと読む気になった。といって、中断し、また読み始める。この本のスゴサに驚くばかりだ。ページをめくりながら、著者の育種家の視点は、歴史的な背景を探り、その地域の特色や歴史を理解し、果物が生まれた世界を探究することであることを再認識した。果物の品種の由来や歴史を調べ、綿密な文献にあたり、産地や現場に行き、育種家が何を思い、どのように向き合ったかを考察する。果物の姿に目を向け、果物の声に耳を澄ませる。そのプロセスこそが、現在の果物の結果を形成し、未来に何が求められるかを考えさせるのである。だからこそ、著者は「食べ物は一

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    2025年08月15日
  • 日本の果物はすごい 戦国から現代、世を動かした魅惑の味わい

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    ネタバレ

    題名は『日本の果物はすごい』であるが、実際は日本の果物栽培史と言ったところだろうか。各果物ごとに日本伝来から品種改良まで事細かに解説されている。戦時中、果樹は伐採されたがぶどうだけはソナー生産のために残された話が個人的に興味深くて良かった。

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    2025年04月17日
  • 日本の果物はすごい 戦国から現代、世を動かした魅惑の味わい

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    ほとんど知らない話ばかりでした。
    果物の品種名があまりにも多くでてくるので、これを食べたいと思ったらすぐにメモしながら読むことをおすすめします。

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    2024年10月31日
  • 日本の品種はすごい うまい植物をめぐる物語

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    「昔に比べて野菜が不味くなった」とお嘆き
    の貴兄は読むべし、です。

    多くの食材は品種改良により、より美味しく
    よりたくさん、より一年中食べられるように
    なっています。

    コメの品種改良は多くの媒体で取り上げられ
    ているので、ここでは触れられていません。

    ジャガイモ、ナシ、林檎、大根、様々な食材
    を紹介しています。

    ポテトチップの原料であるジャガイモは、国
    産であることが良く知られていますが、一方
    でマクドナルドのポテトは全て米国産です。

    なぜか。

    ここに品種というものが密接に関係していま
    す。

    普段何気なく食べている野菜に対して「品種」
    というこだわりに興味を持つきっかけになる

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    2021年04月13日
  • 日本の品種はすごい うまい植物をめぐる物語

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    ジャガイモ、ナシ、リンゴ、ダイズ、カブ、ダイコン、ワサビの七種を「採り上げ」て、うまい品種の歴史をわかりやすくひもとく。トリビアの宝庫で、この七種だけでなく、もっといろんな品種の話を聞いてみたいと思う。
    (ジャガイモ)
    ・マックのポテトがやたら長いのは専用品種「ラセットバーバンク」が巨大だから
    ・日本のジャガイモ出荷量は年190万トン、このうちカルビーが27万トン。マクドナルドが年間に購入するジャガイモは150万トンで全量輸入。
    ・コナフブキ、男爵に続く日本年間生産量第3位の「トヨシロ」はポテトチップス用品種、コロッケ用としては男爵が根強いがきたかむいが注目株、ポテトサラダ用にはさやか」が理想

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    2020年03月15日
  • 日本の品種はすごい うまい植物をめぐる物語

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    農作物の品種改良の話のどこが面白いのかと思うでしょうが、これがめちゃ面白くて各章を一気読みしてしまう。
    江戸時代から今日に至るまで全国各地の育種家たちが馬鈴薯、梨などの身近な作物をどんなに苦労して育てて市場に送り出してきたか(どれだけ優れていても売れてナンボの生き残りをかけた競争)、という数々の物語は興味が尽きない。
    馬鈴薯は男爵とメークインだけじゃない。昭和の時代に梨といえば長十郎と二十世紀だったが食したことはありますか?

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    2020年03月11日
  • 日本の品種はすごい うまい植物をめぐる物語

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    どのようにして今のいままで日本で野菜や果実が存続し続けられたか、それらの品種改良の変遷を辿ることができる。興味深かった。

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    2025年09月28日
  • 日本の果物はすごい 戦国から現代、世を動かした魅惑の味わい

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    果物に歴史あり。今まで地理で教わるような条件でしか考えてなかったものの裏に力を尽くした人々がいたことがよくわかった。果物をより美味しく感じていくだろう。

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    2024年12月11日
  • 日本の果物はすごい 戦国から現代、世を動かした魅惑の味わい

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    日本の美味しい果物の話がいっぱい
    改良の歴史を知る となおさら 美味しく
    正岡子規の俳句もいい味です!

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    2024年11月10日
  • 日本の果物はすごい 戦国から現代、世を動かした魅惑の味わい

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    <目次>
    第1章  柑橘~家康が愛して以来日本人を虜にした果物
    第2章  カキ~いにしえより日本人と苦楽をともにしてきた果樹
    第3章  ブドウ~謎の品種が日本で興した2つの産業
    第4章  イチゴ~日本初の品種が誕生したのは新宿駅の近く
    第5章  メロン~大隈重信が流行らせた明治貴族の食べ物
    第6章  モモ~神聖な果実から人間との共生を選んだ植物

    <内容>
    かなり詳しい。登場人物たちの果物へのこだわりも半端なく、その様子を知れたのもうれしい。ただ品種名や商品名を聞いても、実際に店ではそんなことを気にせず買っている、食べているので、違いはわからない…。生産者や品種改良に命をかけている人たちの苦労

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    2024年10月12日
  • 日本の品種はすごい うまい植物をめぐる物語

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    ネタバレ

    普段あまり読まないジャンルに手を出そうの会その1
    馴染はなかったんだけど、キチンと引き込む筆者の力量が光るね。味や伝来(歴史)、作り方からトレンドまで。中公新書はこーゆーとこが信頼できて非常に良い…。

    野菜/果物を栽培するときに、味が美味しいのはもちろんだけど、やはり害虫や病原菌に強いといった”育てやすさ”が1つの指標になる。そこに加え形が崩れないか、どの時期に収穫できるか(初物は売れるのである)なんてことも加わってくると複雑だ。
    それに味一つとっても、何に使うかで求められる要素が変わってくるわけで。
    普段私達が何気なく食べている品種というのは、数え切れない人の数え切れない努力の末に生まれた

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    2024年04月22日
  • 日本の品種はすごい うまい植物をめぐる物語

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    とてもドラマティックな、知らなかった世界。
    私たちの食生活は、ブリーダーさんの努力のもと成り立っているのかも。

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    2023年03月28日
  • 日本の品種はすごい うまい植物をめぐる物語

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    なかなか面白かった。

    著者はキリンビールで花の品種を開発してきた育種家。
    ところで、植物の育種家のことも、ブリーダーというそうだ。
    そんなことも、本書で知ったことだ。

    ジャガイモ、リンゴ、ナシ、大豆、カブ、大根、そしてワサビの品種開発の話が取り上げられている。
    一つ一つ、へぇ、の連続だ。

    ジャガイモは栄養繁殖性。
    種イモから育てる、クローン繁殖だ。
    だから、病気が流行ると一気に広がる恐ろしさがある。
    育種にも、安全保障的な考え方が必要だと学ぶ。
    ついでに、メイクイーンのえぐみは、ポテトグリコアルカロイドなる物質のせいで、冷蔵庫の光でも増えるそうだ。
    暮らしにも役立つ――!

    ガンマ―フィ

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    2021年04月21日
  • 植物はヒトを操る

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    ネタバレ

    ベランダ園芸家でもあるいとうせいこう氏と、世界的な花の育種家の竹下大学氏の植物にまつわる対談集。

    昆虫に蜜を与える代わりに受粉という生殖作業をさせるという点からして、少なくとも植物は昆虫を操ってきたのだろうと感じていたが。
    さらに、実は人間だって植物に操られてきたのかも?と思わせる新たな視点が次々と登場する。

    また、世界の中でも日本人の成し遂げてきた植物への研究は、あらためて素晴らしいと思える話も多数。
    食料危機を救うための小麦や稲、鑑賞用としての植物の品種改良など。
    そして、今では普通になっている観葉植物の「斑入り」は、日本人が最初に目を付けて、その美意識がヨーロッパの人々にも伝染したと

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    2012年08月17日
  • 日本の果物はすごい 戦国から現代、世を動かした魅惑の味わい

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    ぶどうの章を先に読んだ。
    史実の箇所は情報量が多い。そして感想の箇所は読み進めやすい。緩急が面白い。もっと感想が読みたい。

    日本で栽培されているぶどうの起源にはじまり、栽培方法の模索、食料政策の影響、鉄道開通による増産、ぶどう狩りビジネスモデルの発足、品種改良にかける努力や、ぶどう畑オーナーたちの情報交換と切磋琢磨、1900年代前半の日本ワイン市場、戦時物資調達の影響、これらさまざまな社会背景が「巨峰」「デラウェア」などの良く知る言葉とともに展開されるため面白い。

    日本各地に栽培の歴史があるようで、知っている場所が出てくると驚くとともに行ってみたくなる。

    次は柿の章を読みたい。

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    2025年01月06日
  • 植物はヒトを操る

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    3大発明家が、エジソン・フォード・バーバンク、育種家が発明家の1人という話がいちばん印象に残りました。
    人が生きるって、食べることが外せないし、いかに多くの人たちを食べさせるかってことが大事な為政者の務めです。
    植物は自分が育つ力があるから、「俺がつくった」というのは驕りだよというのも、なるほどだし、だから発明家としてあんまり知られていないのねとも納得しました。

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    2022年05月05日
  • 日本の品種はすごい うまい植物をめぐる物語

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    著者は花き園芸のスペシャリスト。
    美味しく、性質強健、収穫量が多く、栽培しやすい品種を、生み出してきた歴史を紐解く。
    じゃがいも、大豆、大根、ワサビなど7つの身近な食用植物を取り上げ、進化と普及に到る物語を描く。

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    2020年07月05日
  • 植物はヒトを操る

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    読書録「植物はヒトを操る」3

    著者 いとうせいこう、竹下大学
    出版 毎日新聞社

    p152より引用
    “竹下 もともと芽に栄養はなくって、芽
    の外側にくっついている胚乳にあるわけです。
    つまり胚乳はエネルギータンクなんです。植
    物の赤ちゃんである芽を育てるお乳でもある。
    麦芽や発芽玄米が体に良いのは、その時期に
    芽を育てるためのいろいろな酵素が活性化す
    るから。種のまんま食べるより栄養的に優れ
    ているからなんです。”

    目次から抜粋引用
    “植物の生命戦略
     植物が日本人をつくる
     この世にオスは必要か
     植物は偉人を操る
     権力と植物”

     クリエイターと育種家の二人による、植物
    と人間の関係

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    2015年11月06日
  • 植物はヒトを操る

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    あまりよく分かってなかった育種に関して、扉のノブをつかむ位のとこまで行けました。ホビーブリーディングに興味が向いたことは収穫だった。

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    2010年06月14日