藤原東演のレビュー一覧
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仏僧視点での物事の捉え方
これを通して日常の立ち居振る舞いを考え直そう、能く生きよう。という本
スルスル読めて心が整う。
ただ、「置かれた場所で咲きなさい」系の仕事は選ぶな、頼まれたらやる。という示唆は、その人の段階によるので一概に言ってしまうのはちょっと時代にそぐわないと思います。
若手のような見習い期間の人であればそれでいいですが、成果を一つでも多く短期間に出さなくては評価されない成熟人では当てはまらない。
時間は限られている。何でもトレードオフ。何かを得たら何かは得られない。雑務までやっていたら、本来出すべき成果は出せない。やるべきことだけに集中する人が本当の成果を出せる。
ただし修行見 -
Posted by ブクログ
長生きの工夫ではなく、死なない工夫。
真面目なる障害を送った人であるといわれるだけのことを後世の人に残す、ことが誰でも残せる最大遺物。
人は誰でも80歳になれば悟りの境地になる。
呼吸を整える、食事の節度、心の切り替え、生活を整える=規則正しい生活、経を声を出して読む、の五原則が長寿の素。
呼吸は、吐くを長く、吸うを短く。痛みを和らげる。
過不足のない食。一日一食。腹5分目ほど。食事をするとき、多くの人のおかげであることを思い、感謝する。ハンバーガーを食べているのではなく、多くの人の苦労を食べている。
前後裁断=過去、未来の繋がりを断ち、今を生きる。なにごとも「これもご縁だな」と言って受 -
Posted by ブクログ
人間にとって欲望はなくてはならないもの。煩悩にはマイナスだけでなく、プラスの面もある。それを活かして本来の力を引き出そう。
というのがこの本の趣旨です。
煩悩の中の三毒とされる、貪欲、怒り、愚痴をどう活かすか。
例えば貪欲さはハングリー精神に転化できる、といった事を12人のエピソードから拾っていきます。
人間本来の持つ力を全て引き出して力強く生きよう、というメッセージに共感できました。
また12人の中の登場人物は誰もが魅力的で、特に一休、五島慶太、岡本太郎は伝記を読みたくなりました。
ただ、せっかくのエピソードの紹介の仕方がブツ切りで興を削がれた点と、文章構成がイマイチ要領を得ない点が残念