あらすじ
■お坊さんの長寿の秘密を現役のお坊さん自ら探る!
事実、ある大学の調査によると平均寿命が長い職業の第1位が僧侶とのこと。
・定年がない職業なので生き甲斐を見失いにくい。
・瞑想を日常的にすることで精神的な安定を得ている。
・読経によって呼吸器官が鍛えられ、また脳が活性化する。
以上のように、長寿の理由がまことしやかに分析されていますが、本当なのでしょうか?
■そもそも凡人が名僧のような生き方をできるものなのか?
本書では、著者が同じ僧侶という立場を最大限に活用しつつ、
長寿の秘訣や一般の方でも「ちょっと試してみようかな」と
思えるレベルの健康法を探っていきます。
・江戸時代以前の主な高僧の行年
親鸞聖人(90歳)/一休宗純禅師(88歳)/天海僧正(108歳)
など
・明治以降の主な高僧の行年
山田無文師(89歳)/大西良慶師(109歳)/山田恵諦師(100歳)
など
生涯活力を失うことなく生きる知恵とは何なのか?
誰でも、何歳からでもできる「長寿の工夫」をお伝えします。
■目次
まえがき
序 章 お坊さんが長寿と死の意味について考えてみた
第一章 八〇歳まで生きたお釈迦さまが最も大切にした「呼吸」
第二章 お坊さんたちの「食事」の秘密
第三章 心が痛まない!お坊さんの「感情コントロール」のコツ
第四章 お坊さんの「日常生活」に長寿の秘訣を探る
第五章 「読経」で長寿を願い、自然治癒力を高める
あとがき
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Posted by ブクログ
長生きの工夫ではなく、死なない工夫。
真面目なる障害を送った人であるといわれるだけのことを後世の人に残す、ことが誰でも残せる最大遺物。
人は誰でも80歳になれば悟りの境地になる。
呼吸を整える、食事の節度、心の切り替え、生活を整える=規則正しい生活、経を声を出して読む、の五原則が長寿の素。
呼吸は、吐くを長く、吸うを短く。痛みを和らげる。
過不足のない食。一日一食。腹5分目ほど。食事をするとき、多くの人のおかげであることを思い、感謝する。ハンバーガーを食べているのではなく、多くの人の苦労を食べている。
前後裁断=過去、未来の繋がりを断ち、今を生きる。なにごとも「これもご縁だな」と言って受け入れる。
意馬心猿(いばしんえん)=競技場の馬、木によじ登る猿に喩えて、自己の利益や快楽を求める心を戒めた言葉。
自己流のルーチンをつくる。
ご飯を真剣に食べる、歩くことに一生懸命になる、このすべてが禅。
人生少しだけ減らすことを考えれば、その分気苦労が減る=世俗から抜け出せる=幸せになる。
貪りと怒り愚痴=煩悩の三毒。怒るたびに猛毒を口にしている。一度怒ると一つ年を取る、一度笑うと一つ若返る。
読経は見返りを求めない。善行と同じ。
「延命十句観音経」短くて覚えやすい。これを唱える。