佐藤唯行のレビュー一覧
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佐藤唯行
獨協大学外国語学部教授。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得。専門は米英の人種関係史、ユダヤ人史。
JCCと 縁 の深い日本人には、昭和天皇の弟君、三笠宮崇仁 殿下がおられます。古代オリエント学者でもある殿下は、ユダヤ教にもご関心がおありで、度々JCCを訪問され、日猶友好親善に尽くされています。
今日の日本で活躍しているユダヤ系文化人の筆頭といえば、数学者にして大道芸人のピーター・フランクルでしょう。彼は 18 歳で数学オリンピックの金メダルを獲得した俊才です。数学や理論物理学は、紙と鉛筆さえあれば、いつでもどこでも1人で研究することができるため、流転の民・ユダヤ人にはかっ -
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ネタバレ[ 内容 ]
ユダヤ人はなぜアメリカでビジネスに成功したのか?
彼らはアメリカ経済にどれほどの影響力を持っているのか?
遅れてきた移民として憎悪されたユダヤ人。
彼ら自身が自らの経済的成功の存在を否定したため、その実態は今まで知られてこなかった。
本書は、彼らの底知れぬ経済力を金融、流通、マスコミ、不動産、建物などの多岐にわたる調査から明らかにする。
巷間囁かれている「陰謀説」を排し、ユダヤ人の実像を丹念に描き出した一冊である。
[ 目次 ]
第1章 金融界支配の神話―大恐慌の時代
第2章 「経済の暗黒大陸」に固めた地歩―百貨店・新聞・広告業
第3章 主要産業となった映画産業―東欧系ユダヤ人 -
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ネタバレユダヤ人史が専門の教授による、イギリスとユダヤ人との関係を歴史から紐解いた本。
現代のイギリスは、アメリカと一緒にイスラエルを真っ先に擁護しているイメージ。でも、過去350年の間(エリザベス1世の時代はこの末期にあたる)ユダヤ人を排除した時期があったそうだ。本書を読んで初めて知った。
ユダヤ人は、国民の不満をそらすために、何かと悪役に仕立て上げられがちとのこと。キリスト教は聖書のなかで、ユダヤ教を批判している部分があるらしく、キリスト教者からみたらユダヤ人は異端者だったようだ。
そんな境遇のユダヤ人は、どの国でもつける職業は限られていた(p92)。農業や工業といったメジャーどころには就職 -
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縁あって「フェーズフリー」という素晴らしい考え方に出会い、自分が所属する会社でもアクションパートナーとして参加することになったため、タイムリーに発売された本書でフェーズフリーについて学びました。
災害は昔からあり、それに対する備えも進化していますが、備えるためには一定のコスト(お金、時間、苦労)を要します。いつ訪れるか分からない「もしも」のためだけに、日常生活でお金・時間を犠牲にして「備える」「備え続ける」ことが難しい...そうして結局「備えられない」うちに突然の大雨や地震などの危機が訪れ、結果深刻な災害になってしまうという、現実的・根本的な問題を社会は抱えています。
そこで、日常時と非常 -
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ユダヤ人実業家の実績についてひたすら羅列されていくばかりなのに、ふしぎと飽きずに読める一冊。
「ユダヤ人によるアメリカ経済支配」説は、過去においても現在においても客観的事実とほいい難いと結論されている。
でもなぜユダヤ人がアメリカにおいて経済的に成功できたのかは、私にはやっぱりよくわからないまま。
教育を重視し識字率が高かったというなら、それは日本人も識字率は高かったはず?という疑問も。
「出稼ぎ的意識が少ない永住思考型の移民であったこと」と「歴史的に育まれた倹約精神」はなるほどなるほど…。しかし改めて社交界からも遠ざけられ、贅沢に着飾り共揃えを従えて外出することと許されていなかったって、そ -
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ネタバレ[ 内容 ]
アメリカ経済に未曾有の繁栄をもたらしたクリントンは、「アメリカ史上、最もユダヤ人贔屓の大統領」でもあった。
また民主党のゴア大統領候補は、初のユダヤ人副大統領候補を指名した。
「政治を操り国家を支配するユダヤ人」は、ユダヤ人迫害を正当化するための、つくられたイメージにすぎない。
しかし彼らがアメリカの政治に多大な影響を及ぼしてきたことは事実である。
本書では、政治家育成システム、「民族の知恵」としての集票・集金活動、メディアとの関係などの多角的な視点から、その政治力の実像を検証する。
[ 目次 ]
第1章 なぜ政治力を発揮できるのか
第2章 ユダヤ人議員とその票
第3章 「ユダ -
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アメリカ中東政策におけるユダヤ圧力団体の影響力の強さ、そしてその限界について述べてある本です。
ユダヤ人の裕福ぶりはよく知られているところですが、実際にもそのユダヤ・マネーを存分に生かして政治に多大な影響を及ぼしています。例えば、議員選挙において、イスラエルに対して敵対的な態度をとる現職議員に対しては、刺客候補を送り込んだ上で莫大なお金を投入してテレビのCM枠を買い取り、刺客候補を大々的に宣伝し「議席追い落としキャンペーン」に成功しました。
そのような財力に加え、ユダヤ人の政治への関心の高さは驚くべきものです。アメリカの人口の2%を占めるに過ぎないユダヤ系の人は、選挙においては全体の票 -
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ユダヤ人について知りたいという思い。パレスチナ問題に端を発し、私の知の渇望は「ユダヤ」の領域に広がっていった。
本書ではユダヤ人のありとあらゆるQ&Aを学ぶことができ、いかに我々日本人と異なる部分を持ち合わせているかを伺い知ることに繋がる。
ユダヤ人と言うと、ナチスドイツによるホロコーストでの大量惨殺が真っ先に頭に浮かぶ。ホロコースト以前から常にユダヤ人は絶対的弱者の集合体として存在し、特定の国家を持たずにユダヤ血統を綱ぐ業に苦心してきた。
1948年にイスラエルが建国されるまでは、ユダヤ人は正真正銘の「弱者」だった。哀れで、細々と生きる人々のイメージが世界にはあったはず。だが、今 -
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アメリカと言う超大国がなぜイスラエルを支持するのか。その理由の一つにユダヤロビー(ユダヤの政治的圧力)がある。
ユダヤ人はアメリカの随所に人脈を持ち,そこからの圧力がとてつもなく強いというものだ。ユダヤ人は,昔,虐げられていたので,まっとうな職につくことが出来ず,昔でいうと卑賎なものがなるという商人や出版・メディア活動家にならざるを得ず,また,母国イスラエルが戦場と化しているので,各国を転々とせねばならなかった。このため,世界の経済やメディアの要衝にユダヤ人が存在することとなり,今日の社会はまさに経済とメディアが支配しているといってよいため,そこを掴んでいるユダヤ人はアメリカの国策を左右できる