吉川洋のレビュー一覧

  • デフレーション ”日本の慢性病”の全貌を解明する

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    リプレーション政策の批判がメイン。ただ、それをとても細かく説明してあり、また、文体が軽いので読みやすい。ただ、リフレの是非はこの本を読んでもよくわからない部分がある。言っていることと実際に起きていることが違うから。あと、後半のリアルビジネスサイクルに対する批判はデフレとは関係ない気がする。

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    2013年12月20日
  • いまこそ、ケインズとシュンペーターに学べ

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    ・ケインズもシュンペーターも障害に超一流の仕事をたくさん残した。しかしケインズのビジョンは、主著である『雇用・利子・貨幣の一般理論』で提示された「有効需要の理論」である。『一般理論』なくしてケインズは無い。
    一国経済全体の活動水準は、生産要素がどれだけあるとか、技術水準がどれくらいであるかといった供給側(サプライ・サイド)ではなく、需要の大きさで決まる。需要が少なければ生産水準は低くなる。言い換えれば不況は需要不足によって起きる。これが「有効需要の理論」のエッセンスである。

    ・イノベーションは、たしかに「非連続的な変化」だ。シュンペーターは、このことを「馬車をいくら繋いでも鉄道にはならない」という巧みな表現で説明した。

    ・「購買力平価」という言葉は今日二重の意味で用いられる。一つは貿易財の価格について国際的な一物一価を成り立たせる「均衡レート」。これは現実の為替レートの長期的アンカーと言ってもよい。もう一つは一般物価水準をつりあわせるような為替レート。
    …後者の意味での(東京とニューヨークの人々の暮らしを比較するような)「購買力平価」が1ドル=166円なのに、現実の為替レートは1ドル=100円なのは円が大幅に過大に評価されている、といった主張が誤りであることは理解していただけたと思う。

    →為替と比較して考える時は貿易財の価格でのみ考えるべきで、非貿易財は別に考える必要があるとの事。
    ネットで少し調べてみると、例えば有名なビックマック指数は牛肉などの輸入関税や、提供する際の人件費や競合圧力などで国により偏りが考えられる指標との事。一応、2007年のビックマック平価は1ドル121円となる。OECDが2005年のデータで算出した貿易財を基本にした価格だと1ドル150円だそうなので、いずれにしても、80円代などは安すぎたのかな。

    ・インフレは悪いが、デフレは悪くないのではないか。こう考える人、エコノミストは当時もたくさんいたようだ。今でも「よいデフレ」論を唱える人がいるが、ケインズは「デフレは悪い」と断言する。
    そもそも景気循環が問題となるのもインフレ局面ではなく、デフレ局面がもたらす弊害によるのである。たしかにインフレの局面では、労働者から企業へ所得が移転される。しかしその間に行われる資本蓄積が経済全体にもたらす利益は、所得分配上の悪影響をはるかに上回る。資本蓄積がもたらす利益は労働者にも及ぶし、分配上の歪みは税制を通して是正すればよい。これとは逆にデフレは社会全体にマイナスの影響を与える。

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    2014年03月06日
  • デフレーション ”日本の慢性病”の全貌を解明する

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    初めの数章を読んでいて、一般向けに平易に書かれていたので理解は出来たのだが、クルーグマン批判の辺りは専門的すぎて理解出来ず
    本書の内容の当否は2015年春には分かるので、改めてその頃読んでみたい

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    2013年08月11日
  • デフレーション ”日本の慢性病”の全貌を解明する

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    先生が片手間に書いた本だから仕方ないとは思うが、誤字・脱字が散見され、本の質というか編集の質が低い。折角、内容は良いのだから・・・

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    2013年07月15日
  • デフレーション ”日本の慢性病”の全貌を解明する

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    リフレ派批判の急先鋒として話題の本。全うな議論が多くて、参考になる部分多数。特に、実質的なワークシェアリングによる「名目賃金の低下」がデフレーションの主因であるとの指摘には、目から鱗。記述が荒かったり、引用が多すぎたりするのには、ちょっと納得感が少ないけど、良書です。

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    2013年03月29日
  • いまこそ、ケインズとシュンペーターに学べ

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    ケインズとシュンペーターの経済学の話

    ケインズとシュンペーターの経歴から入るところから始まるので、ケインズとシュンペーターがなぜその学説を導きだしたかなどは、分かり易い。

    ただ、この題にある
    『今こそ』というところが、あまり触れられていない。
    ただただ、ケインズとシュンペーターに関する本で、キャッチを売れるように作ったなという印象。

    でもケインズとシュンペーターに関することは、これ一冊である程度わかると思われるので、経済学の常識としては一読の価値あるのかなと思う。

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    2010年10月21日
  • いまこそ、ケインズとシュンペーターに学べ

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    内容はともかく、もっとわかりやすく書いてほしい。
    学べっていっているのだから、前知識が無い人にもわかるように。

    ト、2010.27-29

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    2010年05月02日
  • いまこそ、ケインズとシュンペーターに学べ

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    一見矛盾する二人の経済学。なぜ両方が必要なのか?
    今、直面する経済問題について、2人の天才が遺したものを振り返る。
    2人の処女作に始まり、ターニングポイントとなる戦争・恐慌、また彼らの名著を紹介し、
    彼らが行き着いた考え・理論に触れる編年体といった構成だ。

    まず彼らの主張を見ていくと

    <ケインズの主張>
    一国経済全体の活動水準は、供給側ではなく、需要の大きさで決まる。
    言いかえれば、不況は需要不足によって起きる。

    <シュンペーターの主張>
    企業家によるイノベーションこそ、経済発展の要である。
    またイノベーションは不連続であり、好況を生み出すものだが、
    新しい均衡への調整(不況)が必要であり、不況なくして、経済発展はなしという。

    お互いの注目すべきところを書き出すと

    <ケインズメモ>
    ケインズは投資が最も重要視されるべきものであるという。
    →投資が孕む不安定性こそ、資本主義経済の変動すなわち景気循環の主因という。
    投資が著しく落ち込めば、貨幣数量とは独立にデフレの原因となる。
    投資が増えれば、GDPはその乗数倍に上昇する。
    インフレの下で企業が行う事業はギャンブルとなり、投資の効用が劣化する。
    →棚ボタで得た儲けは、心理的均衡を破壊となり、日本でいうバブル紳士に成り下がる。
    「付和雷同」が正解となるゲーム。それこそが金融市場の本質。

    <シュンペーターメモ>
    1929年の世界恐慌は、第一次世界大戦後のイノベーションによって必然的に起きた不況だ。
    金利は、あくまでもイノベーションの結果として生まれる実物的変数である。
    イノベーションによって新しいモノが生み出されるから、需要が飽和することはない。


    下記に示すマンキューの入門経済学で基本的な知識を漁ってからこの本に挑んだが
    やはり経済学を専攻としていないので、わからないところだらけだった。
    ちょっと経済をかじったくらいの人には、おススメできない内容となっています。

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    2009年10月31日
  • いまこそ、ケインズとシュンペーターに学べ

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    ケインズとシュンペーターを比較しながら、二人の経済学を紹介。

    ちょっと難しかったり、面白くなかったりする部分もあるのですが、シュンペーターについてよく知ることができてよかったです。

    「(シュンペーターの挙げる『企業家の動機』)第一は『私的帝国』ないし『自己の王朝を建設しようとする夢想と意思』。第二は『勝利への意思』あるいは『成功を獲得しようとする意欲』。第三が『創造の喜び』である」

    「長期的にはわれわれはみな死んでしまう(In the long run, we are all dead.)」

    「ゾンバルトの議論の特徴は、『贅沢』の元をたどっていくと結局のところは女性の力がリードする『恋愛』こそが『贅沢』を生み出す源泉だった、という明快な結論にある」

    「賃金は『公正』『正義』の観念と切り離せないのである」

    「本当に存在するのは循環そのものなのだ(Real is only the cycle itself)」

    「現在では全ヘラス(ギリシア)にわたって子供のない者が多く、また総じて人口減少がみられる。そのため都市は荒廃し、土地の生産も減退した(中略)人口減少のわけは人間が見栄を張り、食欲と怠慢に陥った結果、結婚を欲せず、結婚しても生まれた子供を育てようともせず、子供を裕福にして残し、また放縦に育てるために、一般にせいぜい一人か二人きり育てぬことにあり、この弊害は知らぬ間に増大したのである」
    ↑紀元前二世紀半ば ポリビオス

    …

    写していて気がついたのですが、誤字がやけに多い。








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    2009年10月07日