河野仁のレビュー一覧

  • 知略の本質 戦史に学ぶ逆転と勝利
    レニングラード攻防戦、バトル・オブ・ブリテンをはじめ、おそらく戦史オタクでないとなかなか知らないであろう内容をこの本で読むことができた。しかし、これだけ詳細に書いてあるのはさすがでした。
  • 知略の本質 戦史に学ぶ逆転と勝利
    野中郁次郎先生の"本質"シリーズの4冊目です。

    "戦略の本質への答えは「知略」である。これは日々変化する状況下のもとで組織員一人一人の実践知によって「いま・ここ」に相応しい行動を取らせる唯一の方法である。"

    知略とは、マネジメント・リーダーシップ領域の概念だと言う説明が冒頭になされている事からも...続きを読む
  • 知略の本質 戦史に学ぶ逆転と勝利
    知略とリーダーシップの本質に迫る失敗の本質シリーズの最終章。構成は前著群と変わらず、時系列かつ叙事的に戦闘展開を述べた後に、アナリシスを導出するというもの。

    失敗の本質以上に、企業経営その他あらゆる勝負事に援用しやすいフレームワークにまとめてある点で、その有用性はシリーズ最終作に相応しいものと言え...続きを読む
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
    失敗から学ぶことは多々あり、それが戦時のことであれば、生死をかけた戦略や行動であるために、更に学ぶべきことは多いと考える。ただし、完ぺきな人間などいるはずもなく、限られた情報の中で、限定合理的に行動した結果であることを念頭に置く必要がある。

    ・ウェーバーの価値自由原理である、ヒト/モノ/カネを効率...続きを読む
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
    戦時の話しをしているはずなのに、なんかすごくしっくりくる。いまも同じような状況に陥っているからなのかな。
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
    2012年7月に書かれた本で、1984年に書かれた「失敗の本質」に対して多面的な検証とさらなる考察が実施された本、「失敗の本質」はずっと読みたかった本なのですが、まだ読めておらず、先に新しい版を読むことになりました。

    相応の歴史知識や、太平洋戦争時代の人物像に関する情報がもともとないと、やはり難解...続きを読む
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
    国家的視野による戦略、現場感覚のあるリーダー、空気によらない責任者の明確な判断、いずれも全く実現されていない。無意味な戦争に突入する事がないようにするために何をすればいいのか、悩ましい。
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
    日本が大東亜戦争で敗戦したことは知っていても,なぜ負けたのかということまでは,なかなか歴史の授業で学ぶことはないと思います。
    敗戦の原因はどこにあるのか,将来にいかすべき教訓は何かということを研究したのが本書です。

    文章が読みにくいということはありませんが,出来事や人物に馴染みがないので,やや読み...続きを読む
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
    まとめる必要なかったんじゃね?ってのはわかんなくもない。
    残念ながら『失敗の本質』と比べるとイマイチと言わざるをえない。
    それでも、日本軍好きでリーダーシップをとるひつようせいがあるのであれば読んどいて損はないと思う。
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
    率先垂範の精神を欠くリーダー、硬直化した官僚的組織、プロフェッショナリズムの誤解―現在も日本の組織を蝕む『病』を先人の犯した『失敗』を例に鋭い考察を加えています。これをどう生かすかは個人の問題ですが。

    本書は「失敗の本質」「戦略の本質」の続編にあたります。一応、前の2作も読んだことはありますが、や...続きを読む
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
    最初の「失敗の本質」を読んだのは何時だろう。手許にある本の奥付には"昭和60年2月15日 20版発行"とある。おそらく大学時代に紛争論か何かのつながりで落手したのだろう。
    あれから幾度読み返しただろうか。少し難解だか、戦史に基づいた論証は、その後の様々な局面で、幾度勇気付けられただろうか。
    今回...続きを読む
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
    フランスが犯した失敗の本質を的確にした指摘した上で、物は、祖国フランスの救済策を次のように書いている
    強くなること
    敏捷に行動すること
    世論を指導すること
    国の統一を保つこと
    外国の政治から世論を守ること
    祖国の統一を撹乱しようとする思想から青年を守ること
    治めるものは高潔のある生活をすること
    汝の...続きを読む
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
    史実をベースに、リーダーシップについて考える一冊。

    思ってたほどリーダーシップについては触れられていない印象を受けた。(過去のリーダーシップについては触れられているが)


    辻政信についてが非常に印象的だった。「おるおる、こんな人」って思いながら読んでいた。
    求められている理念の実践は完璧なのに、...続きを読む
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
    太平洋戦争の日本軍の失敗に学ぶ本
    組織論などで現代にもじゅうぶん通じる、ということは普遍的、本質的な話なんだろう
    日本企業の組織あるあるではあった
    作戦が失敗した
    アメリカ→原因を分析、次の作戦に反映
    日本→「気合が足りない」「次は勝てる」
    無謀な意見が出た
    アメリカ→ロジカルに考えて判断
    日本→「...続きを読む
  • 知略の本質 戦史に学ぶ逆転と勝利
    圧倒的不利な状態から逆転した4つの戦争の事例を挙げて、リーダーシップの本質を分析した本。

    歴史を分析することの大切さはよく理解出来たが、歴史に弱い自分にとっては、まず戦争の歴史を理解するところでかなりの時間がかかってしまい、最後の方は流し読みになってしまった。
    じっくりと時間をかけて読むべき本であ...続きを読む
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
    戦場という生死がかかる究極の状況の中でのリーダーシップ。日本を覆う「空気」というものに支配されないこと、それがリーダーとして必要なことなのだろう。
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
    第二次大戦時の帝国陸海軍が犯した数々の失敗を、個別の事例の丁寧な調査と解説で分析してくれている。この手の本の中でもとてもわかりやすいものだと思う。何を読んでも当時のお粗末な意思決定や視野の狭さに呆れるが、やはり他人事ではない。特に戦艦大和の特攻にあたっての意思決定では、米国留学経験のある知性派でさえ...続きを読む
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
    第二次大戦における日本の軍事行動の失敗から教訓を得ようとする本。リーダーシップに的を絞り、主に司令官に焦点を当てて分析を試みている。空気で説明される大和特攻を、取引コストの点で説明を試みたことは興味深かった。
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
    ●リーダーシップを発揮するためには、実践知をを備えなければならない。経験や教養により、大局観と現場感覚、判断力を養うことが大切。
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
    ▼調べた単語
    ・翻って(ひるがえって):1 反対の面が出る。さっと裏返しになる。「裾が―・る」2 態度・説などが、急に変わって反対になる。「評決が―・る」
    ・賢慮(けんりょ):賢明な考え。すぐれた考え。
    ・コンテクスト:文脈
    ・プラグマティズム:思考の意味や真偽を行動や生起した事象の成果により決定す...続きを読む