町田洋のレビュー一覧
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できれば夏の季節に読む事をお勧めする。
8つの短編から構成され、「惑星9」を舞台としている。
どれも、非日常で淡々と物語が進みぼーっと読む事ができる。
星新一が好きな人ならこの作品は好きになれる。
彼の作品のように社会を皮肉・風刺してはいないが、その独特の世界観、情緒性にはとても惹かれる。
絵で敬遠している人にも是非読んでほしい。むしろ、シンプルな線で描かれているため、集中できるかもしれない。
元々はwebで公開されていたという事もあり、試し読みで1話を読む事ができる。気になっている人はそちらを読んでから、購入を検討してみるのもいいだろう。 -
Posted by ブクログ
たしかになぜか懐かしい。小学生ぐらいの頃思い出す。こんな感じの漫画どっかで読んだことがある気がする。
そんでたしかに静かだ。しんと静まり返ってる。
一本目の建築士と建物の話はもう一押し!って感じがしたけど、夏休みの話はすごくよかったな。なぜか泣きそうになったな。夏休みっていうだけでなんであんなに殺人的なせつなさとさみしさと懐かしさをもってるんだろう。
女の子とシマの話はまあまあ。最後の短い公園の話が一番好きかもしれない。再会ものに弱いんだってば…ありきたりな話だけど、ありきたりだからこそとても身近。こういうの、すぐそこに転がってるんだろうな。悲しい。大人になりたくないな~っていう。 -
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自身のサイトでひっそりと漫画を公開してきた町田洋。電脳マヴォに掲載した「夏休みの町」が今年の文化庁メディア芸術祭のコミック部門の新人賞をとったりと、じわじわきている新人さんです。
そんな彼の初のコミカラズが、「惑星9の休日」です。
お話的には「惑星9」という閑散とした星があって、その星に暮らす人々の日常が描かれている。また、ちょっとしたSF的なお話があったりして、その辺がセンスオブワンダー!ではないけど、ちょっと不思議な雰囲気がなんとも心地いい。
町田洋は特徴として、人の心の変化を風景として、切り取るのがとてもうまいだと思います。
「午後2時横断歩道の上で」という話では、なんでもない日 -
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【あらすじ】
「すぐに忘れてしまうことと、どうしても忘れられないことの違いってなんだろう」。これは不思議な砂漠の孤島に生きる人々の「記憶」と「建物」を巡る物語。漫画界大注目の俊英・町田洋(『惑星9の休日』、『夜とコンクリート』)が贈る、ロマンティック・デザート・ストーリー!
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これは…モチーフである「砂」が象徴するかのように、なんともつかみどころのない物語だと感じました。瑞々しくもあり、儚くもあり、という感じ。一つ思ったこととしては、この街に住む人は皆二度と取り戻すことのできない記憶に固執しているのだとしたら、その境遇が体現された「寂しさ」のような -
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砂漠の惑星での、小さくもない出来事。住人たちはケロッとしていて、大騒動にならず。砂漠、ぽつんと一軒家、入道雲、青空もしくは夜空。女の子も女性も異星人も、みな魅力的で、それが各話の軸。それ以外の『玉虫色の男』や『ある散歩者の夢想』の方が面白い。絵柄に関しては、表題作や『衛星の夜』のガランとしたタッチ、細い線とムダを廃した白が美しい。表題作の少女のセリフ「あんなに あんなに 美しい人だったのに」に対して、青年がかける言葉は、作者の描く白い世界ときれいに重なる。この作者の白い世界をもっと見たい。登場人物もセリフももっともっと抑えたら、きっと俳句のように素晴らしくなれる。
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『爽やかな短編漫画集』
SF的な短編漫画が8話収録されています。
SF的な短編漫画と書きましたが、内容的にはSF的な驚きを軸にした話というよりも、SFで使われる環境や場面そして小道具などを用いた物語といった感じになっています。
コマが大きめで、書き込みを意図的に排したような作風はとにかく読みやすく自分は1時間弱で読み終わりました。
短い時間ではありましたが話自体は作り込まれており物足りないと言う事も無く十分楽しめました。
しかし、個人的には基本的にクドい位に情報量が詰まっている物が好みなので評価は星3(普通)としました。
作品自体は多くの方から好評を得ているのも納得する出来ですし読後