町田洋のレビュー一覧

  • 夜とコンクリート

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    淡々と過ぎていく日常の中に不意に訪れる異質な出来事。彼らは過去に想いを馳せ、未来に漠とした不安を抱き、目の前に広がる世界の美しさにただ心奪われ、ちっぽけな自分をもの哀しく思う。そして少しだけ前向きな気分になって、また日常へと戻っていく。
    シンプルな描線。少し不思議な物語。坂田靖子さんの作風に似ているかな。
    この静謐な世界にいつまでも浸っていたい気分になります。

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    2014年10月10日
  • 惑星9の休日

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     できれば夏の季節に読む事をお勧めする。
    8つの短編から構成され、「惑星9」を舞台としている。
    どれも、非日常で淡々と物語が進みぼーっと読む事ができる。
    星新一が好きな人ならこの作品は好きになれる。
    彼の作品のように社会を皮肉・風刺してはいないが、その独特の世界観、情緒性にはとても惹かれる。
    絵で敬遠している人にも是非読んでほしい。むしろ、シンプルな線で描かれているため、集中できるかもしれない。
     元々はwebで公開されていたという事もあり、試し読みで1話を読む事ができる。気になっている人はそちらを読んでから、購入を検討してみるのもいいだろう。

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    2014年09月14日
  • 惑星9の休日

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    惑星9という架空の惑星で繰り広げられるオムニバスストーリー。
    最初の話以外は惑星9の舞台を活かしきれてないような気がするが、面白い

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    2014年08月03日
  • 夜とコンクリート

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    4つの物語が収録されている短編集。独特の絵柄と静かな物語がとても良く調和して、素敵な世界観を作っています。「夏休みの町」と「青いサイダー」がとても好きです^^

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    2014年04月04日
  • 夜とコンクリート

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    描写を極限までそぎおとす、あるいはフラットにした上で、ストーリーで読ませる。小説のようなマンガ。幻想的な夜話。

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    2014年03月20日
  • 夜とコンクリート

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    表紙に一目ぼれしてしまって、「値段が高ぇよ!!」と思いながらも購入。
    夏休みの話が好き。おもしろかった、し、良かった。
    最後の描き下ろしも個人的には好き。

    少し違うけど、市川春子作品が好きな人は好きかも。
    不思議現実世界というか、なんというか。良い空気感で進む漫画でした。

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    2014年03月03日
  • 夜とコンクリート

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    ネタバレ

    『惑星9』から続けざまに読んだ2作目。文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞作。

    惑星9とくらべて力を入れているというか、あえて狙いに来ている作品が多いので、そこで評価が分かれそう。自分はこれぐらいあざとい方が好みだった。『夏休みの町』の読後感を毎日のように噛み締めながら、きっと僕らは生きている。

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    2014年02月20日
  • 夜とコンクリート

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    たしかになぜか懐かしい。小学生ぐらいの頃思い出す。こんな感じの漫画どっかで読んだことがある気がする。
    そんでたしかに静かだ。しんと静まり返ってる。
    一本目の建築士と建物の話はもう一押し!って感じがしたけど、夏休みの話はすごくよかったな。なぜか泣きそうになったな。夏休みっていうだけでなんであんなに殺人的なせつなさとさみしさと懐かしさをもってるんだろう。
    女の子とシマの話はまあまあ。最後の短い公園の話が一番好きかもしれない。再会ものに弱いんだってば…ありきたりな話だけど、ありきたりだからこそとても身近。こういうの、すぐそこに転がってるんだろうな。悲しい。大人になりたくないな~っていう。

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    2014年02月17日
  • 夜とコンクリート

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    町田洋さんの2冊目。初期作品とあって、全体的にはやはり惑星9のほうが好きだ。中編2こと短編2こ。シマさんの話がよかった。むしろシマさんの話だけで一冊の薄い本とかになってたらそれが欲しかった。と思った。

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    2014年02月13日
  • 惑星9の休日

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    自身のサイトでひっそりと漫画を公開してきた町田洋。電脳マヴォに掲載した「夏休みの町」が今年の文化庁メディア芸術祭のコミック部門の新人賞をとったりと、じわじわきている新人さんです。

    そんな彼の初のコミカラズが、「惑星9の休日」です。

    お話的には「惑星9」という閑散とした星があって、その星に暮らす人々の日常が描かれている。また、ちょっとしたSF的なお話があったりして、その辺がセンスオブワンダー!ではないけど、ちょっと不思議な雰囲気がなんとも心地いい。

    町田洋は特徴として、人の心の変化を風景として、切り取るのがとてもうまいだと思います。

    「午後2時横断歩道の上で」という話では、なんでもない日

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    2014年01月06日
  • 砂の都

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    【あらすじ】
    「すぐに忘れてしまうことと、どうしても忘れられないことの違いってなんだろう」。これは不思議な砂漠の孤島に生きる人々の「記憶」と「建物」を巡る物語。漫画界大注目の俊英・町田洋(『惑星9の休日』、『夜とコンクリート』)が贈る、ロマンティック・デザート・ストーリー!

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    これは…モチーフである「砂」が象徴するかのように、なんともつかみどころのない物語だと感じました。瑞々しくもあり、儚くもあり、という感じ。一つ思ったこととしては、この街に住む人は皆二度と取り戻すことのできない記憶に固執しているのだとしたら、その境遇が体現された「寂しさ」のような

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    2024年02月09日
  • 砂の都

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    画の線が細く、そのためか分からないが、登場する人たちの関係もシンプルで砂のように簡単に崩れてしまえるようにみえる。記憶の中で深くつながっている、からこそ語らずとも伝わる人々の感情が原動力となっているんだなぁ。

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    2023年06月02日
  • 惑星9の休日

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    砂漠の惑星での、小さくもない出来事。住人たちはケロッとしていて、大騒動にならず。砂漠、ぽつんと一軒家、入道雲、青空もしくは夜空。女の子も女性も異星人も、みな魅力的で、それが各話の軸。それ以外の『玉虫色の男』や『ある散歩者の夢想』の方が面白い。絵柄に関しては、表題作や『衛星の夜』のガランとしたタッチ、細い線とムダを廃した白が美しい。表題作の少女のセリフ「あんなに あんなに 美しい人だったのに」に対して、青年がかける言葉は、作者の描く白い世界ときれいに重なる。この作者の白い世界をもっと見たい。登場人物もセリフももっともっと抑えたら、きっと俳句のように素晴らしくなれる。

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    2019年03月06日
  • 惑星9の休日

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    田舎の惑星っていいなぁ。
    「衛星の夜」はジェイムズ・ティプトリーJrの「たったひとつの冴えたやりかた」へのオマージュなんだろうな。とても好きな作品。

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    2018年04月10日
  • 惑星9の休日

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    "「そのお話しして!」
    「仕事中だろ」
    「私今日ず〜っと休憩してないのよ!
    みんな注文は自分で取りに行けばいいのよ
    ね 聞きたい」"[p.54_衛星の夜]

    「惑星9の休日」
    「UTOPIA」
    「玉虫色の男」
    「衛星の夜」
    「それはどこかへ行った」
    「とある散歩者の無想」
    「午後二時、横断歩道の上で」
    「灯」

    「衛星の夜」でそっと泣いた。
    果てのない砂漠のような背景と、読んだ後の清涼感が良い。

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    2016年03月11日
  • 惑星9の休日

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    『爽やかな短編漫画集』

    SF的な短編漫画が8話収録されています。

    SF的な短編漫画と書きましたが、内容的にはSF的な驚きを軸にした話というよりも、SFで使われる環境や場面そして小道具などを用いた物語といった感じになっています。

    コマが大きめで、書き込みを意図的に排したような作風はとにかく読みやすく自分は1時間弱で読み終わりました。
    短い時間ではありましたが話自体は作り込まれており物足りないと言う事も無く十分楽しめました。

    しかし、個人的には基本的にクドい位に情報量が詰まっている物が好みなので評価は星3(普通)としました。

    作品自体は多くの方から好評を得ているのも納得する出来ですし読後

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    2014年12月08日
  • 惑星9の休日

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    ジャケ買い。
    んー。けっこう好きな空気感なんだけど。んー。 もひとつなんかあるとなぁ。
    色んな映画を面白かったと称するおじさん好き。

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    2014年09月14日
  • 夜とコンクリート

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    今年の文化庁メディア芸術祭新人賞。新人というには完成されてる。上手い新人は毎年たくさん出るが、ここまで世界がある人もなかなかない。とくに受賞作の「夏休みの町」は確かに賞にふさわしい出来。

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    2014年07月27日
  • 惑星9の休日

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    ネタバレ

    夜とコンクリートからさかのぼり。

    良い漫画。とても良い漫画なんだけど、人を選ぶ感じがする。星新一っぽい感じもしたが、あそこまで皮肉や毒が効いているものではなく、するりと突き抜けていくような爽快感がある。この持ち味はなかなか出せるものじゃない。

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    2014年02月20日