町田洋のレビュー一覧

  • 惑星9の休日
    初めての著者の漫画。
    最初の話の感じで全話行くのかと思ったら、あ、そういうのじゃ無いのね、となった。
    どれも今後いつか一瞬思い出すんだろうなという感じの話が淡いイメージとして残る。
    (なんだかよく分からないけどsonny boyを思い出した。)
  • 惑星9の休日
  • 砂の都
    諸星大ニ郎的なモチーフだけど、これは面妖な異界とゆうよりかは、ユートピアとしての想い出の象徴なんだろーなー。作品内で現実や未来に向き合ったものから砂の都を去っていくとゆう事なのだから。
  • 惑星9の休日
    シンプルなんだけどハッとさせられ、緩急にグッとくる。ふわふわした気持ちになる。とても好き。全部の話がそれぞれ魅力的。
  • 夜とコンクリート
    全部好きだけど特に「青いサイダー」が刺さりすぎて食らった。狭い世界で生きる子供にとって空想は生きる大きな力になるし、子供みたいな大人が近くにいることが救いになったりもするのだと思う。
    「発泡酒」はこの超短編の中でよくここまでノスタルジックに表現できるなと脱帽。ラストのカットで誰もいない公園を持ってく...続きを読む
  • 砂の都
    町田洋の作品はいつでもシンプルで、砂のようにサラッとしている
    絵柄も簡素に見えて毎回少しずつ違うことをやっていたりするけど、今回、特にラストに向けて線がほどけるように形を崩していくのが美しかった
    掲載号を見るとラスト3話が時間をおいているので、それは船橋センタービルの漫画以降、うつ病を患っていた影響...続きを読む
  • 夜とコンクリート
    町田洋の初期短編集。細い線からクールな詩情がさらりと流れ出す。淡々として静かなのにものすごいダイナミズムを感じる。傑作。
  • 夜とコンクリート
    日常の中に訪れた、小さな、不思議な出来事を描いた短編SFマンガ集。少し昔に読んで、あまりハマらず本棚に寝かしていて、なんの気無しに手に取ったら目から鱗の良いマンガだった。

    異質なものに対峙しているのに、どこか懐かしくて、ひりひりする。
    最小限の絵と言葉で描かれているけれど、余白にいろんな想いや景色...続きを読む
  • 夜とコンクリート
    広がる世界が静かでおだやかなのがとてもよかった。
    帯に「新しくて懐かしい」とあるけれど、まさにその感じ。都会的なのになぜか懐かしさをおぼえるふしぎな感覚。どれもちょっぴり切ないきもちになる。
    とくに「夏休みの町」が好きだった。SFと現実のはざまのようなゆらっとしたテーマに、理想の夏の絵がうつる。

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  • 夜とコンクリート
    何年か前に試し読みを読んでいた。
    本屋でたまたま、平置きされていて、残り一冊で、気付けばそのままレジに持っていっていた。出会うというのはこういう感じだなと久々に思い出した。
    いい話、とか悪い話、みたいな、ひとくくりにできない物語が四つ、夜に浮かんでいた。いつか経験したことがあるようなないような。不思...続きを読む
  • 夜とコンクリート
    無駄な余白をコマにする。
    空白の作り方。

    交差する二つのこと。
    実はアレとアレが同じだったのか、感。

    リアリティというよりもシズル感。
  • 夜とコンクリート
    町田洋
    まず今まで知らなかった事を恥じた

    これはちょっと凄い

    ネームの切り方、構成、セリフ運び、空間の切り取り方、演出、ストーリー、オリジナリティ、センス、あらゆる面で抜きん出てる

    作品というか作家としての完成度が非常に高い
    どんなルートを辿ったらこんなもの産めるんだ
    いっそ脅威的ですらある
    ...続きを読む
  • 夜とコンクリート
    町田洋の初期作品を集めた短編集。眠っている町を題材にした「夜とコンクリート」を読んだりパスで書いたようなカクカクの線を見て思ったのだけど、もしかして建築出身?

    最低限の線と表現で彩られているのに情景がありありと浮かぶ魅力的な絵と、sf的・幻想的であるがどこか懐かしく切ない世界観がとても心にしみた。...続きを読む
  • 夜とコンクリート
    SF短編集を読んだような読後感。どの作品も作品の中で音楽が流れていると言うよりは、その作品に相応しい「音」「効果音」が流れている感じがする。
    第1話『夜とコンクリート』→眠れない建築士の友人が他人と酔い潰れている場面に遭遇、仕方なく家に連れて来なくてはならない事になる。この建築士は自分が眠れない事に...続きを読む
  • 夜とコンクリート
    夜のちょっと静かなときに、ふと読みたくなる。
     4つの作品からなる今作は、文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞作の「夏休みの町」も収録されている。
    どの作品も端正に"日常"が描かれているがどこかが違う。
    その違和感を町田洋という人は不思議な要素を組み合わせて描いている。心理描写が少なく、登場人物...続きを読む
  • 惑星9の休日
    宇宙の辺境にある惑星9が舞台の話なんですけど、ゴリゴリのSFじゃなくて静かでセンチメンタルな感覚が心地いいSF短編集です。
  • 夜とコンクリート
    表題作、ムーンライダーズの「夢が見れる機械が欲しい」を思い出すような手触り。夜の空気の硬さと温度が伝わってくる。他の二編では星新一を読んだときの感覚が蘇ってきた。
  • 夜とコンクリート
    【大切】というよりは、もっと自分自身に近くて、見過ごしがちになっていた根本的なものをふっと知るような漫画でした。味わい深いです。
  • 夜とコンクリート
    パラパラめくって、昔弟のやっていたファミコンでみたような絵が目に飛び込んできたとき、正直、これはあわないかもな、って思った

    最初の数ページをみてさらに、その不安は強まった。頼まれて買った本で、そのまま渡すつもりだった。読む気なんてさらさらなかった。初期作品集って安定していないからキライ。コロコロ変...続きを読む
  • 惑星9の休日
    風船を手から離してしまって、青空へ飛んでいく開放感。それと同時に感じる寂寂さ。ドラマもちゃんとあるが静かな漫画。
    「それはどこかへ行った」という言葉がこの漫画を象徴しているように感じる。