あらすじ
町田洋、描き下ろしデビュー
辺境の小さな星、惑星9に暮らす人々のささやかな日常と、少しのドラマ。
凍り付いた美少女に思いを馳せる男
幻の映画フィルムにまつわる小さな事件
月が惑星9を離れる日
愚直な天才科学者の恋……
風にのって遠くからやってきた、涼しげな8つの物語。
感情タグBEST3
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初めての著者の漫画。
最初の話の感じで全話行くのかと思ったら、あ、そういうのじゃ無いのね、となった。
どれも今後いつか一瞬思い出すんだろうなという感じの話が淡いイメージとして残る。
(なんだかよく分からないけどsonny boyを思い出した。)
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風船を手から離してしまって、青空へ飛んでいく開放感。それと同時に感じる寂寂さ。ドラマもちゃんとあるが静かな漫画。
「それはどこかへ行った」という言葉がこの漫画を象徴しているように感じる。
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辺境の星「惑星9」を舞台にしたSF短編集。
SFとは言ってもそういった要素は物語の味付け程度で、小難しい設定は登場しない。砂漠ばかりの広大な大地で生活する人々の物語は時に切なく、そして心地よい。
因みに公式HPで1話分試し読みができる。気になったなら検索してみよう。
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うう‥すごーくすごっく良い漫画だった。
おすすめしたいいろんな人に。でもこのまんが、好きと言ってくれる人少ないかもしれない‥?いやわからない。
おたく受けと言うか、本好きにはうけると思うのですけど。どうだろう。
装丁が南伸坊さんというのが!びっくりしました。
デビューコミックスで全編書き下ろし。
星新一から毒素をぬいた小説って感じでした。
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「惑星9の休日」
「UTOPIA」
「玉虫色の男」
「衛星の夜」
「それはどこかへ行った」
「とある散歩者の無想」
「午後二時、横断歩道の上で」
「灯」
この上質な抒情。
決して記憶のど真ん中に留まるわけではないのに、きっと数年後も記憶の底に滞留して、ふとしたときに思い出しそうな。
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辺境の惑星9。寂れた小さな星。
乾燥した大地。白く射す日差しに抜けるような青空。あるいは満天の星。地平線がどこまでも続く。
人けのない場所に佇むこの感覚は何なのだろうか?頭の奥が痺れるような、少し寂しいような。
孤独ではない。孤独はむしろ人の中で疎外されたときに強く感じる。自分と世界が溶け合うような心地よさ。感覚がひろがっていく…。
そして、なんだか人恋しくなる。好ましい誰かに隣にいて欲しいと思うようになります。そんな漫画です。
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できれば夏の季節に読む事をお勧めする。
8つの短編から構成され、「惑星9」を舞台としている。
どれも、非日常で淡々と物語が進みぼーっと読む事ができる。
星新一が好きな人ならこの作品は好きになれる。
彼の作品のように社会を皮肉・風刺してはいないが、その独特の世界観、情緒性にはとても惹かれる。
絵で敬遠している人にも是非読んでほしい。むしろ、シンプルな線で描かれているため、集中できるかもしれない。
元々はwebで公開されていたという事もあり、試し読みで1話を読む事ができる。気になっている人はそちらを読んでから、購入を検討してみるのもいいだろう。
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自身のサイトでひっそりと漫画を公開してきた町田洋。電脳マヴォに掲載した「夏休みの町」が今年の文化庁メディア芸術祭のコミック部門の新人賞をとったりと、じわじわきている新人さんです。
そんな彼の初のコミカラズが、「惑星9の休日」です。
お話的には「惑星9」という閑散とした星があって、その星に暮らす人々の日常が描かれている。また、ちょっとしたSF的なお話があったりして、その辺がセンスオブワンダー!ではないけど、ちょっと不思議な雰囲気がなんとも心地いい。
町田洋は特徴として、人の心の変化を風景として、切り取るのがとてもうまいだと思います。
「午後2時横断歩道の上で」という話では、なんでもない日常の中、なんとも思ってなかった女の子と横断歩道渡っているときにいきなり恋に落ちる、そんな話があって、そのシーン見開きを使ってドーン見せている。その見開きのシーンが絵として魅力的で、主人公にこんなこと言わしちゃう。
「この瞬間は永遠だと思った」
くーーーたまらん。
青臭すぎない?って方、ご安心ください。絵が、グラフィック的というか、ところどころカクカクしていて、全体的にはさっぱりとした印象。多分テン年代はこういう漫画を読んでいるとモテると思います。
自分的には、西村ツチカや市川春子に続く、新しい才能を持った新人さんだと思ってます。これからが期待です。
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砂漠の惑星での、小さくもない出来事。住人たちはケロッとしていて、大騒動にならず。砂漠、ぽつんと一軒家、入道雲、青空もしくは夜空。女の子も女性も異星人も、みな魅力的で、それが各話の軸。それ以外の『玉虫色の男』や『ある散歩者の夢想』の方が面白い。絵柄に関しては、表題作や『衛星の夜』のガランとしたタッチ、細い線とムダを廃した白が美しい。表題作の少女のセリフ「あんなに あんなに 美しい人だったのに」に対して、青年がかける言葉は、作者の描く白い世界ときれいに重なる。この作者の白い世界をもっと見たい。登場人物もセリフももっともっと抑えたら、きっと俳句のように素晴らしくなれる。
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田舎の惑星っていいなぁ。
「衛星の夜」はジェイムズ・ティプトリーJrの「たったひとつの冴えたやりかた」へのオマージュなんだろうな。とても好きな作品。
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"「そのお話しして!」
「仕事中だろ」
「私今日ず〜っと休憩してないのよ!
みんな注文は自分で取りに行けばいいのよ
ね 聞きたい」"[p.54_衛星の夜]
「惑星9の休日」
「UTOPIA」
「玉虫色の男」
「衛星の夜」
「それはどこかへ行った」
「とある散歩者の無想」
「午後二時、横断歩道の上で」
「灯」
「衛星の夜」でそっと泣いた。
果てのない砂漠のような背景と、読んだ後の清涼感が良い。
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『爽やかな短編漫画集』
SF的な短編漫画が8話収録されています。
SF的な短編漫画と書きましたが、内容的にはSF的な驚きを軸にした話というよりも、SFで使われる環境や場面そして小道具などを用いた物語といった感じになっています。
コマが大きめで、書き込みを意図的に排したような作風はとにかく読みやすく自分は1時間弱で読み終わりました。
短い時間ではありましたが話自体は作り込まれており物足りないと言う事も無く十分楽しめました。
しかし、個人的には基本的にクドい位に情報量が詰まっている物が好みなので評価は星3(普通)としました。
作品自体は多くの方から好評を得ているのも納得する出来ですし読後感も良いので、爽やかな漫画が好きという方なら星4以上の評価となりうるのではないでしょうか。