【感想・ネタバレ】夜とコンクリートのレビュー

あらすじ

第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞作「夏休みの町」を収録した、新しくて懐かしい魅惑の作家、町田洋の初期作品集! 眠れない建築士と建物の声を聴く男。丘の上の戦闘機とありふれた夏休み。君に会えない僕と屋上で見上げた空。夜とコンクリート。平坦な日常にある、もう一つの地平に見たことのない景色がある。町田洋の静かな世界がここに!

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眠れない夜、本棚に眠っていたこの本を十年ぶりに読んだ。眠れない建築士と建物の声を聴く男、丘の上の戦闘機とありふれた夏休み、君に会えない僕と屋上で見上げた空、夜とコンクリート。懐かしくて新しくて、今もなお不思議な気持ちにさせてくれる物語たちだった。

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2024年09月04日

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ネタバレ

全部好きだけど特に「青いサイダー」が刺さりすぎて食らった。狭い世界で生きる子供にとって空想は生きる大きな力になるし、子供みたいな大人が近くにいることが救いになったりもするのだと思う。
「発泡酒」はこの超短編の中でよくここまでノスタルジックに表現できるなと脱帽。ラストのカットで誰もいない公園を持ってくるのがほんとにセンスの塊。

町田洋さんの作品集めたいし、この作品は何回も読みたい。

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2023年09月02日

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町田洋の初期短編集。細い線からクールな詩情がさらりと流れ出す。淡々として静かなのにものすごいダイナミズムを感じる。傑作。

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2023年05月14日

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日常の中に訪れた、小さな、不思議な出来事を描いた短編SFマンガ集。少し昔に読んで、あまりハマらず本棚に寝かしていて、なんの気無しに手に取ったら目から鱗の良いマンガだった。

異質なものに対峙しているのに、どこか懐かしくて、ひりひりする。
最小限の絵と言葉で描かれているけれど、余白にいろんな想いや景色が見えてきて読み応えばっちり。

特に「夜とコンクリート」が胸にしみたなぁ。建物も眠ると思ったら、主人公と同じように気持ちがふわっと楽になってしまった。 

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2022年02月15日

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ネタバレ

広がる世界が静かでおだやかなのがとてもよかった。
帯に「新しくて懐かしい」とあるけれど、まさにその感じ。都会的なのになぜか懐かしさをおぼえるふしぎな感覚。どれもちょっぴり切ないきもちになる。
とくに「夏休みの町」が好きだった。SFと現実のはざまのようなゆらっとしたテーマに、理想の夏の絵がうつる。

何度も読み返したくなるような短編マンガ集だと思った。

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2021年06月02日

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何年か前に試し読みを読んでいた。
本屋でたまたま、平置きされていて、残り一冊で、気付けばそのままレジに持っていっていた。出会うというのはこういう感じだなと久々に思い出した。
いい話、とか悪い話、みたいな、ひとくくりにできない物語が四つ、夜に浮かんでいた。いつか経験したことがあるようなないような。不思議な気持ちにさせる本だった。空白が愛おしい。
好きなひとにおすすめするのなら、これがいいなと思うまんがだった。

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2019年11月27日

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無駄な余白をコマにする。
空白の作り方。

交差する二つのこと。
実はアレとアレが同じだったのか、感。

リアリティというよりもシズル感。

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2019年01月23日

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町田洋
まず今まで知らなかった事を恥じた

これはちょっと凄い

ネームの切り方、構成、セリフ運び、空間の切り取り方、演出、ストーリー、オリジナリティ、センス、あらゆる面で抜きん出てる

作品というか作家としての完成度が非常に高い
どんなルートを辿ったらこんなもの産めるんだ
いっそ脅威的ですらある

多分何度も読み返すし手放さない作品リストにリスインすると思う

そんでやっぱ寡作なんだね
生まれてくれてありがとう

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2018年04月11日

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町田洋の初期作品を集めた短編集。眠っている町を題材にした「夜とコンクリート」を読んだりパスで書いたようなカクカクの線を見て思ったのだけど、もしかして建築出身?

最低限の線と表現で彩られているのに情景がありありと浮かぶ魅力的な絵と、sf的・幻想的であるがどこか懐かしく切ない世界観がとても心にしみた。
ひとつひとつの漫画の「落ち」こそありふれたメッセージであるが、それだけで終わらない魅力がこの漫画にはある。

余談だが初読が紙媒体でほんとうによかったと思った。

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2015年04月25日

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SF短編集を読んだような読後感。どの作品も作品の中で音楽が流れていると言うよりは、その作品に相応しい「音」「効果音」が流れている感じがする。
第1話『夜とコンクリート』→眠れない建築士の友人が他人と酔い潰れている場面に遭遇、仕方なく家に連れて来なくてはならない事になる。この建築士は自分が眠れない事に対しての苛立ちを持っているからか、毎度限度を知らず酔い潰れる友人に呆れているからか、他社に対する優しさを出せない人間。見ず知らずで飲み始めて酔い潰れタクシーに乗車拒否された友人を建築士の元まで連れて来た青年に礼の一つも言わない。友人が「他人同士」で飲み始めたと言う青年に対して不信感・邪魔扱いしてるようにさえ見える。これは建築士が「しょうがない奴」と思いながら友人との縁は切れないと思っているからか、それに因って飲み屋で見知らぬ人と飲んでしまう友人のコミュ能力の高さに嫉妬しているのか、それがある種の同性愛的な感情でもあるのか、と言う具合に何通りも深読みできるほどに余計な説明が一切ない。建築士は友人と一緒に泥酔してしまった青年が目を覚まし、少し話をする。青年は信じて貰えないかもしれないが「建物が喋っている事が解る」と言う。明確に声を発してるわけではないが、何かつぶやいているのが聴こえると言う。そして、建物たちも眠りに着く。自分の設計した建物たちも喋っているのだろうか、と思いを馳せた時、建築士は眠る事が出来た、と言う話だ。全部言っちゃったらネタばれるだろう、とか心配せずとも、読んでこの作品の空気感を味わえれば良いので、是非読んで欲しい。
2作目『夏休みの町』→ちょっと不思議なSF物語、と言う感じが好きな人にはたまらない作品。66年前、第二次世界大戦中、爆撃機に乗っていた友人を連れ戻したい、と言う不可思議な老人と出会い、老人の手伝いをすることになるソウ他、友人二人の(男女)物語…であるが、読めば分かるオチが凄い。しかも、主人公の大学生ソウと、男子の友人と女子の友人との距離感がBL好きを唸らせるものがある。
第3話『青いサイダー』→子供の頃の孤独感のお話。
第4話『発泡酒』→4作品中、一番短く一番BL臭い。安易に「BL臭い」としか表現できないが、性愛を含むBLの生々しさへ行く前の、これは何と言う感情だろうか、と言う「曖昧さ」が見事に紙面上に表現されている。
雰囲気BLでもなく、少女漫画でもない、もう、独特の空気感と音が聴こえてくる。BGMが流れてくる感じではなくて、空気が鳴る音みたいな、そう言う音が流れていると言うか、聴こえてくる。凄い作品だよ、これは。はっきり、BLではないと思うんだが、BLを好き好んで読んでいる人間の琴線にそっと触れてくる傑作。ずっと手元に置いておきたくなる、幼い頃に読んだ絵本の様な…日常に潜むSF短編とか好きな人は読んで欲しいわー。本の装丁、手触りもこの作品らしくて、なんか大切に取って置きたくなる。音楽CDのライナーノーツにアルバムの世界観をまとめて寄稿されたコミックス、って感じがするんだよなぁ。作中には「音楽」ではなく「音」が流れているのだが。不思議な作品だよ。

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2014年10月24日

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夜のちょっと静かなときに、ふと読みたくなる。
 4つの作品からなる今作は、文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞作の「夏休みの町」も収録されている。
どの作品も端正に"日常"が描かれているがどこかが違う。
その違和感を町田洋という人は不思議な要素を組み合わせて描いている。心理描写が少なく、登場人物の何気ない会話と共に日常が進んでいく。終盤につれ、ハッとさせられる。
町田洋さんの作品の最後の"言葉"にはいつもグサッとくる。この感覚、感性に触れていたいと思う。

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2014年09月14日

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表題作、ムーンライダーズの「夢が見れる機械が欲しい」を思い出すような手触り。夜の空気の硬さと温度が伝わってくる。他の二編では星新一を読んだときの感覚が蘇ってきた。

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2014年07月04日

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【大切】というよりは、もっと自分自身に近くて、見過ごしがちになっていた根本的なものをふっと知るような漫画でした。味わい深いです。

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2014年03月01日

匿名

無料版購入済み

ひとコマ、ひとコマ、丁寧にじっくりと読みたくなる作品。
なんてことのない日常のなかに、一滴の秘薬を落としたような独特の味わいがある、気がする。
特別じゃないけれど、トクベツ。そんな感じ。
年齢とか、読むタイミングで読後感が変わってきそうだなと思った。

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2023年03月10日

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短編集。全体的にゆったりとした時間が流れていた。
特に「夜とコンクリート」の最後の風景はしばらく心に残りそう。あの静寂がいま恋しい。
最近なんだか急いでたなと思わされました。

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2021年10月03日

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ネタバレ

人と人との不思議な繋がり。孤独感からふっと解放されるひととき。
シンプルな絵がかえって透明で浸透してくる感じ…説明難しいけど

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2021年10月02日

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まず、表紙と題名が最高におしゃれ。かっこいい。
日常とそれ以外のものを簡潔な絵で表現するSFマンガ。
訴えているものが大きいのか小さいのかもわからない。
その大小は読み手に全て委ねられているような底が見えない物語4編。

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2021年04月18日

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余白がとても良い。モノクロという言葉より、白と黒と言うのがとても合う。もう少し大人になって読んだらまた感想が変わりそうだ。

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2020年05月21日

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独特のもの悲しさを内包した作品。細かい書き込みや構図がないので非常にシンプル。また登場人物も少なく、キャラクターに起伏が少ないのも特徴。
不思議と何度も手にとって読み返してしまう。

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2016年09月26日

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短編集 ふわっとした絵柄なのにメッセージがしっかりしている 特に「夏休みの町」の急に現実に戻されるラストが切なくていい じぶんは大学生だけど、今しかできないこと、しておきたいなぁ

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2016年03月08日

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"「正しい世界で 暮らした方がいい バイバイ」"[p.84_夏休みの町]

「夜とコンクリート」
「夏休みの町」
「青いサイダー」
「発泡酒」

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2015年10月16日

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書店で「夏休みの町」を試し読みしたところ、続きが気になりすぎて買ってしまった。買ってよかったです。収録されている4作品すべてが地に足のついたフィクションで、好感をもちました。
その中でもやっぱり夏休みの町が一番好きです。映画みたい。

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2015年09月07日

購入済み

大人のための絵本

【大人のための絵本】明日も朝から仕事なのに、なかなか寝付けない夜に初めて読んだ感想が、これだった。
ロボットのように淡々と職務を熟す日々。忘れかけてた色んな感情を思い出させてくれる、凝り固まった心を解してくれる、瞑想させてくれる、そんな漫画だった。一度読んだらもう読まないかも、っと思いつつ気付いたらページをめくっていたりするのかな。またいつか出会いたいそんな漫画です。

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2014年11月11日

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ネタバレ

惑星9に続き、読んでみました。
二つとも不思議な作風だなと思う。

建物の声が聞こえる青年。
午前3時から夜明けは眠る建物。
っていう発想いいなぁ。

夏休みの町と青いサイダーが好きだな。

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2014年10月15日

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淡々と過ぎていく日常の中に不意に訪れる異質な出来事。彼らは過去に想いを馳せ、未来に漠とした不安を抱き、目の前に広がる世界の美しさにただ心奪われ、ちっぽけな自分をもの哀しく思う。そして少しだけ前向きな気分になって、また日常へと戻っていく。
シンプルな描線。少し不思議な物語。坂田靖子さんの作風に似ているかな。
この静謐な世界にいつまでも浸っていたい気分になります。

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2014年10月10日

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4つの物語が収録されている短編集。独特の絵柄と静かな物語がとても良く調和して、素敵な世界観を作っています。「夏休みの町」と「青いサイダー」がとても好きです^^

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2014年04月04日

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描写を極限までそぎおとす、あるいはフラットにした上で、ストーリーで読ませる。小説のようなマンガ。幻想的な夜話。

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2014年03月20日

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表紙に一目ぼれしてしまって、「値段が高ぇよ!!」と思いながらも購入。
夏休みの話が好き。おもしろかった、し、良かった。
最後の描き下ろしも個人的には好き。

少し違うけど、市川春子作品が好きな人は好きかも。
不思議現実世界というか、なんというか。良い空気感で進む漫画でした。

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2014年03月03日

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ネタバレ

『惑星9』から続けざまに読んだ2作目。文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞作。

惑星9とくらべて力を入れているというか、あえて狙いに来ている作品が多いので、そこで評価が分かれそう。自分はこれぐらいあざとい方が好みだった。『夏休みの町』の読後感を毎日のように噛み締めながら、きっと僕らは生きている

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2014年02月20日

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たしかになぜか懐かしい。小学生ぐらいの頃思い出す。こんな感じの漫画どっかで読んだことがある気がする。
そんでたしかに静かだ。しんと静まり返ってる。
一本目の建築士と建物の話はもう一押し!って感じがしたけど、夏休みの話はすごくよかったな。なぜか泣きそうになったな。夏休みっていうだけでなんであんなに殺人的なせつなさとさみしさと懐かしさをもってるんだろう。
女の子とシマの話はまあまあ。最後の短い公園の話が一番好きかもしれない。再会ものに弱いんだってば…ありきたりな話だけど、ありきたりだからこそとても身近。こういうの、すぐそこに転がってるんだろうな。悲しい。大人になりたくないな~っていう。

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2014年02月17日

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町田洋さんの2冊目。初期作品とあって、全体的にはやはり惑星9のほうが好きだ。中編2こと短編2こ。シマさんの話がよかった。むしろシマさんの話だけで一冊の薄い本とかになってたらそれが欲しかった。と思った。

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2014年02月13日

Posted by ブクログ

今年の文化庁メディア芸術祭新人賞。新人というには完成されてる。上手い新人は毎年たくさん出るが、ここまで世界がある人もなかなかない。とくに受賞作の「夏休みの町」は確かに賞にふさわしい出来。

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2014年07月27日

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