高田勲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレものすごく月並みなこと言いますけども、「今読んでも色褪せない」ことにびっくりする。超古典なのに。1898年!明治31年!だって馬車で逃げてるんだもん。
当時最先端の知識っていうのがまた丁度良い塩梅で火星人の設定にみょうな説得力与えてて。
未知の存在の襲来からパニック、日常が蹂躙され、希望が完膚なきまでに叩き潰され、人間の本性がむき出しになり、それでも抵抗しようと戦い、むかえる意外な結末。
まさに王道オブ王道、そりゃそうだこれが教科書なんだもんな。
タコさん火星人、いまではかわいい宇宙人代表の造形だけど、この緊張感の中で描かれるとめっさ強いし気持ち悪いし怖い。大型ロボットに乗って毒ガス振りまいて来る。
主人公は逃げ惑うしかなく、ハリウッド映画的にこの人がヒーローになるわけではない。運良く生き残った当事者にすぎない。それが語り手としてはここの場合は一番ふさわしいキャストなんだよね。状況の目撃者。だから読者もその目線で入り込んでいける。
オチはあまりにも有名なのでまあだいたいわかってるんだけども、これを肩透かしととらえるか、必然的に導き出されたものととらえるかは描き方次第。
ここでは自然である神が地球を守った、皮肉にも最も小さな生き物が最強だった、っていうしっかり主張のある筋書きなので納得できた。(同名映画についてはウン…まあ…)
これたしかに発表時の衝撃すごかっただろうなあ。 -
Posted by ブクログ
何十年振りかに読む。正確に言うと初めて最後まで読んだ。^^;思った以上に長く、今の大人が読んでも十分楽しめる作品。名作たる所以ですね。
海底2万マイル。確か小学生だったときには海底2万里だった気がしたが…。それはさておき、
この話の何が凄いって、まだ、近代的潜水艦が出来る前(1870年)にすでに潜水艦と同じ電力で動くノーチラス号を話に登場させ世界中の海を横断し、海底の世界を実際に見たかのように表現している。今では宇宙旅行が話題に上がるけど、他の作品では月世界旅行ついても書いている。
丁度、小学生の頃大好きだったSF冒険物のテレビを思い出させ、もしかしたらこのストーリーが今の漫画も含め原点となっているのではないか、そう思わせてくれる素晴らしい作品。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ十五少年漂流記がおもしろかったので続けて読んだ。
世界の海で、巨大生物に次々に船が沈められるという怪事件が頻発する。主人公の海洋生物学者が調査のために海に繰り出すと、巨大生物だと思われていたものは巨大な潜水艦だった。海に落ちた主人公は潜水艦に助けられるが、もう陸に帰すことはできないと謎の船長から通達を受ける。潜水艦は世界中の海をある目的で航海し、美しい海や未開の深海へ踏み入る潜水艦に、主人公は海洋生物学者としての好奇心をくすぐられつづける。
十五少年漂流記よりは、テーマとしては暗い小説だったが、それが「海」という幻想的な雰囲気と合っていてよかった。
SFのおもしろさは、「もしかしたら今も潜水艦が世界中を航海しているのかも……」という夢を持つことなのかな、と思う。SF小説の楽しみ方がよくわからず、最近はいろいろとSF小説ばかり読んでいるけれど、ようやく自分の好みがわかってきた。例えば「宇宙戦争」というようなスケールの大きな話より、「未来からきた猫型ロボットが一人の少年の生活を微妙に助ける」といったスケールの小さい話の方が私は好み。たぶん、想像力が働くからなんだろう。 -
Posted by ブクログ
十五少年漂流記のほうが有名だと思うけど、私は海底二万海里のほうが好きかな。
ジュール・ベルヌは冒険に出たわけではないのに・・・、船乗りでもなく科学者でもないのに、すごい想像力・表現力だなと思った。
小説やマンガを読んで、よく調べてあるなーと思うことがあるけれど、ジュール・ベルヌもすごい。
圧制者を嫌うネモ船長。自由を手に入れたネモ船長。虐げられた人びとの味方であるネモ船長。謎の人物ではあるけれど、キャラクターがしっかりしてる。
個性的な人が出てくる本って好き。個性的すぎて自分には共感できないはずなのに、なぜか共感できてしまう。
私もノーチラス号に乗りたい。・・・あ、一生乗るのは嫌だけど。