千玄室のレビュー一覧
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お茶の本は二冊目。
読んでいる途中もそうだけど、読み終わって、大宗匠のプロフィールを読んでいるときに、感動して涙が溢れてきた。
読み終わったあとに、なんともいえないけど、自分への影響が確実にあるんだろうと思う。
また、戦争後、渡米したときに、パスポートではなく「占領国民として、保護されたし」という紙切れで渡航したこと、
戦っていたアメリカで知ったあたたかいファミリーのことが印象的だった。
茶道の精神 和:平和と調和 敬:互いに敬いあう 静:清らかな気持ち 寂:何事にも動じない気持ち/お茶をいただくときは、正面を避けるために碗をまわす/思いをいれる前に、型から入り、それを通り越す/体力的なの -
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自分を認め、他者を認める。そこにこそ平和の原点がある。
千利休の言葉、叶うはよし叶いたがるは悪しし、が深く心に残った。何かを成し遂げたいと思ったとき、そのために努力して結果として叶うのは大事なこと。けれど、小手先のことに気を取られて、ろくな努力もせず、ただ叶えたい叶えたいという気持ちばかりが先走ってしまうのはよくないということ。何事も作為があってはダメ。すっと自然に叶うがよしなんだそうだ。
これは私の英語勉強に当てはまる。話せるようになりたいな、英語ができるようになったらいいなと思うばかりで、ろくな努力もせずさまざまな勉強法に気を取られてここまできた。ようやく一念発起して、ラジオ英会話1つに絞 -
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最高齢90歳の小野田寛郎氏から最年少72歳の江口克彦氏までの13人が語る生涯現役の知的生活術。
楽しく読めました。
旦那である三浦朱門さんに始まり、奥様であられる曽野綾子さんがラストの編集の仕方も面白かったです。
それと、やはり90歳、80歳代後半のかたの語りが人生の枯れ方が熟成していてすんなり納得。
しかしながら、70歳代前半から中盤の方々は、まだ枯れ方が足りないように感じました(笑)。
共鳴したのは、小野田さんの「原始力」と社会の重要性、村上和雄さんの「何歳からでも遺伝子のスイッチはオンできるでした。
それと、すべての人に言えることは、前向き、クヨクヨしない、自分で納得している -
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裏千家の前家元(今はご子息が家元です)、千玄室氏の実体験を踏まえた哲学、生き方の本です。
これは実母から借りた(押しつけられた?)本です。
実母は娘時代から裏千家の茶道を習っていたので、そういう繋がりかな、と思っていたのですが違いました。
これは日本人が忘れてきたものを再度問い掛けてくる本でした。良書ですので、是非お薦めしたいと思い、わざわざ寸暇を惜しんで記事にしました。
「礼に始まり礼に終わる」
この言葉がいかに大事か。
これは私が若い頃(今も若い方なのですが精神年齢ははるかに年老いています。50代くらいのおばさんかと思った、と言われたくらいですからね!)、礼がなっとらん、と厳しく育 -
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裏千家家元であった千玄室氏による、日本人の生き方に対する助言集。戦前、戦後の日本を知っており、かつ戦時中、特攻隊員であった著者は、まさに厳しい時代を生きてきた多くの経験を有する。著者の経験からは、戦前期の日本と今の日本とを比較すれば、現在の日本人はあまりにも情けなく映るのもわかるような気がする。茶道の世界の頂点に立つ偉大な人物ではあるが、純粋で地味な方のように思う。我々は、このような先人にもっと学ばねばならないと感じた。
「無防備であることは罪です。構えができていないから、相手につけいる隙を与えてしまうのです。攻めるためでなく守るための、抑止力という力を持つ。それが、国際社会の中で生きていく