千玄室のレビュー一覧

  • 茶のこころを世界へ 平和への祈り

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    近頃、テレビを付ければ戦争のニュースに心を痛める。それが戦時中を経験した方ならなおのこと。裏千家大宗匠である千玄室さんは自身が特攻隊として訓練を受けたひとり。生々しく描写された当時戦争で亡くした友との最後の会話には思わず涙を流してしまった。そんな彼は「一碗からピースフルネスを」をテーマに世界60ヵ国以上を飛び回る。お茶という日本の文化を通じて世界の人々と心を通わせることで心から平和を願う。私も茶人の端くれとして、茶の文化を世に伝えていきたいと思った。

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    2024年08月19日
  • 日本人の心、伝えます

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    茶の湯の世界で一番力あるなと思うのはこの人。もう100歳なのか。海軍の特攻要員だったのは初めて知った。
    茶に込めるべき心構え、茶の世界観、茶の醍醐味、日々の心がけ、日本の心などなどについて。世界平和を祈りつつ尖閣諸島を守るために戦う気概は持っていることや、進駐軍に茶を飲ませつつ無作法者は怒鳴りつけて追い出す父の話も印象に残った。

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    2023年08月26日
  • 茶のこころを世界へ 平和への祈り

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    茶道をしていなかったら読まなかった1冊。
    茶道経験していたからこそ手に取った本だが、茶道を知らない人にも読んでほしい。
    特攻隊を経験し、生き残った、お茶の家の息子だからこその想いが描かれている。

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    2022年05月26日
  • 茶のこころを世界へ 平和への祈り

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    お茶の本は二冊目。

    読んでいる途中もそうだけど、読み終わって、大宗匠のプロフィールを読んでいるときに、感動して涙が溢れてきた。
    読み終わったあとに、なんともいえないけど、自分への影響が確実にあるんだろうと思う。
    また、戦争後、渡米したときに、パスポートではなく「占領国民として、保護されたし」という紙切れで渡航したこと、
    戦っていたアメリカで知ったあたたかいファミリーのことが印象的だった。

    茶道の精神 和:平和と調和 敬:互いに敬いあう 静:清らかな気持ち 寂:何事にも動じない気持ち/お茶をいただくときは、正面を避けるために碗をまわす/思いをいれる前に、型から入り、それを通り越す/体力的なの

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    2016年08月04日
  • 茶のこころを世界へ 平和への祈り

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    型に血が入って“形”になっていく
    茶碗は地球、抹茶の緑は失われていく自然
    日本は戦争には負けたが、文化では負けない
    一盌からピースフルネスを

    いくつも言葉が心に残った。

    戦争を知る人、
    特攻隊から生き残ってしまったという意識を持つ人の言葉の重み、茶道云々というより、人として、日本人としてどうあるべきか、考えさせられた。

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    2015年05月17日
  • いい人ぶらずに生きてみよう

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    自分を認め、他者を認める。そこにこそ平和の原点がある。
    千利休の言葉、叶うはよし叶いたがるは悪しし、が深く心に残った。何かを成し遂げたいと思ったとき、そのために努力して結果として叶うのは大事なこと。けれど、小手先のことに気を取られて、ろくな努力もせず、ただ叶えたい叶えたいという気持ちばかりが先走ってしまうのはよくないということ。何事も作為があってはダメ。すっと自然に叶うがよしなんだそうだ。
    これは私の英語勉強に当てはまる。話せるようになりたいな、英語ができるようになったらいいなと思うばかりで、ろくな努力もせずさまざまな勉強法に気を取られてここまできた。ようやく一念発起して、ラジオ英会話1つに絞

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    2014年01月12日
  • 生涯現役の知的生活術

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    最高齢90歳の小野田寛郎氏から最年少72歳の江口克彦氏までの13人が語る生涯現役の知的生活術。

    楽しく読めました。

    旦那である三浦朱門さんに始まり、奥様であられる曽野綾子さんがラストの編集の仕方も面白かったです。

    それと、やはり90歳、80歳代後半のかたの語りが人生の枯れ方が熟成していてすんなり納得。

    しかしながら、70歳代前半から中盤の方々は、まだ枯れ方が足りないように感じました(笑)。

    共鳴したのは、小野田さんの「原始力」と社会の重要性、村上和雄さんの「何歳からでも遺伝子のスイッチはオンできるでした。

    それと、すべての人に言えることは、前向き、クヨクヨしない、自分で納得している

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    2013年01月19日
  • いい人ぶらずに生きてみよう

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    ロータリークラブの会員さんとして知っているお茶道の千 元室 大宗匠さん、生かされていることに感謝して、今を大切に自分のできること、また毎日を大切に生きよう。と考えさせられました。

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    2012年06月02日
  • いい人ぶらずに生きてみよう

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    裏千家の前家元(今はご子息が家元です)、千玄室氏の実体験を踏まえた哲学、生き方の本です。

    これは実母から借りた(押しつけられた?)本です。
    実母は娘時代から裏千家の茶道を習っていたので、そういう繋がりかな、と思っていたのですが違いました。

    これは日本人が忘れてきたものを再度問い掛けてくる本でした。良書ですので、是非お薦めしたいと思い、わざわざ寸暇を惜しんで記事にしました。

    「礼に始まり礼に終わる」

    この言葉がいかに大事か。
    これは私が若い頃(今も若い方なのですが精神年齢ははるかに年老いています。50代くらいのおばさんかと思った、と言われたくらいですからね!)、礼がなっとらん、と厳しく育

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    2010年12月30日
  • いい人ぶらずに生きてみよう

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    戦中派というのか、平和を想い戦中の不自由さは批判しつつも、抑止力の大切さとか国のために命をかけることの意義は大切にしている。ひとりひとりの想いの重要性、世界で苦しむ人への祈り、まずそこから始める。大和魂の理解は菅野覚明さんと一緒。教育制度を戻して中高を一貫にして縦のつながりを持たせる。千家の家紋のコマの意味と由来。乗馬を通して学んだ相性の合わない相手との付き合い。小さな前進の積み重ねが伝統。過多をやめてあるものを生かす。

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    2023年08月31日
  • いい人ぶらずに生きてみよう

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    裏千家家元であった千玄室氏による、日本人の生き方に対する助言集。戦前、戦後の日本を知っており、かつ戦時中、特攻隊員であった著者は、まさに厳しい時代を生きてきた多くの経験を有する。著者の経験からは、戦前期の日本と今の日本とを比較すれば、現在の日本人はあまりにも情けなく映るのもわかるような気がする。茶道の世界の頂点に立つ偉大な人物ではあるが、純粋で地味な方のように思う。我々は、このような先人にもっと学ばねばならないと感じた。
    「無防備であることは罪です。構えができていないから、相手につけいる隙を与えてしまうのです。攻めるためでなく守るための、抑止力という力を持つ。それが、国際社会の中で生きていく

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    2018年11月04日
  • 生涯現役の知的生活術

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    昭和初期に生まれ、激動の戦前、戦中、戦後を生きられた方の価値観や今の青年への熱いメッセージを感じた。日本という国を想う気持ちが伝わってきた。一生学ぶことの大事さも感じた。

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    2012年11月23日
  • いい人ぶらずに生きてみよう

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    なんと茶道の世界からもこんな関係の本が。いったいどんなことを言うのだろうと、興味本位に購入。…失礼しました。すごく考えさせられました。自分のことをずばずば言い当てられているような気分になりました。

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    2012年01月29日
  • いい人ぶらずに生きてみよう

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    人というのは、「いい人になる」より「いい人に見られよう」としてしまう。要するに、「良い人ぶって」しまう。そうゆう枠にはめようとするので、無理が生じる。当然の話。
    初めて知ったが、作者の千玄室は太平洋戦争ー特攻隊の生き残りの一人。流石に凄い人。改めて自分を見つめ直させてくれる本。1ヶ月後位に再読しようと思うほん。

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    2010年05月30日
  • 生涯現役の知的生活術

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    千玄室で検索していて本書にヒットした。
    でもそこでは筆頭の執筆者は小野田寛郎だった。
    題名からいけば渡部昇一かな。

    千玄室は本書では89歳と書かれている。
    しかし本年、2023年センテナリアンになられた。

    裏千家茶道資料館で展示会があった。
    NHKの昼のニュースで知り出かけた。

    ポジティブ思考の方々の話を読むのは面白い。

    村上和雄さんに興味を持った。
    著書を読んでみたい。

    この出版社を知らなかった。扶桑社と同じ住所だった。
    検索をかけると某新聞社の有料記事にヒットした。
    本書の評価と感想には関係ないかな。

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    2023年07月20日
  • いい人ぶらずに生きてみよう

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    初代千利休(1522~1591)に始まる茶道裏千家15代家元(1923~)、2002年からは長男宗室(1956~)に16代家元を譲り、自身は大宗匠に。近年は浮名も流されているようですがw。「いい人ぶらずに生きてみよう」、2010.5発行。これまでは、言いたいことがあっても飲み込んでいたとのこと。80代半ば、タイトルの心境に達したそうです。①「自分さえよければ」が不幸の始まり ②大学より丁稚奉公 ③師範学校の復活 ④学ぶべきは父の背中 ⑤真の男女平等とは、人をいたわる心。④はともあれ、いいこと仰いますね!

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    2019年11月04日
  • 生涯現役の知的生活術

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    渡部昇一さんの仕事にかける思い、渡辺利夫さんの生きる意味への考え、小野田寛郎さんの戦闘での生き抜き方と育てる思い。

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    2013年04月13日
  • いい人ぶらずに生きてみよう

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    いい人ぶらないというよりも、完璧を求めない、人間は弱いものであるから悲観しないように、自分を追い込まないようにっということについて述べている。
    自分について分析、探究し、道をつくる。
    生きていることに感謝をする。
    最悪なことは案外そうでもない。
    問題の本質を探り、解決策を設ける。
    といったことが書いている。筆者が戦争経験者であるため、戦時中の経験が筆者の思想に影響を与えている。

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    2013年02月09日
  • 生涯現役の知的生活術

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    13人の人生経験、老年夫婦の和やかな関係の秘訣、頭脳を活性化し続ける暗記、真向法・断食・気功・自然食、人の話の効き方・発想法、など。

    カバー裏に、ヨーダの9世紀を超える1053歳分の知恵と書かれています。最初は、無意味な比較と思ってたんですが、読み進めると、なるほどの表現と思えてきました。

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    2013年09月15日
  • いい人ぶらずに生きてみよう

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     傘寿ともなるともう少し落ち着いてもいいと思うが、幾分愚痴っぽく、口角泡を飛ばし、息も荒い(笑)。要約するとお前ら若いもんはとにかくだらしないからしっかりしろという内容。だけど、こんなこといっても今の時代誰も聞かないということがわかっていないのが残念。ある時代の性質というものは、個人個人の質と無関係に存在するため、システム変更によって変えるしかないのである。といってもあくまで、ピースミール工学的手法によってなされなければならないので難しいのであるが。

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    2012年06月22日