D・キッサンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
キッサン先生の作るキャラクターには非常に魅力があると思う。
お話も短編で終わらせるのがもったいないような、スケールの大きいものが多い。
表題作の「ゆり子には内緒」は、想像していたよりもずっと不思議な話だった。一回読んだだけじゃ分からなかった。
宗教的な部分も、日常的な話も、ファンタジックな要素も様々な作風が楽しめる人だな、という印象。
「をちこち」や「どろこう」とは少し雰囲気が違うかも。
わたしは「こゆび姫」が一番好きでした。
短いけれど、ギュッと切なさとかおっさん萌え要素が詰まっている。
田舎の少年少女の話も青春で良いなぁ。
とにかく良い短編集でした。