スコット・ジュレクのレビュー一覧
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史上もっとも偉大なウルトラマラソンランナーのひとりであるスコット・ジュレクが「レースから引退する」と公言していた40歳になった時、自分はどうなりたいのかをかけて挑んだアパラチアントレイル。総延長2189マイルのFKTを目指したスコットと妻ジェニーのまさに魂の記録。睡眠時間を削り、自分の肉体のタンパク質まで消耗しながら44日間で達成したFKT、ジャーカーとジェイルーも素晴らしいが、二人を支えたサポートチームが凄い。自分のレースや仕事を投げうって彼らのもとに駆け付けるのは、やはり、ジュレクがウルトラマラソンランナーたちに愛されていたから。トレイルの魅力、限界状態のジュレクの描写とともに、熱い友情が
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アメリカ東部の自然歩道アパラチアン・トレイル、走行距離3,500kmの最短記録を目指したノンフィクション。
ランナー、特にトレイル・ランナーならば人間が限界点に達しそうなとき、どのような精神状態に陥るのか、どうすれば平静を保つことができるのか勉強になる。
トレイルランというそのランナー自身の一過性の出来事のように思える行為だが、実際にランナーのように個人的な意思だけではなく周囲の支え・助言があってなされていく。長距離走は個人戦ではなくチーム戦なのである。
ランニングを趣味にしてない人にとっては対岸の火事としか感想を持たないと思う。オタクな世界がランニングコミュニティーには広まっているのです。 -
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ウルトラマラソンやトレイルマラソンのランナーが、約3500kmのアパラチアントレイルを走って、最速記録を更新しようと挑戦した時のレポートのような本。
全盛期ではないが、過去の栄光に満足せずに新しい挑戦に向かうのはすごいと思ったが、並行して綴られる奥さんのレポートを読んで、そんなに単純な話でもなくて、考えさせられた。
一ヶ月以上かかるため、1人や夫婦だけではとてもできず、
10人以上のサポートを受けて挑んでいるが、その1人一人とのエピソードややりとりが、面白いし、
疲弊しているスコットジュレクにとって救いとなっていることもわかった。
後半は疲弊して、それでも尻をたたかれるようにしてなんとか -
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Born to Runのハイライトとなるレースでタラウマラ族と最後までTOPを争ったトレイルランナーということで以前から読んでみたかった本。
トレイルランナーとしてのキャリアのスタートから始まり、最盛期、そして今が綴られている。そのランナーとしての業績だけではなく、ゴール後に他のランナーを待って祝福の声をかけたり、完全菜食主義者としても有名で賞賛されている。
本の中では、そういった日の当たる部分だけではなく、より人間味のある、弱さ、葛藤、苦しみなども知ることができる。
何のために走っているのか?何のために走ったのか?何のために走るのか?
すべてのランナーが持つ問いを、これからランニングに -
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ヴィーガンのウルトラランナースコットジェレクの食とランを中心としたウルトラマラソンの旅を標した自伝。
彼は、走って走って、母親の病気を契機に、少しずつ変わって、完全菜食主義に行き着く。そして、ストイックなまでの走る事に対する意識。走る理由になっているのは、健康ではなく、走るために生まれて来たから。走って、菜食。この2つを一生をかけてきわめている。
肉を食べずにどうやってウルトラマラソンを走りきれるのか、皆が不思議に思うのだけど、自然とともに、ローフードを食べて過ごす事で健康を維持する。タンパク質も大豆を中心に十分とれる。
一つ一つのレースにドラマがあって、厳しい戦いの中に、彼のストイッ -
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ネタバレウルトラマラソンやトレラン界ではスーパーヒーローである(らしい)スコット・ジュレクの自伝。なんというか、まさに超人である。足首を骨折してメロンみたいに腫れ上がってるの走り続けて優勝するとか、こんなこと俺には到底真似できない。
ただし、この本の核心は超人自慢でもストイック披露でもヴィーガン食への勧めでもない。
彼の考え方というか求道心や探究心には感心できる部分、少しずつでも見習いたいなぁと思産分が多々あったのは収穫。
より賢く走り、より賢く食べて、より賢く生きる
このシンプルかつ難しい悟りというか結論というかに至ることが大事であって、24時間走り続けることやサブ3を達成することや大会に優勝す -
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凄まじい経歴を持つスコット・ジュレクの自叙伝。
走り始めた経緯やヴィーガンとなったこと、走り続ける意味などが語られている。
また、ヴィーガン料理のレシピもたくさん掲載されており、これがみな美味そうだ。
経歴もさることながら、靭帯が切れたり、足指を骨折したり、炎天下で嘔吐を繰り返しながら、それでも完走・優勝してきまうことも凄すぎるが、諦めない意思や走ることへの純粋さ、真摯な姿勢が素晴らしい。
ウルトラトレイルは結果だけではなく、どう準備して臨んだかと、負けた後どうしたかという負け方が大事だと語るが、これは人生にも通じる。
一番大事なのは走ることを楽しむことなのだと思うが、それも同じであろう。
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ディーン・カーナゼスの「ウルトラマラソンマン」を読んだ時の衝撃には若干及ばないが、それでも超人の超人たる所以、あるいは私たち凡百と変わらない部分を赤裸々に知ることができる名著だ。
ヴィーガンと聞くとどうしても信条的、思想的に偏向した人…、のようなイメージを抱きがちだが、純粋に競技能力向上のためにそうした、という点も非常に興味深い。
ローフーズも含め、自分も機会があれば試してみたいものだが、日本でサラリーマンとして生活している以上、実行に移すのはなかなか難しそうだ…。
例に漏れず、あくまでも超人基準の一人称で著された本であり、100マイル走るとか24時間走るとかをいかにもなんでもない普通のこ -
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アパラチアン・トレイル(AT)約3500キロ ブラッド・マウンテン原野という名前が戦争に由来していることは知っていた チェロキー族とクリーク族 道標遠見逃すな! 映画『コールド・マウンテン』 ノースカロライナ州のグレート・スモーキー山脈を横断する 運命を甘受し 苔むした岩と針葉樹で覆われている 素晴らしい眺望を望めるぞ 定宿じょうやど 気持ちが鋭敏になっていた 母さんの筋萎縮 僕は州代表に選ばれるほどのノルディック・スキーヤーになり 不機嫌を撒き散らすティーンエイジャーのような態度 彼女もまた「私はタフだから」という姿勢を貫いているからだ 仲間=トライブ マダニのせいでライム病になったら ベア
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本書の中の気に入った箇所を以下に(僕の言葉で勝手に書き換えて)無作為に引用する。
超長距離を走るには深い謙虚さに裏打ちされた揺るぎない自信が必要である。
痛みは無視するか、抱きかかえる。全ての痛みが必ずしも重要とはいえない。
ウルトラという競技はゴールまで時計を止めない。
そこが椅子に座ってゆっくりと食事をしたりフカフカのベットで休眠出来るツール・ド・フランスなどのステージレースとは大きく異なる。
ステージレースでは生まれながらの才能や積み重ねてきた練習量、そしてもちろん資金力がアドバンテージとして加算されるが、ウルトラではそれらを全部使い果たした後に新たにエネルギーを産み出せるか~所謂ゾ