斎藤けんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
帯に偽りなし、なので星を一つ追加
久しぶりに、甘酸っぱいキュンを感じさせて貰った。これは、少女漫画が好きな男向きの作品だな
絵柄が柔らかく、少し、男には合わなそうに感じるが、話の主役が男性なので、感情移入はしやすいだろう。また、正統派なストーリーも、一話ごとの起承転結がしっかりしていて、読み進めていくうちに印象が好くなっていくのは確実だ
内容は、さっくり言うと、自分の恐ろしい面、まぁ、言わば死神フェイスにコンプレックスを持っている青年が、自分が知らなかった、自分以上に自分の良さを知ってくれている美少女と両想いとなり、ラブコメらしいトラブルを乗り越えていく事で、恋人としての絆を強めていく、そんな定番
花園も日和も、見た目以上に初心なのか、赤面してばっかりなのだが、あまりにも二人が可愛いものだから、コッチが赤くなってしまう。やはり、少女漫画ってのは、そんなドキドキを提供してくれてこそ、だな
主役の森也がイケメンや、不良ゆえの恐い顔でなく、中身はチキンなのに造形だけが無駄におっかないってのは結構、新しい感じもするが、そんな彼が美少女に片想いしたままで話が進み、最終的にカップルになれるのでなく、逆に日和から告白し、両想いになっているので、ベタ。だからこそ、男はキュンと来る。女性の読み手はこの『かわいいひと』をどう感じるか、は分からないが、きっと、共感してくれている人は多いだろう
日和が、森也を可愛い、と言ってしまうのも納得できる。本当に嬉しくて笑う時に目を細めるトコとか、好きな花の世話を真摯にしているトコ、日和に何をされるのか分からなくてプルプルしちゃうトコなど、確かに胸が高鳴るポイントばかりだ。また、普段の慌てぶりからは想像できないくらい、たまに自然と出る男らしさにもグッと来た。恐らく、これがギャップ萌えなんだろう
案外っつーか、読んでいれば一目瞭然だが、日和が攻めだなwww
そんな二人以外のキャラがイイ味を出してくれているから、この『かわいいひと』の魅力は増している。特に、森也のお母さんがイイ。ちょいちょい、やらかしちゃって、息子の邪魔に結果的になっちゃうトコに、リアリティがあって、「俺もやられた~」って唸った男の読み手は多そうだ。日和さんのお兄さんも、やはり、リアルにいそう。そんで、妹に135pの日和ちゃんと同じ目で見られているんだろう(笑) お節介で、ちょっと熱くなり過ぎる節のあるけど、友達思いな塚田さんも良い人だ
また、台詞も少女漫画らしいのだが、青臭さや噓臭さがなく、男からすると「無理だ、恥ずかしくて言えねぇぇ」と思ってしまうも、実際に勇気を出して彼女に言えれば、確実に愛が深まるモノばかりで、ここも男の読み手のハートを射抜くだろう
男に読んで欲しい、男が読むべき、恋愛漫画だ、と断言しよう
どうやら、森也と日和のかわいい恋愛はまだまだ読めるようなので、とっても嬉しい
どの話でもキュン死になるが、やはり、一番は掴みとしてOKだった、第一話だろう。少女漫画に限らず、どのジャンルでもそうだが、一話目って大事だな
この台詞を引用に選んだのは、もし、自分が森也と同じ立場になったら、と思った時、特に森也を好きになれた台詞・・・心の声だったので。いや、ホント、迷ったんですけどね、今の私には、これが最もキュンと来たので。まじめに惚れそうになりましたよ、森也に。まぁ、日和を敵に回したくないので、グッと堪えますが -
購入済み
発売直後に!
店頭にならんだ直後に配信されてた!!
書店で立ち読みしたばったりだったけど、これからは、立ち読みしなくてよさそう(*´ω`*)
かわいい話です。 -
購入済み
タイトルに偽り無し
短編の名手、斎藤けんさんの新作。
コミックスが待ちきれなくて、4話まで読みました。
この方はシリアスとコメディの落差が激しいです。
同じく電子書籍化されている「さみしいひと」が苦手だった人にも、この「かわいいひと」はお勧めしたい。
私はどちらも好きですが笑
あんまり書くとネタバレになってしまうのですが、全てはタイトルに集約されています。
落ち込んだ時、何も考えたくない時、楽し気分になりたい時に是非読んでほしい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「泣いている人を放っておけない」そんな性分で会社をクビになった木ノ下倫子は、そんな性分のおかげで篠宮礼華と出会い、音大入学を目指している彼女の弟・諒の世話をすることになった。
礼華も諒も倫子も、それぞれが母に縛られていた。諒と関わることで図らずも自身の母親とも向き合うことになった倫子は結果オーライだろう。周囲に流されるままの諒はともかくとして、あがきながらもどうにもできなかった礼華がひたすら可哀そうだった。巻末マンガを見る限り、礼華はきっとどんな状況でも自分を幸せにできる強さがあるんだろうと思うけれど。
母親との関わり合いがメインテーマのようなので、恋愛要素はかなり薄い。巻末マンガで一気にラブコメになったので、恋愛成分はそれで補充かな。
「家に縛られている」ところに自分と重なるものがあったので、かなり胸に刺さった。作者が参考文献に挙げた「母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き」「母を棄ててもいいですか?支配する母親、縛られる娘」にも興味が出たので読んだ。そのうえでもう一度当作品を読むと、重いテーマをよくこれだけ読みやすく作り上げたものだと感心する。
良い作品だなと思った。 -
Posted by ブクログ
素晴らしかった・・・さすがである。
ただ、みひろの件は、なんとも言えない気持ちになった。彼女が野田くんを好きな気持ちは多分本当で純粋にそうで、それを成就させたいと思うのは当たり前の気持ちで、でも多分みひろは野田くんと並ぶには真っ当な子すぎるんだろう。野田くんは歪んでるのに、みひろはおそらく本質的にそれを理解出来ない。それは野田くんにとって苦しいことだと思う。
かといって一緒に狂ってくれる真野さんと一緒にいることが幸福なのかとも私は言い切れない。世界がどんどん、閉じていきそうだ。それともお互いだけに落ちてしまえば逆に完結して安定するんだろうか。難しい・・・心の話はなんでも難しい・・・
何はともあれ、このコミックスに入っているお話はどれもすごく好きだ。吐露も読んでて泣きそうになったよ。どれこれも、何もかもが、素晴らしかった。