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Posted by ブクログ 2022年09月10日
1巻感想
少女漫画の中では一番好きと言っても過言ではないくらい、大好きな作品。
両親を事故で失い、心を閉ざした美しい少女・蝶子と、彼女のことを引き取った、心に闇を抱える無口で偏屈な小説家・京。
美しい言葉選びや丁寧な場面など、漫画でありながら純文学を読んでいるようでした。
花を育てることで自...続きを読むらの闇を抜けた蝶子と、未だ闇の中にいる京。しかし蝶子の存在によって、京も徐々に救われていく。
「孤独」や「闇」という重いテーマを抱えながらも、京の担当である秋山の明るさがいい緩和材となり、暗くなりすぎない。
蝶子が緊張したあまり、京を秋刀魚で叩く場面など、笑える部分もたくさんありました。
闇の中を漂うような雰囲気に、白い花がぼんやりと浮かび上がるような美しい作品。
2巻感想
大学二年生になった蝶子が「大正文士の会」というサークルに入り、新たな人物たちが増えました。
蝶子に恋心を抱く優しい青年、唐澤がとにかく可愛いです。秋山さんと明るい大正文士のメンバーたちが、重さを増していくこの作品の良い緩和剤になっていると思います。 伊織という女性の登場で垣間見える京の過去。自らの闇に沈んでいく京。いつになったら彼は闇から抜け出せるのか。蝶子は、京を闇から救うことは出来るのか。
重いままで終わりましたが、巻末のおまけ漫画で和みました。
3巻感想
京が抱える闇が深くて、底無し沼に沈んでいくような巻でした。
京を連れていった伊織。京がいなくなり壊れた蝶子。そんな蝶子に告白をする唐澤。京を叱咤する秋山。 京の過去、伊織の願い、秋山の決意、唐澤の優しさ、蝶子の強さ。
過去は消えることはないけれど、それを乗り越えた先に光がある。
伊織も秋山も闇から抜け出した瞬間が、とても綺麗でした。
4巻感想
闇の中にひっそりと咲く、蓮のように清浄で美しい作品でした。
京の弱さと、蝶子の強さのバランスがよく取れている。
花は枯れても、また咲くように凛とした再生のお話でもありました。
きっと蝶子と京には、これからも様々な困難があるでしょうが、乗り越えていくことが出来ると思います。そして願わくは、秋山と唐澤にも幸せが訪れますように。
読んでいるので再読での感想になってしまいますが。
暗さもあるけど、日常の中に笑いもあり大好きな作品です。
そんなシーンは無いのに、『和』の所為なのか色香を感じます。私だけかもしれませんが。
Posted by ブクログ 2014年09月08日
隠れた名作です。もっと評価されても良い作品。
暗めのお話の中に微かな光が見え隠れする感じが好き。
どこか文学的でもあるのに、時々入れられるクスリと笑えるような場面が映えて素晴らしい作品になっていると思います。登場人物たちが何とも切なげに、不器用に生きているので何とか幸せになってほしいと願ってしまうよ...続きを読むうなお話です。
Posted by ブクログ 2013年04月30日
少女漫画の中では一番好きと言っても過言ではないくらい、大好きな作品です。
両親を失い心を閉ざした蝶子と、心に闇を抱える偏屈な小説家。
美しい言葉選びや丁寧な場面など、漫画でありながら純文学を読んでいるようでした。
花を育てることで自らの闇を抜けた蝶子と、未だ闇の中にいる京。しかし蝶子の存在によって、...続きを読む京も徐々に救われていく。
「孤独」「闇」という重いテーマを抱えながらも、京の担当である秋山の明るさや、子供っぽい部分を見せる京、蝶子が緊張したあまり秋刀魚で京を叩くなど、笑える部分もたくさんありました。
Posted by ブクログ 2013年03月07日
何度も読み直してしまう作品。
斎藤先生の繊細な絵柄とストーリーがまさにぴったりだなって驚きます。(←失礼)
静かで穏やかな日常の中で感情が激しくうごめいている様子に、恐怖と美しさを同時に感じます。
Posted by ブクログ 2012年02月16日
ときどき読み返す、一番大事な漫画です。
純文学のような話。
武者小路実篤の話の作り方に似ているなと感じました。
愛と絶望の話です。
全4巻ですが、
3巻で内容的には終わりなので、3巻まで読み返す事が多いです。
4巻はおまけの後日談。
この1巻でファンになって以来、斎藤先生の作品は全部買ってます。
Posted by ブクログ 2011年05月14日
どこかやっぱり暗いけど、だからこそ蝶子ちゃんが持つ光がとてもきれいに見えた
本好きさんに読んで欲しいなとも
でもこれは少女マンガ
そして私は作者のギャグセンスがとっても好き
場面場面で見ると笑えるとこもいっぱいあるから好きなんだよなーほんとに
Posted by ブクログ 2010年11月18日
おススメされたので買ってみましたー。
あらすじ読んだだけで突き刺さったので、読めるのを楽しみにしていたのですが、期待通りの作品でした。
小説家×女子高生なんて俺得過ぎです(まがお)
最初は読み切りだったのか第一話がいきなりクライマックスで少々戸惑いましたが、それ以降のお話がその補完的な内容だった...続きを読むので良かったです。でも、出来たら蝶子と京が一緒に暮らし始めてから心を通わせ合うまでをじっくり描いて欲しかったかなーとも思いましたが……。やっぱりそこは難しかったのかな―。
セーラー服姿の蝶子がもうちょっと見たかった!(そこか)
それにしても京の過去が気になりますね……。
一体何があったんだ……。
Posted by ブクログ 2014年04月09日
全4巻
年の差であり、小説家×女子高生(途中から大学生)であり叔父×姪的(実際は遠縁)でもあるという、なんともオイシイ設定
主人公は両親を亡くしてからふさぎ込んでしまい、親戚を盥回しにされ、最後の最後に小説家である京に預けられます。
日本家屋+小説家+着物に眼鏡な上に不器用極まりないという不朽...続きを読むの要素を持つ京と、孤独になり絶望した女子高生蝶子。
そんな違う闇を持つ2人の優しく静かな再生物語…みたいな。
お話のテーマに闇があるから暗い部分もありますが、明るいサブキャラ達や庭の花がいい味出してます。
2人は友人に恵まれてるなぁいいなぁと思った。
京の陥る堂々巡りとか、蝶子との思考の違いはリアルに感じた。
しかし「蝶」呼びには萌えました。
Posted by ブクログ 2010年06月12日
どうしよう売れない・・好みすぎて。
ちょっと暗いテイストが入る時もありますが、
暗闇をずっと彷徨う人が、闇の中で行灯のようなささやかで小さな光を見つける話が好きな人にはオススメです。
真面目なキャラクターだけじゃきっと読まなかった。
作家の友人や蝶ちゃんの友人には和みました。
小話の、事故とはい...続きを読むえ、惚れた男の顔を魚で殴れる女性は、意外性があって好きです。←暴力を肯定しているわけではないのであしからず。多分、この話があったから主人公の女の子を好きになれたんだと思う。
Posted by ブクログ 2010年04月21日
一歩間違えれば昼ドラになるような設定なのに、少女マンガとして完成されてるところに作家さんの腕と愛を感じます。素直にきれいだ、と思える漫画は滅多にないよね。
Posted by ブクログ 2009年12月04日
全4巻。
とても綺麗で、静かで、そして心に秘めた痛いような恋情が熱くて、深く心に残る話でした。無愛想で頑固で人嫌いな小説家、京さんと肉親を失ったショックで心を閉ざした蝶子が一緒に暮らすうちに少しずつ近づいて、幸せに向かっていくストーリーが好きです。不器用で人付きあいが苦手な2人だけに、本当に「純愛」...続きを読むという感じがするお話でした。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
個人的には1巻が名作。
個人的に、正直1巻が本編であとの4冊は後日談だと思ってる。と言わんばかりの勢い。
どピュアで純粋。少し文学的で耽美。年の差って素晴らしい!
Posted by ブクログ 2009年10月07日
ええ、もう、花に和っぽいものってよわいですから。
なんだろーこれ、ほのぼの黒いです。話が。
狂ってるからー!
花がすごく効果的に使われてて綺麗です。闇の中におぼろげに淡く輝く花みたいな。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
ここ1年くらいの中で買った少女漫画の中で一番好き。こんな私好みの漫画はない、といえるほど。年の差、日常、ほのぼの、切ない。きれいなことばが素敵。
孤独な世界から
匿名 2024年02月10日
蝶子と京さんの出逢いから時が経つ度にお互いの気持ちを通わせながら日々を過ごす姿が慎ましくあり穏やかでもある。ここまで蝶子の心を開いてくれたのは京さんの言葉や存在があってこそ。蝶子は京さんと暮らすようになって庭の花木の世話を始めたことで、生きる力にも変わったのが本当に凄いことで、あの暗闇から幸せと思い...続きを読む感じる日々を過ごせて本当によかったと思いました。
Posted by ブクログ 2010年08月02日
水島先生の苦悩する姿がたまらない。
着物きた作家先生と年下の女の子て設定も大好物です。
秋山さんのキャラがwww
あんな友人いたら楽しかろう。
途中重いけどこういう重さは好き。
これこそ映画にしたらきれいな話になりそーなのになぁ。
巻数少ないからまとめやすかろうに。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
着物で眼鏡で仏頂面で不器用だけど優しいとか、もうほんとドストライクなんですが。
京カッコよすぎる・・・!
切なくて、でも優しいお話。
京と秋山の関係が素敵すぎます。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
最近マンガばっかり読んでますが・・・これも借りました。
水島蝶子は、両親を事故で失い、12歳上の父の従兄弟のところで居候をしていた。
水島京。直木賞作家で、気難しくて、そして不器用な京に、蝶子は少しずつ、でも確かに惹かれていく。
素敵です。私も不器用なもんで。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
心に闇を持つ作家の男性と、それに寄り添う遠縁の少女のお話。
きれいなのに汚い、醜いのに美しい、という感じです。
うまく形容できないけれど。
ぐちゃぐちゃの世界を乗り越えればきっと、幸せになれるよと言っているような。
けんさんは「空気」を表現するのに長けている作家さんのような気がします。
あいだあい...続きを読むだに入るモノローグ(京さんが作家という設定だからか、小難しい表現が多い)も好きです……が、あのへんはつっこみ始めると大変なことになりそうなので、あまり深く考えずに「なんかかっけぇな」くらいのスタンスで読み進めることをおすすめします(笑
Posted by ブクログ 2009年10月04日
正統派少女漫画。
あぁ…もう、蝶子ちゃん(ヒロイン)が愛しすぎる!蝶子ちゃんファンクラブに入りたいです。(笑)
甘く痛く漂う純文学の薫りをお楽しみ下さい。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
面白いです〜。
ゆったり流れるこの作品の雰囲気大好きです!
キャラもみんなすごくいいです。
蝶子さんかわいいし、京さんかっこいいし、秋山さんはおばかだし(笑)
Posted by ブクログ 2009年10月04日
衝撃を受けたのが、この作品がデビュー作ということ。今も続いてますが、はじめの読み切りを描いた時点で、ここまで深く考えていたのだろうか、と、感動しました。
字が多いかな、と思ったりもしますが、その言葉の一つ一つが、ちゃんと紡がれている、と感じられる作品です。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
園芸が趣味で料理上手で明るくて純粋な女の子と,偏屈な三十路小説家(ちなみに彼女のおじにあたるらしい)の心の交流を描いたお話です。女の子,小説家共に心に闇を抱えています。(女の子の闇は明かされましたが小説家は依然不明)そんな彼らが互いに惹かれあっていく話です。小説家の自称友人の出版社の担当が良い味出し...続きを読むています。
Posted by ブクログ 2011年10月24日
全4巻
最初は1話完結っぽい話が連なっている感じ。
主人公の女の子が可愛くて、好感が持てるけど、
話に入って行きにくい。
途中から、過去のどろどろした、精神的な部分に入っていって
イマイチ、のめり込めなかった。
合う人には合うのかも。
両思いなのに、それが簡単には上手くいかない
そんなところ...続きを読むがせつないです。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
「バイト先の先輩になんか面白い漫画ないっすか?と聞いたら貸してくれた本」シリーズその1
花とゆめなんて、物凄い久しぶりによんだ。
コレ描いた作者・・・そうとうロマンチストなんだろうなぁ。
まぁ漫画家や小説家は多少なりともそーなんだろうけども。
雰囲気で読めば楽しめる。