心に闇を持つ作家の男性と、それに寄り添う遠縁の少女のお話。
きれいなのに汚い、醜いのに美しい、という感じです。
うまく形容できないけれど。
ぐちゃぐちゃの世界を乗り越えればきっと、幸せになれるよと言っているような。
けんさんは「空気」を表現するのに長けている作家さんのような気がします。
あいだあいだに入るモノローグ(京さんが作家という設定だからか、小難しい表現が多い)も好きです……が、あのへんはつっこみ始めると大変なことになりそうなので、あまり深く考えずに「なんかかっけぇな」くらいのスタンスで読み進めることをおすすめします(笑