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旅人の正親は、旅芸人一座の中で桜吹雪の様に美しく舞う「鬼」の娘に心奪われ、身請けする。彼女に「桜花」と名付け、共に旅をする内に心が通い始めるが、ある村で咲かない桜に出会い…。再び桜が咲く時、彼らを待っていた運命とは!? 表題作他、『無限時計』『サンドグラスの檻』『花のカノン』収録。
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純文学みたい
切ない、とにかく切なく美しい。 絵はちょっと古い感じがするけど^_^昔の作品なのかな? でもストーリーは永遠に人を感動させる、純文学の様な、美しい切なさです。
Posted by ブクログ
四つの話が収録されてる短編集。 斎藤けんさんは短編を 描くのがお上手だなと 思いました。 短いストーリーの中に 置かれた一言一言が すっと、胸の中に入って いくかんじ。 「無限時計」が 一番好きでした。 永遠って言葉は、どこか 怖いですね。
「サンドグラス」が本当に、ずるいなあ…!と思いました。 寂しい話が多いですが、それもまた斎藤けんさんの味かなあと。 世界時計の話も好きです。女の子がとってもかわいい。
「サンドグラスの檻」がすきすぎてやばい。 さいごのほう、表情が見えないけど表情が分かるって、すごい表現力だと。 はー好きすぎる。
旅人と鬼の表題作「亡鬼桜奇憚」、大きな時計と寿命が刻まれた腕時計をする世界の少女の話「無限時計」、ドメスティックメイド話「サンドグラスの檻」など四編収録。 ★五つは「サンドグラス〜」にです。鳥肌が立ちました。大好き。
本当にもう大好きです。こっちもびっくりするくらいに。 テーマは重いし、哀しいものも多いのですが、どれもどこか温かい。 「花のカノン」はこの短編集の中でもすっごく短いものだけど、題名と中身の合致が素敵だった。
斎藤さんのお話はwith!を読んでたんですが、この人のシリアスは半端ないと感じます。 絵が綺麗なだけに迫力あるよなぁ。 短編集ですが、シリアスばっかり集めたコミックス。
○感想 時計の話がばり好みです。世界の終わりまでの時を刻む時計(実ははりぼて)と、一人一人の命の終わりまでの時を刻む銀時計がある世界。設定もいいし、少女のみずみずしさも美しい。いっそうらやましいくらいに。 銀時計が見えたら、計画はある意味立てやすいのかもしれない。ただ、それが他の人と比較し...続きを読むて極端に短ければ…どうだろうなぁ。さいごに、取り乱す前に眠ってしまうことを選ぶ心もありうるかもしれない。同じ設定でもっと読みたいです。あの世界が知りたい。 鬼の話は、悲恋とくくるにはさびしすぎるな。ただふつうに話すだけのことが、ひどく難しいというだけのこと。 サンドグラスの檻は、単なる元王の成長話かと思ったら、憎んで憎んで憎んだあげくに憎めなくなった魔女の話で。やっぱりどこかさびしかった。元王さまが老夫婦のもとでしごかれて、農作業やって失敗して、なんとか続けてみるけどあんまりたくさんの仕事はできなくて、俺はなんて無能なんだと落ち込んだところで、ちゃんと考えているからだよと言われて誇らしくなるあたりとかスゴいな、と。 歓びが確かに描かれているからこそ、さびしさが際立つ短編集なのだと思います。
「亡鬼桜〜」と「サンドグラス〜」は本誌で読んでたんですが、好き! 特に「サンドグラス〜」はよいです。 後書きにけんさん自身も書かれていますが、説明しづらい話です(爆 「許せない」相手を「許せる」ようになる話……ですかね……? 「花の名前」が一番好きですが、やっぱりけんさんのシリアスな話は好きだ! ...続きを読むでも後書きとか柱とかがすごく面白いので、けんさん自身は面白い人なんだろうと思います(笑
あとがきじゃんけんのパートが一番面白かったって…どうゆコト…。 いや、各話とも通常通り面白かったですが。
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