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旅人の正親は、旅芸人一座の中で桜吹雪の様に美しく舞う「鬼」の娘に心奪われ、身請けする。彼女に「桜花」と名付け、共に旅をする内に心が通い始めるが、ある村で咲かない桜に出会い…。再び桜が咲く時、彼らを待っていた運命とは!? 表題作他、『無限時計』『サンドグラスの檻』『花のカノン』収録。
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純文学みたい
切ない、とにかく切なく美しい。
絵はちょっと古い感じがするけど^_^昔の作品なのかな?
でもストーリーは永遠に人を感動させる、純文学の様な、美しい切なさです。
Posted by ブクログ
○感想
時計の話がばり好みです。世界の終わりまでの時を刻む時計(実ははりぼて)と、一人一人の命の終わりまでの時を刻む銀時計がある世界。設定もいいし、少女のみずみずしさも美しい。いっそうらやましいくらいに。
銀時計が見えたら、計画はある意味立てやすいのかもしれない。ただ、それが他の人と比較して極端に短ければ…どうだろうなぁ。さいごに、取り乱す前に眠ってしまうことを選ぶ心もありうるかもしれない。同じ設定でもっと読みたいです。あの世界が知りたい。
鬼の話は、悲恋とくくるにはさびしすぎるな。ただふつうに話すだけのことが、ひどく難しいというだけのこと。
サンドグラスの檻は、単なる元王の成長話かと思ったら、憎んで憎んで憎んだあげくに憎めなくなった魔女の話で。やっぱりどこかさびしかった。元王さまが老夫婦のもとでしごかれて、農作業やって失敗して、なんとか続けてみるけどあんまりたくさんの仕事はできなくて、俺はなんて無能なんだと落ち込んだところで、ちゃんと考えているからだよと言われて誇らしくなるあたりとかスゴいな、と。
歓びが確かに描かれているからこそ、さびしさが際立つ短編集なのだと思います。
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