大塚卓嗣のレビュー一覧

  • 傾城(けいせい) 徳川家康

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    ネタバレ

    奇書と言っていいだろう、徳川家康が人質時代に稚児として今川義元に貫かれていたというホモい作品。それを恨んで桶狭間で罠に掛けるという流れなのだが、前半の衝撃的展開に比べれば蛇足のようなものだね。

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    2025年08月08日
  • 宮本伊織

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    歴史小説で宮本武蔵の養子「宮本伊織」。なんとなく宮本武蔵=剣豪のイメージで、宮本伊織=剣豪っていう感じでしたが、筆頭家老に上り詰めている名宰相でもあったんですね。知らんかった。
    あとは、この作品における宮本武蔵も今までとは違ったイメージで描かれているので、とても面白かったです。

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    2015年01月30日
  • 天を裂く 水野勝成放浪記

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    戦国時代のかぶき者といえば、前田慶次が真っ先に思い浮かぶけれど、それを超える(?)武将、水野藤十郎勝成。

    恥ずかしながら、この本を読むまでその存在を知らなかった。かの徳川家康の従兄弟にして、本家から奉公構を食らい、各地を流浪、四国、九州と戦場を渡り歩く。そしてまた徳川方について関が原、大阪の陣へと出向き、果ては10万石福山城の藩主と成り上がっていくのである。本書では、藩主になるまでの彼の人生が描かれているのであるが、途中、こんな人物いるのか?と疑いたくなるほどの破天荒ぶり。フィクションが随分盛り込まれているんじゃないかと思っていたら、wikiで調べてみると意外に史実通りみたい。これには驚いた

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    2013年11月30日
  • 天を裂く 水野勝成放浪記

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    めっちゃ婆娑羅だ〜。水野勝成クール。台詞回しが現代っぽいから、ちょっと新鮮だった。セリフは好きずきかも。

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    2013年07月21日
  • 鬼手 小早川秀秋伝

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    義父小早川隆景から師の才があると言われた秀秋。西は秀秋、東は秀忠そして天下を秀頼が治めるという想いを抱く。天下を簒奪する奉行衆を倒すために世間一般の優柔不断の秀秋ではなく最初から家康の味方として行動し関ヶ原の戦いを東軍の勝利に導く

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    2024年05月18日
  • くるい咲き~越前狂乱~

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    ネットで偶然見つけた戦国武将、富田長繁に興味を持ってやっと見つけた本。読み始めて一気ではあった。ただ、長繁自身が主人公ではないので、彼の生涯を知ると言う意味ではちょっと消化不良かな。状況変化に対応できない朝倉滅亡の様子は秀逸に描けていると思った。長繁自身が主人公の本の登場をいつか待ちたい。呂布のような人物なんだろう。憧れます笑。

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    2024年02月17日
  • 鬼手 小早川秀秋伝

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    ネタバレ

    名前だけ知っている秀秋。戦国で生きていくためには偽らなくてはいけない。どういう行いをしたのか分からないのでこの本以外にも読まないと頭の切れる人で終わってしまう。
    だが最期は裏切られてしまうので道阿弥が一枚上手だ。

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    2023年09月17日
  • 傾城(けいせい) 徳川家康

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    今川義元への殺意を糧に魔性の男へ成長していく徳川家康の成功譚。問わず語りで恐縮だが、男が権力に物を言わせて手篭めにしたり、女が己の美貌を用いて周囲を篭絡させていく愛憎劇が好きだ。今まで時代小説を食わず嫌いしていたが、この物語は若衆道を介することでそれを同性間で実現させた好きなテーマで楽しかった。

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    2023年09月10日
  • 天を裂く 水野勝成放浪記

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    水野家の嫡男で家康の従兄弟。破天荒な性格が災いし親から勘当され奉公構えを言い渡される。客将として佐々、小西、加藤、黒田、三村など転々とするがその豪快な性格を愛される。盟友鳴門介との別れを乗り越え秀吉の死後再び家康の元へもどり関ヶ原、大坂の陣と活躍する

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    2022年08月02日
  • 天魔乱丸

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    本能寺の変で蘭丸が生き残っていて、というところから始まる、まぁ、本能寺ものではあります。
    思ったより、小説内で描かれる期間が短くてびっくりみたいな。
    ちょっと、変身もの感あり。
    意外なオチで、ちょっと好みは分かれるかも。

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    2020年10月18日
  • 宮本伊織

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    ネタバレ

    武蔵は、
    「お前は、これからそいつを舞って、謡えねばならん。
    一度しかやらんぞ。よく見ていろ。
    お前にひと月、時をやる。次の十五日までに舞えるようになっておけ。」
    と熊野(ゆや)を舞って見せた。
    緊張感のあるはじまりである。

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    2020年01月11日
  • 鬼手 小早川秀秋伝

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    小早川秀秋の世間の評価を覆す1編.あまりにも小早川秀秋が純粋で豊臣家のことを心より案じているのが新鮮だった.本当のところはどうだったんだろう.

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    2017年12月06日
  • 天を裂く 水野勝成放浪記

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    時は秀吉と家康の綱引時代から秀吉の天下から関ヶ原の戦い時代。家康の親戚筋となる水野成政の子水野勝成の生き様を描く。戦場で風流を感じながら駆け巡る猛者で親からも勘当を受け、奉公構(何処にも主従関係を結ぶなとの御触書)を出される。放浪し九州征伐の佐々成政の率いる軍勢に成り行きで合流するも戦功を上げられず主の成政が切腹させられ、その後釜に就いた小西行長の副将とし天草の乱で暴れ、

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    2013年10月14日