矢板明夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
蔡英文さんの後継者という立ち位置であることは、以前より存じておりましたが、頼清徳さんの生い立ちそのもは詳しく知りませんでした。
農家さんをはじめ、民間の人々は早朝からラジオを聞いて働いていることに注目し、自らの政治指針を伝える方法は、ラジオにあえて限定してきた発想であったり、細やかな意識も見事ながら、父を若くして失ったために、母や国家への恩返しとして生きてきた情熱的なその気性もまた、大変好ましく思えました。
また、賛否の激しいハーバード大学ですが、その入学資格は、推薦されることが強く影響しているという内容も印象的でした。対立候補であるはずの国民党の有力者から、あえて推薦を受けるという離れ業も、まるで映画のような爽快感がありました。彼の懐に入って信頼を得る人柄は、なるほど、安倍元総理を友と慕うように、よく似ているのかもしれません。
大変に元気と勇気をもらえる素敵な一冊です。
政治的なノウハウというよりも、こんな人を好きになる、真似してみたい、と思わせる、とある人の冒険物語と言えましょう。皆さんもどうか一度読んでみてもらいたいです。 -
Posted by ブクログ
共産党の権力闘争は異常に激しく命懸けである。毛沢東と対立した劉少奇は、田舎に帰り農家となったが軟禁先では入浴も散髪もできず、医師から暴言暴行を連日受けて死んだ。毛沢東の指示と思われる。
天安門事件は趙紫陽が院政を敷く鄧小平を倒すため民主化デモを利用した側面がある。
毛沢東は政権は銃口から生まれると言った。軍事部門である共産党人民解放軍を掌握することは中国のトップにとって必須である。
習近平の父は共産党幹部の改革派であったが、文革時投獄経験のある改革派だった。近平は文革時農村での農作業を経験しており、逞しくなったと評される。
表向きは一流大学卒化学専攻となってるが、実態は中卒程度の学歴である。
ソ連でも中国でも最高指導者には理系出身が多い。文系出身者はマルクス主義は学説の一つと知ってるが理系は知らず、何の抵抗もなく党の指示を素直に受け入れるためである。
江沢民の反日教育により若者層は日本に対し敵対心を強く持っており、習近平も基本的に対日対米強硬路線である。
胡錦濤政権では温家宝首相という改革派がいたが、習政権ではみな保守派である。
毛沢東、鄧小平は革命戦争を勝ち抜き、誰にも似ていない数奇な人生を歩んだカリスマ性があった。90年代以降の中国指導者にはそれがなくなり、習近平も共産党派閥の妥協により総書記となった人である。
趣味はサッカーと囲碁である。