大森倖三のレビュー一覧

  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(11)

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    軍属ではないバナージ、宇宙世紀の鍵となるユニコーン。当初は連邦の船に乗りジオンと戦っていた彼らが今やジオンと協力し連邦と対立している
    その時々で主義が変わったのではなく、必死に今できる事をやり、何とかして戦闘を止めさせようと繰り返してきたからなのだろうね。だからその時々で戦闘回避の道に最も近い人物と協力する事になった。それが今はジンネマンであるというだけの話
    ジンネマンも上の命令に逆らって大事な存在を守るために戦場に降り立った。だから同じようにミネバやマリーダを守ろうとするバナージと協力する

    対立は一向に終わらない。戦闘は何度も起きる。けれどバナージの藻掻きによって生み出された変化の予兆が少

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    2022年07月01日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(10)

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    表舞台に出てきたビスト財団の女帝、マーサはその権力を背景に人々を掻き乱していく存在だね。唯でさえ『ラプラスの箱』という不確定要素によって掻き乱されていた面々は更に厄介な状況へ追い込まれていくわけだ
    そんな中でマーサと対峙し行動を制限されつつも、密かな逆転の一手を打ち始めるブライトは頼りになるね。さすが歴戦の艦長といったところ

    一方、女帝を前に為す術ないのは若い衆と成るわけで…
    尋問に耐えても状況を変えられないバナージ、マーサの要求を跳ね除けても何かを得られるわけではないミネバ、間接的な人質の形となっているリディ
    経験も権力も持たない彼らでは巨大な力には対抗できない

    なら、こうした状況に対抗

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    2022年06月24日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(9)

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    ガーベイによるダカール侵攻。それは『箱』の謎を解くという当初の目的を越えてあまりに凄惨な虐殺を生む戦場となってしまったね
    そうなったのはマハディ・ガーベイの中に渦巻く復讐心が周囲の想像を超える淀みを持っていたと言えるし、同時に連邦が行ってきた傲慢な振る舞いがそうした者を生み出してしまったとも言える
    シャンブロという超巨大MAは太刀打ちが難しい戦場の論理を体現しているかのよう。ロニも父の論理が判らないわけではないからシャンブロの暴虐を止められない

    けれど、止められないからと何もしないのはそれはそれで間違いなんだよね
    これまで何も知らない子供のままに戦場に介入し多くの後悔を抱えてきたバナージ。彼

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    2022年06月18日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(8)

    購入済み

    アニメの補完として

    劇場番、テレビ番とも違う展開で描かれなかった部分が記される。ロニの内面、連邦の政治的な動きなどが描かれます。キャラクターをより深く知ることができるのでアニメを楽しんだ方にもぜひ読んでほしい作品です。

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    2022年06月12日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(8)

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    荒涼たる砂漠を歩むバナージの姿、自分が進むべき道に迷う心境をそのまま表しているかのよう
    ただ、彼にとって不幸中の幸いと言えるのはその無限に思える旅路にを共に歩むジンネマンの存在があったことか。ギルボアの件が有ったから何もかも心を預けられる相手ではない。けれど大切な者の死や自分が助けられなかった命への悔いを心に留める同士だからジンネマンの言葉はバナージの中に優しく広がるのかもしれない
    一方でジンネマンもバナージをユニコーンのパイロット以上に扱っている点が垣間見えるのが良いね。道を選びようのない立場に追い込まれた経験があるから、道に迷うバナージを通して過去の自分を見てしまったのかもしれない。
    シム

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    2022年06月11日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(7)

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    人を殺したくないこだわりと自分を中心に戦場が構成される無慈悲さによるジレンマ。殺しを避ける為に加減しても意味を成さず、むしろ追い詰められてしまう
    バナージ一人で出来る事なんて限界を迎えていたと言えるわけで。傍で見守るダグザが行動に移るのはある意味当たり前なんだけど、MSに白兵戦を挑むなんて無謀が過ぎる
    それでも……。別れ際にとても優しい表情でバナージに導きの言葉を授けたダグザはああして子供を希望へと導けて、後悔なんて一切抱かない満足できる行為だったんだろうなぁ……
    ただ、受け取った側のバナージは印象が変わりつつあった者の死を目前にした衝撃やそれによって生じた憎しみの方が強すぎた。それは彼が職業

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    2022年06月08日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(4)

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    シャアの亡霊フル・フロンタルに襲撃されるネェル・アーガマの乗員たち
    亡霊なんて本来は見えてはいけない代物。けれど実際に見えるしリディ達に襲いかかる
    だから対処しなければいけないけれど、見えてはいけないものが見えてしまっている誤りを自覚しないと対処法まで正しい形を取らなくなる

    その誤りの代表格が「姫様」ミネバ・ラオ・ザビの人質作戦
    確かにミネバはジオンにとって大切な遺児であるだろうが、それをシャアが助けるなんて可怪しな話。ダグザは状況の主導権を握る為に対処的にも人道的にも誤った手段を用いてしまった
    ここでミネバの存在に惑わされず行動を変えないフル・フロンタルは食えない人物。彼にとってミネバは見

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    2022年06月03日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(3)

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    遂に全貌を現したユニコーンガンダム。通常状態だと地味な見た目のMSが覚醒状態に入れば馴染み深いガンダムの形に変形する流れは燃えるね
    また、それが読者・視聴者側だけでなく、戦況を見守っていた周囲の人間に対してもガンダムの登場が特別な意味を持って受け止められている。それはガンダムが強い機体というだけでなく戦争や歴史を変えてきた機体という意味を持っているのだと感覚的に理解させられる作りになっているね

    更に象徴的な強さだけでなく実際に強ければ尚良し
    ここまではコロニー内の戦闘で猛者達を打ち破ってきたクシャトリヤが劣勢に回るというのは初戦闘にしては出来すぎというもの
    と言うか、アムロを思い出させるよう

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    2022年06月02日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(2)

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    迫り来る戦争の足音……を前にしてカーディアス・ビストを目指すバナージと「姫様」の道中はけれどお出掛け模様のように映ってしまうのは面白い
    ここで「姫様」があの映画の看板を見て「オードリー」と名乗った点含め彼女の正体や後々の展開を思えば、このバナージとの短い道行きは本当に尊い時間だったんだろうなぁ……

    一方でこういった歩幅を合わせて歩けたシーンが描かれたからこそ、その後に描かれるバナージとオードリーの歩調の違いが明白になってしまう
    オードリーはカーディアス・ビストに会ってすぐに政治の話ができる程に調子を変えられた。けれどバナージはオードリーが只者で無いと察しつつも彼女を自分と一緒に歩ける、自分が

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    2022年06月01日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ Episode:0(2)

    匿名

    購入済み

    UC以前の、袖付き、フルフロンタルやアンジェロ、アナハイムの人間たちの複雑な事情が理解できるようになります。

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    2019年11月26日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(8)

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    バナージの意識の変化とそこに現れたロニの「死ぬべきではない人」感。激しい戦い以外も納得のコミカライズだ。ダカール戦序盤、市街地戦の恐ろしさもかなり容赦なく描かれていていい。

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    2016年05月13日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(7)

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    フロンタルが嫌らしいほど無事なのは、シャアが見たアムロ(一年戦争時)みたいなもんかもしれない。どん底に落ちてから最後の一言が渋い。

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    2016年04月02日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(6)

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    え、もうこの巻終わり!? というテンポの良さ、と、まあ何かが起きそうと引っ張ってから止められた感。その分キャラが掘り下げられていて、マリーダの回想やダグザの徹底した態度が印象的。

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    2015年04月29日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(11)

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     バイアランカスタムの登場を散々煽っていた割には思っていたほど活躍せず、ほとんどリディの足になってしまっていたのが残念。もともと劇画よりの画風であったが、さらにそれが劇画寄りになっていると感じた。たまたまそうなってしまったのかは分からないが、それが登場人物の成長にリンクしているように思えた。

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    2014年06月15日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(5)

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    原作よりシンプルに落とし込みつつ、バナージの心情の推移が理解しやすく整理されているのがあざやか。クラーケ・ズールのサービス旺盛なデザインお披露目と共にヒキというのも嬉しい。この所ちょっと作画に手癖が付きすぎ?という観はある。

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    2014年01月20日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(1)

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    アニメ視聴済み。基本的にはアニメと同じだけど少し内容的には濃い感じ。読んでからまたアニメも見直したい感じ。

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    2013年10月09日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(9)

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     オリジナル展開とはいうものの、小説に準拠した設定でOVAの展開を組み込んだ形する形になっており、話の流れは変わっていないから、オビの通り解釈の違いというところだろう。また、コミカライズにあたり余分な物を落としたのか全体的にスッキリした印象を受けた。

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    2013年09月28日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(9)

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    大きくラストが変更されたダカール編・・・
    バイアランカスタムの活躍が見れなかったのがとても残念です。

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    2013年09月26日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(7)

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     緩急、スピード感のバランスが絶妙であっという間に読み終わってしまった。バナージやリティといった主役格よりも周りの大人達がいい味を出していた。大人がしっかりと大人をしている―良い意味でも悪い意味でも―というのは子供が主役である作品にとって重要な要素であると思った。

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    2012年11月25日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(3)

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    3倍の男、登場。
    しかし、ドズルみたいな体格ともみあげで、赤い彗星とか言われても~。
    でも、3倍はうれしいな。

    これって、「逆襲のシャア」の後の話なんですよねぇ。

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    2012年10月31日