セシリア・アハーンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ラブストーリーをどう語るのか、これは愛を自由に語ることができるようになった現代小説において、頻出のテーマといって良い。普通は生きている二人が障害を乗り越えながら結ばれる姿を描いていく。セシリア・アハーンなら、そんな安易な書き方はしない。
最愛の人を亡くしたホリーが、彼への愛を再確認しながら立ち直っていく物語。「手紙」がこの小説の重要な着想になっているのだが、筆者は、この10通の手紙に、愛を再確認するツールであり、加えて舞台を廻していく装置としての役割を担わせている。そして彼女を取り巻く家族や友人たち。静かに彼女をいたわりながらも、彼らなりの人生の渦に主人公を巻き込んでいく。そういうインタラク -
Posted by ブクログ
ネタバレ簡単に言ってしまうと、出世欲に憑りつかれ、家庭を顧みなかった男が、最後に悔い改める物語。
この主人公、お金を稼ぐ以外に良いところが無い。
飲酒運転をしようとするし、スピード違反も日常茶飯事。
そのうえ女性に対して、だらしがない。
物語の大半が彼の身勝手さについてで、悔い改める部分が最後に少しある、という感じなので、正直読むのが嫌になってくる。
それでも我慢して読み続けると、最後に涙があふれてくる。
「ザ・ギフト~聖夜の奇蹟の物語~」
このタイトルをみると、心温まる内容を想像することだろう。
私も、クリスマスに心温まる作品を読もうと、手にした一人である。
だが実際はまったく違う。
ほろ苦い