黒崎あつしのレビュー一覧
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ネタバレ「恋の値段は君次第」の続きのお話。
前作で、カップルになった将人と由。
その二人がもう一歩進んだ関係になるお話。
「後見人」から「恋人」へ変化した資産家の将人と天涯孤独の高校生・由との関係。
無愛想な将人の態度は相変わらずだけど、由には優しく接してくれていて、由は満ち足りた日々を送っていた。
ところが、天涯孤独だと思ってた由に、心から由を心配してくれている親戚が現れる。由を「引き取りたい」と言っているという彼らの話を聞いた将人は由に対して、「由の好きにすればいい」と言う。
将人が大人の気遣いから由に判断を委ねたのは分かるけれど、由がほしい言葉そんなものじゃなかった。
というような話。
今まで無心でただただ将人のことを慕っていて、将人が自分のことが好きだと確信を持っていて、自信満々だった由の気持ちが揺らぐ話。
確かに前作では、あれはあれでよかったと思うんですけど、本当にこの二人の関係はこのままでいいんだろうか……? という感じがややあったんですが、この本を読んでちょっと安心しました。
やっぱり、こういうすれ違いとかいろいろがあって二人の関係が進んでいく方がとっても好きです。
途中で「反抗期」って言葉が出てきますが、反抗期っていうより「思春期」だなー……と思ってなんだか、ほのぼのとしてしまいました。
こういう形のはっきりとない、本人からしたら通り過ぎてしまえばわからなくなってしまう一過性の症状って、なかなかうまく表現できないんですが、こうやって丁寧に表現してしまうのは、さすがだなー……と感動しました。
一作目を読んだ人はぜひ、この本まで読んでほしいなー、と思います。 -
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ネタバレ自分は不治の病であると思った直己は、22歳にしてH未経験な純情な童貞くんであった。
そのため、「死ぬ前に一度でいいから恋人ごっこを経験したい!」と出会い目的のバーを訪れる。
そこで酔っ払いに絡まれたところを助けてくれたのが、大人な美形リーマン・タカシさん。
そして直己はそのタカシさんと最高の一夜を過ごす。
一夜限りと思い、直己は何も伝えずにタカシの元を去るが、なんと不治の病は直己の勘違いであることがわかる。
しかも、一夜を共に過ごした「タカシさん」は、直己が新たに勤めることになった会社の社長であった。
無邪気に再会を喜ぶ直己であったが、タカシはすっかりその一件で、直己のことをふしだらな尻軽と勘違いしてしまう。
けれど、独占欲から直己の身体を求めてきて……
という話でした。
直己は相当なうっかりさんですがタカシはあらすじで書いてある以上に捻じ曲がっています。
直己のことを尻軽だと思ったのも、直己が純情一途であることを信じられない気持ちも自分の中にあって。
最後は直己がしっかり自分の気持ちを伝えて、ハッピーエンドだったんですが、執拗に直己にいろんなものをあげたがったり、やっぱりどこかちょっとずれている。
なんだかため息をつきたくなるような結末ですが、どっちも不器用で、恋愛未経験だったんだなー……という感じ。
受けが人の気持ちを上手に理解できない攻めに振り回される話がお好きな方にはオススメです! -
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ネタバレ大学に入ったばかりの恵の恋人は、人気恋愛小説家・佐原隼人。
同居生活は甘く幸せだが、執筆に夢中になると佐原が上の空になってしまう癖は健在。
現在は、長編歴史小説を執筆中で、放っておかれてばっかりの恵は少しばかり寂しい想いをしていた。
けれど、そんな佐原を理解している恵は、執筆中の佐原を大人しく待ち、佐原のタイミングで話しかけるようにしていた。
そんな時、佐原への誕生日プレゼントを買おうと思い立った恵は、自分の稼いだお金でプレゼントをしたいと思い、佐原や兄に相談したのだが、よってたかって反対される。
それでも内緒でカフェでのバイトを始めた恵は、そこで知り合ったスマートな美形のエリート弁護士・武文に強引に口説かれた……
という話。
どちらかというと、わかかった分、恵の成長が前作より著しくて恵も大人になったんだなー……という感じ。
佐原が執筆している時は、反射で返事をしている時だから、佐原がちゃんとこっちの世界に戻ってくるまでおとなしく待つ。ちゃんと佐原の目が自分を映しているのを確認してから話しかける……等。
完全に、恵が佐原に合わせてあげている状況。これは最終的に立場が逆転する日もきっと近そうな気がします。
そして、一応、それなりの危機感も育ってきているようで、ちゃんと武文の本当の目的を大体見破って撃退。
まぁ、武文は武文で余計な事をしたので、ちょっと痛い目を見てましたが……。
結局のところ、武文とも仲良くなって、恵の世界はちゃんと広がって行ってるから、佐原はうかうかしてられないんだろうなー……と思いました。
まだまだ子どもだったりする恵ですが、まだ成長する余地がある分だけ、佐原にとっては脅威なんだろうな……。
これはこれでいい話でした。 -
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ネタバレ中津川由は、亡くなった両親の借金ごと引き取ってくれたお金持ちな隣人の一条将人の家で暮らしている。
「そんなことしなくていい」という将人の言い分を無視して、通いの家政婦から一通りのことを習い、今じゃすっかり将人の身の回りのことは由の仕事だ。
無愛想で自堕落だけど、誰より由を大切にしてくれる将人との生活は、身よりのない由にとってはかけがえのない大切なもの。
けれど、学校で「将人に身売りしている」という妙な噂が流れたことを将人に知られてしまい、将人に家を出るように勧められてしまう。
どうしても将人との生活を手放したくなかった由は、「だったら噂を本当にした方がいい!」と自ら体を差し出そうとするのだが……
という話。
えーっと……とりあえず、作者さんにどうしちゃったんですか? って聞きたい(苦笑)
これの前までのルビー文庫で出した話を持ってるんですが、それとは何となく90度違う感じのする話。
今まで、私のこの作者さんのイメージって、攻めが一方的に受けを好きで、受けに対して攻めががんがん攻め込んで、「いやよいやよも好きのうち」的な感じでなし崩しでがんがん押し倒して、気が付けばハッピーエンド! って感じの話だったんですけど……。
この話はそうじゃない。
どっちかっていうと、攻めである将人がヘタレで。
なかなか……というか、一切、由のことが恋愛的な意味で好きだってことをにおわせてこないんですよね。
そりゃ、好きじゃなかったら、血の繋がりもないただの隣の家の住人を引き取らないだろう……って言われたら、もちろんその通りなんですが……。
純粋な好意の場合もあるし、それだけで将人が由のことを悟れっていうのはちょっと厳しいかなー……と。
まぁ、この話が「BL」であるって前提条件を考えれば、それ以外はありえないんですが。
でもその「BLである」っていう点に甘えてちゃいけないんだよなー……っていうのはすっごく思うんですよね。
この二人が恋愛関係になるんだろうっていう前提で読ませるのはBLならではなんだと思うんですが。
そんなこと関係なく面白い話を読みたいなーとは思うので、そういう意味では思い切り物足りないです。
何か、いろいろが唐突。いろいろが予定調和。
でも、作者さんが新しい感じの話を書いてるって思えば、そこに辿り着くまでの過渡期なのかなー……と思わなくもないので、実のところ、もう少し様子見かなー……と思わなくもないです。
前の書き方は前の書き方なりに需要があったと思うんだけど、作者さんがそれだけじゃ飽き足らなくなったのかなー……なんて、勝手な事を思ってたりします。 -
Posted by ブクログ
ネタバレよかったと思います。
自分を避けていたと思っていた兄と一緒に暮らすことになって、兄は思いもよらず、自分のことを猫っ可愛がり。
過剰なスキンシップをしかけられ、毎日ドキドキ……
というような話。
実は基には元々身体が弱いために、自分が家族に迷惑をかけているのではないか? という負い目があって。
それがために、捨てられたらどうしよう……と、ずっと無邪気な子供のふりをしている……という一面があります。
でも、それには実は志門が関係してたりするんですが、まぁ、それは余計な話……でしょうね。
個人的には、兄が弟を構い倒して、ちょっと過剰なスキンシップまで持ち込んで、後はおいしくいただいてしまう……
というタイプのお話でした。
お好きな人はどうぞ☆
基の健気さはかわいかったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ物の続刊になります。
ラブラブになった尚哉と洋人のその後の話です。
洋人は周りから言われたこともあって、忙しいであろう尚哉から少し距離をおくことにする。
けれど、何も言われずに急に距離を置かれた尚哉は、不安になってしまう。
そんな時に、尚哉の昔の恋人である秀司が現れて……!? という話です。
基本的に、尚哉と洋人の気持ちは殆ど、揺るがなかったように思いました。
お互いをきっちり信用できてるってことが、どれだけ強いのかってことをすごく考えさせられるような話でした。
さくっと読めるいい話すぎて、あんまり書くことがないです……。
とにかく、メインカップルは充分に魅力的だし、話もとってもいい感じで進むので、読んで損はないように思います。
普通に楽しめるBLをお探しの方は読んでみるといいと思います♪
前作より、少しだけ成長した洋人が読めます。
でも、行動原理は相変わらず、驚くほど単純な子供と変わらないものだったりするあたりが、また、かわいい……かも?