大下英治のレビュー一覧
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100円均一ショップで国内トップのダイソーを展開する大創産業の矢野博丈氏の反省と自身の想いを書いた一冊。
お客様第一主義を掲げ妥協をしない商品を出す同社の姿勢と氏のユーモアが印象に残りました。
夜逃げをしたり、軌道に乗っての火事での苦難など壮絶な過去や誰にも感謝し思いやりを見せる姿など今日まで同社が発展してきた理由は氏の想いが結実したものだと感じました。
ボクシングをされていた過去から仕入れは格闘技という姿勢で臨む商品開発の現場では一切の妥協を許さず顧客が満足する商品を届けるという想いがひしひしと伝わってきて胸が熱くなりました。
また共に働く社員の想いも知ることができ、同社が取り上げられたテ -
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「冬の華」から「あなたへ」まで、高倉健さんと降旗監督の想いや制作秘話を、スタッフや共演者へのインタビューで綴った1冊。2段組みで300ページを超える大作だが、読み始めるとやめられない。憧れの健さんの周辺に漂う空気感がうれしい。
読むたびにもう一度映画を観たくなってくるが、健さんも含め、彼ら巨匠たちの想いやこだわりが日本映画の停滞を招いた気がしてならない。観客不在で、映画界の”わかった”人たちだけで認め合い高めあった結果が日本映画の停滞だったのではないか。世代交代が進み、再び日本映画が盛り返してきているのが最近の状況だろうか。常ならぬ話・・・。 -
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時の人、東京都知事小池百合子氏の評伝。今、元都知事石原慎太郎との対決に注目が集まるが、彼女がテレビにデビューした番組「世相講談」で石原慎太郎とは面識を持ったことや、そもそも石原慎太郎が政界進出した時の世話役が彼女の父親だったことや、東京副都知事の浜渦氏が小池の家に居候していたことなども本書で知ることができた。世の中は狭いのだ。テレビキャスターとしての彼女がカイロ大学卒という異色のキャリアであることは知っていた。大下栄治による評伝だから、もちろん、彼女の不利益になる記述はないから、この本だけを読めば、この先、小池百合子首相待望論に傾いてしまいそうだ。都知事としての手腕が存分に発揮されれば、首相待
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【深い光】
「深層」である。さぞや重苦しいものかと期待と覚悟をして臨んだら、第一章はキラークイーンこと吉良よし子氏の、つとめて明るい話題である。二章以降では歴史や組織について触れているのだが、深層というより回顧録というか、そんな風な印象がある。最終章は「共産党が目指す社会とは何か」、ここでより深いビジョンが示されるべきだったと思うのだが、どうしても旧社会主義国との違いの部分だとか、吉良よし子が国会議員の立候補までに感じたことだとかにページが割かれていて、将来像、という点では物足りない。20〜30年後には閣僚を輩出する、なんていうのも夢ではない、という記述にて、本書は終了する。タイトルからは深 -
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よく読む大下さんの本。
共産党の主張がよくわかる。文章が簡単で読みやすい。政党助成金をもらっていないのは、政党助成金は税金であり一人当たり年間250円払っている。このお金は支持をしない政党にも配られるので、「思想良心の自由に反し憲法違反」であると主張している。ちなみ共産党の個人献金は101億円。
最後のまとめにある共産党国会議員の主張がのっている。かつてのようなアレルギーを感じる人は少なくなっており、若い人にはより顕著である。50年以内には与党として政策を実現していくのも夢ではない。ちょっと長期過ぎる展望なような気もするが、そこまでも政党として継続する自身の表れとも思える。ただ間違いなく自民 -
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エンロンがなぜ崩壊したのかを知りたかったが、
テーマは違う方向に進んでいった。
アメリカの政策の根幹が、エネルギー政策にある。
また、ブッシュもそのオイルマネーの上に乗っかっている。
エンロンが、1985年に開始して、
全米7位まで上り詰めたが、破綻してしまった。
2001年9月11日のニューヨークツインビルの
テロから物語は始まる。
経済タイムスの黒岩光一記者が、
至る所に顔を出して、「地球温暖化」という中で、
エネルギー政策を考えることになる。
超小型原子炉による発電事業を推進する。
熊井という原子力研究家の特許によるもので、
これがきわめて重要な意味を持っている。
中近東は、イスラ