大下英治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【処方箋】
・孫正義を知りたい方
・『常識』に飽きた方
【感想】
孫正義の生き方を知りたければ、まずはこの一冊から始めるといいだろうと思える1冊。
最近、Twitterをはじめとして露出の多い孫さん、各所で語っていたり、この間の孫正義Live2011で語っていた自分史のほとんどを網羅している本。というかこの本をそのまま語っているんじゃないかというくらい取材されていると思える。
孫さんの生き方をみていると『常識』というのが社会で形作られた『偏見』に思えてくる。『志』というものが現実のものとして迫ってくる。
彼の歴史にはまだ結末はない。そして、今現在、彼の歴史と交差する歴史を、まだ創り出せる。
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Posted by ブクログ
電通の徹底分析に加え、少し古いが、著者の小説『小説電通』も付録でついてくるお得な本。業界最大のタブーという書き方だが、業界だけではなく、最早日本に蔓延る闇のプラットフォーマである。取り上げられるのは長時間労働やパワハラによる従業員自殺の事件から。オリンピック問題の前の書になるが、既にそれを予感させる内容だ。忘れていたが、有名な高橋まつりさんの事件の前にも似たような事件があったり、不正請求事件があったのだ。そうした問題に対して自浄作用が働かないという点も問題として語られる。
― 電通では、二〇一六年九月、インターネット広告業務で不正な取引があり、トヨタ自動車をはじめとする広告主に代金の過大請求 -
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ネタバレかぼちゃの馬車事件について詳しく書かれている本。
1番悪いのはスマートデイズだが、ここは確信的に詐欺行為をやっている。
今更この会社を訴えて数百万を回収できたとしてもオーナー達のローンは残ってしまう。
それならいっそのことグルであったスルガ銀行にターゲットを絞ろうと判断した河合弁護士は流石だと思う。
しかも、弁護士なのに訴訟にすることはせず、白兵戦を挑んだというのは、反原発の経験からだろうか。
確かに訴訟はお金も時間もかかるわりに結果が伴わないことが多い。
それなら手っ取り早くマスコミや世論に訴えてやろうという発想はなかなか弁護士でも思いつかない。
この件は被害者側にももちろん落ち度はあっ -
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自民党の派閥は離合集散もあるし、領袖が変わると呼び方が変わったりで分かりづらい。少し理解できるようになるのを期待して手に取った。
1980年生まれの自分は選挙権を得てから、ほぼ清和会の総理だったことになる。
一有権者の感じとして、森さん、小泉さん、安倍さんは反知性的、さらに森さん、安倍さんは俗物的な印象が強い。福田さんは…すいませんちょっと分からないです。
それでも清和会の源流としては、金まみれの選挙戦の温床となる派閥の解消と、中選挙区制の改正を目指すグループであったとか。全然詳しくないが、福田赳夫は偉大だったのだなあと思った。
体調不良から回復し、総理に返り咲いた安倍さんだが、コロナが -
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ネタバレ小池百合子のことを知らない人には、どんな人なのかわかる。
本人、周りの支持者、対抗している人、考えている思想などが伺えた。
著書のの中でいわれている嫉妬の偏が、女偏ではなくて、男偏でというのは、あながち間違っていないのかも思った。忖度などが起こる原因のひとつなのだろう。
政治界は、女性が少ないと言われて騒がれているが、現場ではもっと早くから訴えられていたし、世界ではメルケル氏を筆頭に女性の党首はメジャーとなっている。変われば、変わるのかというと一概には言えないだろうが、男ばかりでは話せることも女性がいることで話せないこともあったり、その話せないことが公に盛り上がったりはしないだろうと思う。 -
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ネタバレ大下英治氏の小池評です。すごい勝負勘、外交的センス、首相候補、そして半端でない歌唱力、演出力、明確なビジョンを示すのが得意と。「挑戦 小池百合子伝」、2016.10発行、「小池百合子の華麗なる挑戦」(2008.10)を増補・改題したもの。増補は冒頭の2016.7、都知事選の部分。小池百合子291万超で圧勝(増田179万、鳥越134万)。目次構成は:①アラブに学ぶ ②通訳からキャスターへ ③政治家への転身 ④自民党で闘う ⑤華麗なる環境大臣 ⑥新たなる飛翔へ ⑦2008年9月総裁選※ 流し読みしました。
※ 麻生太郎351票、与謝野馨66票、小池百合子46票、石原伸晃37票、石破茂25票。