篠田達明のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
一枚の肖像画を元にその人が何の病にかかっているかを解き明かすシリーズ者を一冊の本にまとめたもの。すごくまじめに仕事しておられる。がんばって絵を見て、がんばって病状を探し、がんばって診断を下しておられる。すごく好感が持てる。しかも「ゆっくりとご笑覧あれ」とユーモアたっぷりだ。いい人だー。すごくいい人だー。
でも何がかいてあったのかすっかり抜け落ちてしまう。読んだそばから忘れていく。なんだったっけ、ああレンブラントの女性の裸のおっぱいの下に乳がん特有ののくぼみがあるから乳がんだったんじゃないの、的なやつとかそんなんだ・・・みたいな。ほんとに暇つぶしになった。 -
Posted by ブクログ
プロローグに「歴代徳川将軍にとって、最も大事なつとめは政務でも軍務儀式でもなく、ひたすら子づくりに励むことだった。」とある。この本は文献に残された将軍たちの生活や病歴からその死因を現代の病気に当てはめて考えたものです。作者が医師なだけに妙に説得力のある推察。大奥大好き人間としては最初のプロローグにぐっと引き付けられてしまった。江戸時代の頃日本人の平均身長が低かったことは知っていたが、にしても150から160くらいとはチイサーイ。日本人は大きくなったよ。多くの侍医に健康状態をチェックれていたにもかかわらず麻疹や痘瘡(天然痘)といった流行性の疾患はこの時代防ぎようがなかったのか多くの将軍がかかって
-
Posted by ブクログ
徳川家の菩提寺である芝増上寺には、六人の将軍と10人の正室・側室の遺体が、そのまま埋葬されている。ここで発掘調査された遺体と、三河の大樹寺にある将軍と同じ身長に作られた位牌、そのほかの文献をもとに、医師である著者が、歴代将軍を最新医学で診断したこの本、なかなか面白かった。
一番興味を引かれたのは、何人かが身体に障害を持っていたと推察されることでしょうか。江戸時代は、今思っているほど藩主(殿様)が尊重されたわけではないと聞いたことがあります。主君個人よりは藩を維持継続する方がずっと大事だったから、藩の重役たちが相談して、藩主を隠居させたり、跡継ぎも廃嫡したり養子を貰ったりしたものだったとか。将