【感想・ネタバレ】歴代天皇のカルテのレビュー

あらすじ

自閉症を疑わせる第11代垂仁帝の皇子、虚弱体質への劣等感から東大寺大仏を建立した第45代聖武帝、菅原道真の怨霊を恐れ神経症となった第60代醍醐帝、今様の歌いすぎで慢性喉頭炎を患った第77代後白河帝、徳川幕府との確執より痔疾に悩まされた第108代後水尾帝……。古代から今上天皇まで125代、その血脈はいかにして受け継がれてきたのか。病歴、死因はもちろん、后妃の数、あるいは精神医学までも徹底的に診断する。

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Posted by ブクログ

古代から現代まで、歴代天皇の姿を「病」という視点から探る。
一 疫病調伏のための「大王」ー飛鳥・奈良時代
二 怨霊の祟りに置き換えられた病魔ー平安時代
三 肖像画に如実に顕れた健康状態ー鎌倉~安土桃山時代
四 幕藩体制の下でー江戸時代
五 現代医学と生活習慣病ー明治・大正・昭和
六 病録の章
主要参考文献有り。歴代天皇一二五代のカルテ一覧表有り。
前作の「徳川将軍家十五代のカルテ」からパワーアップ!
なんと歴代天皇が対象です。但し、古代は伝説上の人物であり、
史料が乏しい時代もあるので、全員というわけではありません。
それでもまぁ、よく調べたなぁ~といった内容です。
また、天皇周辺の著名人についても「病」を探っています。
乏しい史料から探り出して、医師の立場と経験から病を推測する
手法は、なかなかのものです。
それにしても、疱瘡やマラリア三日熱の猛威の凄まじさよ。
加えて、その世の権力者からの圧力と、閉ざされた環境で、
心身共に疲労困憊、病に至るというのは、本当に気の毒。
そして、近代の天皇のリアルタイムな死への病の進行は、生々しい。
医療行為が、調伏から薬、漢方、洋医学、現代医学への
変遷も垣間見られ、興味深く読みました。

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2020年02月01日

Posted by ブクログ

今まで歴史上で知られている全ての天皇の病の歴史、死因などをひたすらに書き連ねた超絶的にマニアックな一冊。
これを面白いと言える人とは良い友達になれそうです。

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2009年10月04日

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