武田知弘のレビュー一覧

  • 経済改革としての明治維新

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    明治維新を機に日本は一気に近代国家へ変貌した、というイメージを持っていましたが、果たしてそんな手品のようなことがなぜ日本で実現できたのか、ずっと不思議に思っていました。

    この本の著者には今まで何冊か読んで多くの気づきを得たのを覚えています。それらの本を通して、明治維新後や戦後に素晴らしい成長を遂げたのには、それ以前に基盤が整備されていたからだと理解できました。

    戦前や幕末はあまり良いイメージで伝えられることはなかっと思いますが、なぜ明治維新が成功したのかが、この本では経済改革という観点から解説されていて、とても興味深く読むことができました。

    以下は気になったポイントです。

    ・日本が明治

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    2020年10月11日
  • 経済改革としての明治維新

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    明治維新について、経済の観点から書いた一冊。

    これまで明治維新について様々な角度から語られてきたが、これを読むと明治維新が経済的な成功であり、かつ第二次大戦後以上の高度成長であるということがわかった。

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    2020年05月09日
  • 経済で謎を解く 関ヶ原の戦い

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    秀吉は家康と違い自分自身のバックボーンを持たなかった。版図を広げるたびに常に過度な褒美を与え続けなければならず、大盤振る舞いで天下統一事業は加速度的に進んだが、直轄領は思いのほか少なかった。また、天下を統一したということは与える土地がなくなったということをも意味する。無謀な朝鮮の役は必然であった。与える土地がないにもかかわらず徳川政権が長く続いたのはなぜなのか。戦国時代を経済の視点で読み解く。関ケ原開戦にあたって、三成に挙兵する隙を与えたこと。不利な陣形のまま臨んだこと。ギリギリまで動かなかったこと。天下分け目の大戦が数時間で終わったこと・・・・すべての謎が解き明かされる。三成についても多くの

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    2019年11月16日
  • 大日本帝国の国家戦略 なぜ日本は短期間でアジア最強になったのか?

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    一番驚いたのは国民の戦争に対する考え方(史上空前の好景気と経済成長)についてです。教科書にこんなこと書かれていないし、この本を読むまでまったく知りませんでした。この本を読んだ後、機会があったので山本五十六の映画を見たのですがびっくり。国民が戦争を望んでいる表現が多々ありました。きっとこの本を読んでいなければ気に留めなかったように思います。

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    2016年03月18日
  • 大日本帝国の国家戦略 なぜ日本は短期間でアジア最強になったのか?

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    明治から第二次大戦までの日本の良かった点、間違った点を分かりやすく解説してあります。残念なのは5版まで出しているのに誤字が多い所です。

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    2017年11月01日
  • マネー戦争としての第二次世界大戦

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    若干とんでも本の芳香がするものの読み物としては悪くない。今まで知らなかった事実を知ることができた。まずは、第二次世界大戦に至るドイツの歩み。国内には「日本は石油を求めてアメリカと開戦した」故にナチスとは違うとする主張があるが、著者に言わせればドイツの参戦理由も同じく経済制裁であり英仏との経済戦争である。ちなみに、第一次世界大戦のドイツの賠償金の最後の支払いは2010年であり、かつまだ若干未払いが残っている(WIKIで確認)。ヒトラーのズデーテン・ポーランド侵攻は、第一次大戦で(不条理に)失った自国領土の回復運動。(ポーランド回廊だけにしときゃ良かったのに)だいたい、1939年にはヒトラーはノー

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    2015年09月22日
  • 織田信長のマネー革命 経済戦争としての戦国時代

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    経済から見た信長礼讃書。
    但し天才では無くシンプルに誰もが考えていても実践に移せないことをやり遂げた実行力を評価しているのには同感。
    権威を上手く利用して他の人が創ったシステムを徹底改良しているのもあるがやはり飛び抜けた人物ではあると思う。

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    2015年06月11日
  • 織田信長のマネー革命 経済戦争としての戦国時代

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    信長や経済について詳しくなくても読みやすい内容です。著者の解釈が多く書かれているのも面白いです。「既得権益を恐れない為政者」、格好いい。ただ、終盤に述べられている「一般民に優しかった」というのは少し結果論すぎる気がします。

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    2014年07月20日
  • 教科書には載っていない 大日本帝国の真実

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    一見,どちらかの思想に偏った本かと思える表紙だが,内容は冷静で大局的で温かいものがある。歴史を学ぶ意味が失われつつあるように感じられる今読まれるべき本である。今われわれは何処にいて今後進むべき道を自覚するために。

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    2013年11月28日
  • 教科書には載っていない 大日本帝国の真実

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    戦争映画ばかり観て興味を持っていた大日本帝国。
    コンビニで見つけ買ってみました。

    『教科書に載っていない大日本帝国の真実』というタイトルですが、僕は教科書で近代日本史について全然勉強してこなかったので固定観念の無い自然な無知さで読むことができました。えっへん。

    明治維新から太平洋戦争の終戦までの時代についての内容で、教科書を少し砕いたような表現で書かれている。
    - 軍国主義の時代
    - 暗黒の時代
    - 日本中が戦争のために犠牲になった時代
    と、日本人として目を背けたいこの時代だったが、本質的にはどうなのか?本来はアジア諸国の独立と解放についてアジアからリスペクトされないといけない存在なのにも

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    2013年09月15日
  • 大日本帝国の国家戦略 なぜ日本は短期間でアジア最強になったのか?

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    太平洋戦争は軍部が独走したとか、戦争を避けるべきだった、実力に差がありすぎたのに無謀な戦いだった等と言われていますが、この本を読んで私の思い込みが少し変わりました。

    戦争の前半では、当時世界最強と見做されていた英国を破って、最新鋭の戦艦や空母を壊滅させています。また、軍事技術や自動車等の生産も、アメリカに次いで世界で2位という実績を持っていたようですね。最も印象的だったのが、実は国民は戦争(及びそれによる好景気)を支持していたということでした。

    戦争が終わってはや60年が経過して、身近に戦争を語ってくれる人がいなくなりましたが、戦争に関する一種のタブーのようなものがなくなって、この本の著者

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    2013年06月01日
  • 教科書には載っていない 大日本帝国の真実

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    中学高校時代ともに歴史の時間はあったのですが、現代史は殆ど学ばなかったと記憶しています。従って現代史は社会人になって、それもごく最近に本によって学びました。戦前の日本は資源もないのに軍部が暴走して無謀な戦争に突入した、というイメージが払拭されたのが、この本の著者である武田氏の書かれた本(戦前の日本)でした。

    この本は、その本をバージョンアップしたもので、当時の大日本帝国の経済力が既に欧米と拮抗していて、戦後の急成長は奇跡というより「単なる復興」であることを説明しています。
    日本が米国と戦争をすることになったのは残念なことですが、この本は、戦争に至った根本原因にも触れていると思いました。

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    2012年06月16日
  • 教科書には載っていない!戦前の日本

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    これはかなり面白い。戦前、当時の人々がどんな暮らしを送っていたかを小ネタ形式にコンパクトに揃えた、まさにタイトル通り「教科書には載っていない戦前の日本」でした。
    当時のミステリを読んでるとちょいちょい出てくる『カフェーの女給』とはどんなお仕事だったのか(そして、どこまでエロサービスしてくれるものだったのか←!)が気になっていたのですが、本書でスッキリ解決。
    吉原の遊郭の話から戦前の不良少年(今で言う、厨二病的な通り名やグループ名が格好良すぎる。笑)、白系ロシア人の移民の話があると思えば、丸の内サラリーマンの豪華なランチ事情、履き物を脱いで上がるデパートなど、もう、どれを読んでも「へぇー!」の連

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    2012年06月08日
  • 教科書には載っていない 大日本帝国の真実

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    ネタバレ

    あれだけめざましい発展を遂げた大日本帝国ですが、意外にもその政治システムは権力の一極集中ではなく、権力が分散されて責任の所在が不明確なものだったということに驚きました。
    そのため、太平洋戦争前の昭和初期には様々な経済・国際問題が多発していたにも関わらず、政治家は無為無策でなにもできないという、現在の状況と変わらない「政治不在」の時代が続いたようです。
    やはり根本的にこの国の政治システムを変えない限り、また同じことの繰り返しになってしまうのではないでしょうか。

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    2012年03月31日
  • 教科書には載っていない!戦前の日本

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    帝都上空に浮かぶ飛行船ツェッペリン号。本書はそんな写真が表紙の本である。  コンビニで見つけて思わず買ってしまいました。
    本書は戦前の日本の生活を紹介している。 写真が多いのも嬉しい。

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    2012年01月03日
  • 教科書には載っていない!戦前の日本

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    戦前の日本と言うと,どうしても戦争に関することとか,渋沢栄一等に関することに集約される傾向が高いように見えますが,それ以外の戦前の日本の姿をまとめた貴重な書ではないかと思いました.

    戦前は外国人留学生が非常に多かったようで,最盛期には2万人以上いたようです.戦後,1万人を超えたのが80年代に入ってからのようですので,当時の交通事情を考えれば驚異的な数字と言えると思います.

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    2011年11月13日
  • 織田信長のマネー革命 経済戦争としての戦国時代

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    信長の経済戦略が良く纏まっている。
    ・寺:比叡山や法華経、一向宗から商業&流通利権を剥奪
    ・城:税務署、商都&軍都、テーマパーク
    ・港:軍需物資の掌握、最大の税源

    1.枡の統一
    2.貨幣流通量の拡大(金の貨幣化)
    3.領国内の私設関所の撤廃
    4.道路網の整備
    5.楽市楽座の導入
    6.兵農分離
    7.検地(差出ではなく、実測)
    8.一円支配の確立(重層的支配の否定)

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    2011年09月24日
  • 教科書には載っていない!戦前の日本

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    かなりおもしろかったよ。
    備忘録で記載。

    �戦前の経済成長

      1908-1917 3.09%
      1918-1927 1.5%
      1923-1932 2.35%
      GNPは6倍に実質賃金は3倍に工業生産は30倍、農業生産は3倍となる。

    �紡績業の成功理由

      ・イギリスがミュール精紡機に固執して日本はリング精紡機を採用
      ・低賃金
      ・商社による綿花の大量販売
      ・日本は大規模経営
      その他の分野でも自転車や玩具が主力輸出品

    �多摩は軍都

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    2011年08月29日
  • 織田信長のマネー革命 経済戦争としての戦国時代

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    信長について、内政・経済政策の面から語っている本。戦国時代の寺社勢力が現代の財閥的存在であり、信長の政策は富の再配分を目指したものである、という考察が面白かった。自分のやってみたい、戦国経済学で先鞭を取られてしまったかもと、ちょっと悔しく思うけど、良書。

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    2011年08月21日
  • 教科書には載っていない!戦前の日本

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    戦前の日本がどんなだったか、実は全然知らなかったんだなぁ・・・と。
    かなり意外なことがたくさんあった。ほんとに同じ国の話なんだろうか、ぐらいに。
    小泉純一郎の祖父はモンモン議員だったとか。
    初期の百貨店は、履物を脱いで上がるようになってたとか。

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    2011年06月06日