秋★枝のレビュー一覧
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ネタバレ第2巻。恋愛における人の心の機微を描くのがうまい作家さんです。
宿木さんは現実にいたらかなり困った人だろう。けれども、1巻のときの印象とは違ってなんだか憎めなくなってしまった。
彼女は「相手がいる男にばかり執着する」という悪癖を持っている。しかしそれはコンプレックスの裏返しであり、それを本人も自覚していることが露わになるのがこの巻。
いや、わかる。周りの人間が自分にはないものを持っていて、それによって自分の貧しさが目の前に突きつけられるのは、けっこうしんどい。
圧倒的にニブくてずれてるセンセは、そうしたものを無化してしまう。
センセと宿木さん、実はけっこう相性いいんでないの?
北代さんは不 -
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ネタバレ寺の息子で、僧侶の修行を始める前に、「30歳までは煩悩の限りを尽くす」と言って「旅」に出た主人公・小山田の兄。その兄が興味を持ったものをひたすら送ってくる。何に使うのかわからないものから、酒、タバコにエロDVD、果てはドラキュラの棺桶やらお札まで。
そんな一見ガラクタの家にひょんなことからやってきた女性が小沢さん。好奇心旺盛な小沢さんはそのガラクタ(?)に興味を持ち、小山田と友だちに。小山田の男友達・島ぽんも加わって、煩悩の限りのガラクタが揃った「煩悩寺」でのフツーの日常が進んでいく。
ゆるめのラブコメで、緻密な心理描写などはないですがけっこう面白いです。なんだか不思議な作品だなあ。 -
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ネタバレ煩悩寺の作者:秋★枝さんのホムペに載せてた作品やデビュー作などの短編集
帯に恋愛マスター(!?)とか書かれてて、いざ読んでたら全部恋愛系!!これは帯にそう書かれてもしかたないですね。
でも、内容はどれも面白く、ニヤニヤする場面が多かったです。自分もこんな恋愛してみたいな~とか思いました。
中でもデビュー作の「先生+」は作者も書いていますが、ここで終わってて良かったと思います。そして、若さ故のパワーってすげぇって思いました。ホントにいろんなもの、描きたいことを全力で詰め込んだんだなって感じました。
オチもなかなか好きです。あとは「ハイ&ハイ」ってのも好きです。
というか、全部おもしろかったのでぜ -
Posted by ブクログ
失恋のショックで酒の飲みすぎで3階上がるのにもちょっと危なそう・・という事で突撃知らない人のお部屋訪問!しちゃった小沢さんと訪問された小山田君、そんな出会いから始まるラブストーリー。
突撃したお部屋は煩悩寺と呼ばれて大人しい色々な物があって飽きない部屋なのであった。居心地の良い部屋に小沢さんはよく訪れるようになり優しい小山田君に惹かれて行く・・・。
一巻では小沢さんと小山田君がくっつくまで、小沢さん、小山田君どちらかの視点で描くのではなく両方の心情を描くことによって互いの気持ちや変化がわかり第三者としてみる読者としてはとてもニヤニヤ出来て良い演出になっている。
作中にも煩悩寺に前から浸ってた -
Posted by ブクログ
前巻に引き続き揺れ動く展開で結構ハラハラしつつも、マイペースな主役キャラ達にホッとさせられたりと、バランスがすごくいい感じになってる気がした。
人間関係のこじれ部分が特に多かった感のような気がしたかな、読んでて結構ドキドキしたり。
"作りたい"の部分のフラグ回収は次の巻でできるのか、フラグ回収までにまだ落ちる描写があるのか、という所も気になる所。
最後の終わりの所で一度落ちてるのがどう響くのかも気になるし、これがオフィスT存続問題にどう絡むかも見ものかも。
そして、オクソンモクソンの百合描写がちょっとひねくれた見方をするとあったので(特に一緒に入浴シーンの所)、そこにも
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