塚本青史のレビュー一覧

  • 光武帝(上)
    上巻
    特にこれといった面白さはない。
    中国史は詳しいわけではないが、国の変わり目、特に前王朝が滅んでしまうので、日本人には理解しにくいか。
    前漢、後漢と続くのはめずらしいのでは
    しかし、これも次王朝のトップがたまたま血流のせいか
  • 仲達
    塚本青史さんの本を初めて読みました。
    読み始めは、説明が流れをぶつ切りにしている感じで、流れに乗れず読みにくい感じがしましたが、後半はそれも解消し、面白く読めました。
    孔明が平定した南中諸郡が現在の阿片の供給地域である黄金の三角地帯に重なっていることから、孫権の晩年の荒れ方の原因を阿片と推理して話を...続きを読む
  • 仲達
    これだけ有名で、これまでも多くの小説が書かれている三國志において、有名人にスポットを当てながら新たな解釈を提示して全体の物語と破綻なく整合するのは非常に困難と思われるが、その辺りは見事だった。

    ただ、純粋に小説として考えると、やはり盛り上がりに欠けたと言わざるを得ない。
    登場人物の心理描写も極めて...続きを読む
  • 仲達
    2012年02月 03/11
    仲達目線で三国志後期を描いた作品。ストーリーとしての盛り上がりには少し欠ける気もするのだけど、それは北方的な影響に毒されているからだと思われる、とても楽しめました。
    歴史小説はいろいろな視点から楽しむのがよいですね。
  • 呂后
    少しずつ登場人物がオーバーラップしてるのが楽しかった。それぞれ華々しく登場しながらもろくな末路を辿らない。盛者必衰ってこういうことか…。劉章も第一章で登場したときには今後を期待させる雰囲気だったのに…
    なんか出てくる女性がみんな強かで性的に奔放で、どうなんだろうと思った。特に呂未亡人。あと館陶長公主...続きを読む
  • 三国志 曹操伝(上) 落暉の洛陽
    演義の悪役ではない曹操の長編小説と期待していたが、黄巾の書き方に乱世の幕開けとなる魅力を感じない。オリジナル部分の描写があまりにも長くて飽きてしまった。
    曹操ができすぎており、乱世の奸雄のイメージにとらわれすぎて、曹操本来の人間らしい魅力がない。今後は躍動感のある展開に期待。
  • 妃・殺・蝗 中国三色奇譚
    気鋭の歴史小説作家3人による歴史小説競作。


    抗清復明の旗を掲げて台湾に拠った鄭氏の末路を描く「妃紅(フェイホン)」― 井上由美子

    前漢の時代、名著「史記」を書き起こすまでの若き日の司馬遷を描く「殺青(さつせい)」― 塚本?史

    唐の時代、飛蝗の害に立ち向かう治蝗将軍の姿を描いた「黄飛蝗(こうひ...続きを読む
  • 王莽
    前漢と後漢の挟間に位置する「新」帝国の創始者たる王莽が主人公。全体を陰陽の動きと因果づけてまとめ上げた流れはなかなか見事。
    だが、個人的にはもう少し人物ごとの掘り下げがあるほうが良かった。王莽の人格は、青年期、壮年期、晩年期で明らかに遷移していくものの、それがただ単に年齢と立場の変化ゆえに自然にそう...続きを読む
  • 光武帝(下)
    完結編。結構、「これで終わり?」って感じのあっけない終わり方。ちょっと残念。「矍鑠」の語源となった?(他の人だったかな?)、馬援が殆ど出てこないのが非常に残念。出来れば、天下を取った後の馬援の話とか、「隴を得て蜀を望む」のくだりがあったら良かったのに・・・
  • 光武帝(上)

    小説ではなく歴史書

    私の中ではこの時代の知識が欠けていたのでこの本を買ってみた。
    しかし残念ながら淡々と出来事を並べて記述してある。多くの登場人物が出るがどの人物も生きていない。小説ではなく歴史書として読んだ。
    この作者の作品は初期の霍去病―麒麟龍彗星譚辺りはそれなりに面白かったが、どんどん歴史書的な雰囲気が強くな...続きを読む
  • 中国英傑伝

    端末非対応

    購入してから気付いたが、対応端末が限られている。故に残念ながら読めてない。こちらの確認不足ではあるが、不親切に思える。