塚本青史のレビュー一覧

  • 光武帝(上)
    私が初めて後漢前の歴史に触れた一冊目の図書。王奔に対し旗を揚げた
    後に光武帝と呼ばれた人に関する小説。当時の社会状況を大まかに理解
    できるだけでなく、後漢崩壊の三国志とは対照的にあまりスポットを当てら
    れる事が少ないこの時代を好きになれる、そういう本です。中国史専攻して
    て、良いネタが見つからない人...続きを読む
  • 三国志 曹操伝(上) 落暉の洛陽
    続きを読むのが、とても楽しみ。

    若きころの曹操。
    曹操をみていると、才覚とは、努力ではなく
    センスだと思ってしまう。

    努力して引出を数多く持つことは当然で
    時流にのり、一番いいタイミングで、最もマッチした引出を
    さらっとあけちゃうセンス。
  • 三国志 曹操伝(下) 赤壁に決す
    中国歴史もの専門で書かれている作者なので期待したのだが…。う~む。
    期待値が高かった分、ガッカリ度も大。
  • 呂后
    細かいことは覚えてないけど、
    とにかく読み終わった後
    呂后おそろしや~となった記憶だけ
    バッチリ残っている。
    ライバル?の側室にたいする拷問がほんとにひどい。

    ★呂后
    漢の高祖劉邦の皇后。恵帝の母。
    字は娥姁(女偏+句)。謚は高后(高皇后)。
    夫・劉邦の死後、皇太后・太皇太后となり、呂后、呂太后と...続きを読む
  • 中国英傑伝
    授業中、漢文で「臥薪嘗胆」を教えた時、この本の一番最初に紹介されている英傑は、偶然「伍子胥」だったので、迷わず買った。
    高校時代に日本史をやっていても、時代背景とか、小噺・裏話とか、そういうった文学的要素がないとなかなか頭に入ってこなくて、その上、飽きっぽい性格なので、長編の歴史小説などを根気よく読...続きを読む
  • 光武帝(中)
    塚本先生の作品は非常に「今の人」に分かりやすいですね。例えも入って「何で?」という部分が簡潔に説明で「なるほど」と理解しながら読めます。彼が何故、次男で一族の長でもないのに即位するに至ったかが理解できます。
    他の天下を取った人たちよりも、彼を支えた人たちに魅力的な人が少ないのが意外です。
  • 光武帝(上)
    光武帝(^^ゞ この時代の人が描かれるのは初めてでは?(おっと、“王莽”がありました(^^ゞ) 赤眉の乱の前からスタート。現代の人間だと分からない部分を現代に例えて書いてくれているのは◎ですが・・・ 時代小説的じゃない気も(^_^;) 上巻なので、「前置き的」なのは否めず。中巻下巻に期待。
  • 四字熟語で愉しむ中国史
    いろいろな事件や出来事から生まれる四字熟語。
    数千年前から今も使われる四字熟語ができているなんて、中国の歴史ってやっぱり長くて深い
    人間の行動や心も数千年前から変わらないというのもおもしろいな
    歴史からの学びは心に沁みます
  • 深掘り三国志
    演義と混ぜてあるような箇所(虎牢関の戦闘とか)も見受けられるが後漢末期が中心の『三国志』ワールドでキチンと終焉で解説してくれるのはありがたい。
    吉川英治は前半は曹操、後半は孔明と言っていたが後半は司馬懿が中心人物の方がしっくりきた。
  • 深掘り三国志
    本当に深掘りと言えるのかは賛否がありそうですが,本書後半でいわゆる三国志としてよく知られている範囲の続きに踏み込んでいるところは特徴だと思う。

    ところどころ著者の仮説が含まれているところも興味深い。
  • 始皇帝
    始皇帝を主人公にした、500ページにわたる長編小説。
    小説というから、フィクションも多数含まれていると思うが、始皇帝を暴君のイメージ通りに描いている。
    キングダムの嬴政とはほど遠い。
    でも、多分こちらの嬴政の方が実像に近いのだろうと思う。
    むしろ、人の痛みを分からないサイコパスの様な人格でないと、中...続きを読む
  • 仲達
    司馬懿を主役にした珍しい作品。曹丕、夏侯尚、劉曄、曹爽なども個性的に描かれていて面白いが孔明、馬謖、魏延、孫権の設定が奇抜過ぎて賛否が分かれる作品か。
  • 凱歌の後
    漢帝国建国後の物語。統一に功績があった臣を呂氏が次々に粛清していく。呂氏の恐ろしさがわかる一冊です。
  • 凱歌の後
    漢王朝初代皇帝・劉邦を取り巻く9人を描いた短編集。

    劉邦にあんまりピンときていなかったが、粛清の嵐で怖い。特に正妻が怖すぎる。
    それでも劉邦は魅力的な人物だったのかなぁと思える。
  • 王莽
    歴史もの

    簒奪者として有名な王莽の生涯を書いた一冊。苦学の青年時代を経て豪商の後ろ盾のもと漢皇帝から皇位を奪い取り新を築くが後の政策がまずく彼一代限りで滅びるというストーリー。

    絵に描いたような栄枯盛衰です。

    歴史ものらしい一冊でしたが、やはり舞台が海外のものは登場人物が覚えられないwww.最...続きを読む
  • 光武帝(上)
    後漢を起こした皇帝の青年期から皇帝になるまでのお話で、上中下の三巻からなります。地名人名が馴染みにくく、大変お話のスケールが大きいのですこしわかりずらいですが、その時期の中国という国がとてもよくわかります。もっと主人公の光武帝(龍秀)の魅力が引き出されていたら良いのに、と思いつつ、反対にこの書き方や...続きを読む
  • 仲達
    三国志終盤にフォーカスを当てた話として面白かったし、真実味のある仮説も非常に良かった。ただ、肝心の司馬懿仲達の話としては、人物像を作りきれていないせいで、完成度が中途半端になっているのが残念。
  • 呂后
    劉邦亡き後の漢~高祖・劉邦が亡くなると呂后は盈の即位を許したが,寵愛を恣にしていた戚妃の手足を切り,舌先を切り落として,目と耳を潰して肥溜めに落としたが,盈は酒に溺れて政を顧みず子作りもままならない。織女が産んだ恭が即位したが,盈の子であるかは怪しい。劉邦の孫である斉の章は長安で出世し,呂氏には珍し...続きを読む
  • 仲達
    三国志で悪者になるパターンの多い仲達
    彼を主人公にすればまた、視点も変わる
    この本は蜀が阿片を使って魏・呉に裏で構成をかけていることか
    前王朝の簒奪者としての晋の最初の皇帝(おくり名)としての人気のなさは仕方ないか
  • 仲達
    文官の仲達。仲達の視点からのみ書かれていて、仲達が参加していない戦いは全て伝聞で書かれているのが特徴かな。だから、話の序盤はつまらなく感じてたけど、だんだん面白くはなった。諸葛亮が結構悪かったり、孫権がどうしようもない君主だったり。