結城信孝のレビュー一覧

  • 岡本綺堂 怪談選集(小学館文庫)

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    夏に読むのにぴったりな怪談集。発表から100年近くたつが、無駄のない綺麗な文章でページが進む。猿の眼、一本足の女、影を踏まれた女、鰻に呪われた男、白髪鬼あたりが特に好み。綺麗なオチのつかない不気味な話はあとを引く、やはり綺堂の怪談は素晴らしい。

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    2021年08月28日
  • 岡本綺堂 怪談選集(小学館文庫)

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    「想像力が乏しい読み手」なので怖さはわからないんだけど、美しさはわかる。
    静かに美しい。
    選集だから当然だけど欠けている分を読みたい。元の本で読みたい。

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    2009年10月14日
  • 岡本綺堂 怪談選集(小学館文庫)

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    秋来ぬと…、などと感じた今日なのに、「夏に読みたい珠玉の13篇」なんてものを見つけちゃった。見つけちゃったものはしかたない、今晩読んでしまおう。私の「好きなタイプ」の怪談ばかり。

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    2011年07月19日
  • 岡本綺堂 怪談選集(小学館文庫)

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    初めましての作家さん。
    「利根の渡」「猿の目」「蛇精」「清水の井」「蟹」
    「一本足の女」「笛塚」「影を踏まれた女」「白髪鬼」
    「妖婆」「兜」「鰻に呪われた男」「くろん坊」の
    13本を収録。

    現代の怖がらせるための話ではなく、読み終わってから、
    読み手に想像させて、それって怖いわぁ~と、思わせる
    不可思議な話が怪談なんだと思ってみたり。
    だからホラー系の怖さはないです。
    涼を求めるなら、ホラーではなく、清く正しい
    「怪談」ですね♪

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    2017年08月28日
  • 岡本綺堂 怪談選集(小学館文庫)

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    わかりやすく怖いというよりは、じわじわと怖くなったり不思議な気持ちになるような話が十三編。

    好きだったのは、以下の三作。

    『白髪鬼』
    下宿仲間が何年経っても弁護士試験に受からない理由とは。
    そしてお土産の鰻からまた様相が一変する。

    『妖婆』
    雪夜の横丁に座る老婆を目撃した若者たちの顛末。
    その老婆にどう対応するのかによっては…。

    『くろん坊』
    いわゆる人獣婚姻譚の恐怖。
    恐ろしさと切なさがあった。

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    2021年01月06日
  • 阿佐田哲也コレクション7 これがオレの麻雀

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    うーん、ちょっと長かった・・・。「ぜひ牌を並べてみてほしい」と書いてあった気がするが・・・、電車の中とかで読むときにそんなことはできん。

    じっくりじっくり読むならそれもありでしょうが。

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    2019年01月01日
  • 阿佐田哲也コレクション6 雀師流転

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    阿佐田哲也コレクションも、もう6まで来ましたか・・・。ちゃんと買ってるあたり、自分も意外に几帳面だ。
    しかしまぁ、このへんになってくると、二度三度と焼き直しされたネタが多く、「あれ、これはあそこで読んだやつだぞ」と思うこともしばしば。
    いやまぁ、それはしかたない。誰だってネタを練り直すことはするわけで、このシリーズは、いままであまり日の目を見なかった「練り直す前」のやつなんかを収録しているっていうことなんでしょうから。そう、このシリーズはマニアのためにあるわけなので、そういう「ダブり」も楽しまねばならん、のでしょう。
    しかし、表題作が未完なのは残念。(ん、これはどこかで漫画化されてなかっ

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    2019年01月01日
  • 岡本綺堂 怪談選集(小学館文庫)

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    『半七捕り物帳』で有名な岡本綺堂の怪談選集。

    昨今の西洋風の日本ホラー作品もいいですが、
    叫びも血しぶきも肉のはじける様も
    克明に描写されないのに、深深と心に積もる恐怖が
    感じられる、日本独特の「怪談」という日常にふと
    顔をのぞかせる怖さが、とても愛おしく感ぜられます。

    作品に出てくる用語や固有名詞などが古いので現代では
    やはり幾分古い話になるのに、
    すっぱりとした終わり口や、叙情的になりすぎない描写に、
    近代日本文学を牽引したひとりとしての
    岡本氏の筆力と品を感じます。

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    2013年03月17日