深沢美潮のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
"病み上がりらしく、白い顔がますます青白く思えた。
華奢な体には大きめのチェックのシャツ、そしてモコモコのパンツ。
ビーチサンダルをつっかけ、眠そうな目で元を見ている。
こんなに暑いというのに、夢羽のまわりだけ涼しそうに見えるから不思議だ。
「あ、あ、あの……さ。病欠なんて珍しいからお見舞いに来た」
元はしどろもどろになりながらもオレンジのことを思い出した。
「あ、えっと、これ!」
リュックからオレンジを取りだそうとした時、ラムセスがじゃれついて元の背中にジャンプした。"[p.35]
32巻目。
似ているようで別人の玄と霧雨の話が間にあったり。
山田J太さんの描き下ろし漫 -
Posted by ブクログ
“「よけいなことした……」
「え?」
聞き返してみると、彼女はもう一度、今度ははっきりと言った。
「わたし、よけいなことした」
「よけいなことって?」
夢羽は立ち上がり、元を見た。
元はハッと胸をつかまれたような感じがした。夢羽の大きな目が涙にぬれていたからだ。
「桂ばあちゃん……言ってたんだ。『これだけ思い出せたら、いつお迎えが来ても心残りはない』って。だから、あの歌は見つけないほうがよかったんだ」
元はその言葉を聞いたとたん、頭のなかがまっ白になった。
そして、気づけば夢羽の両肩をゆすっていた。”[P.188]
27巻目。
泣く夢羽に元と同じくどきっとしたり。 -
Posted by ブクログ
“「そうですか……」
ムウは冷たいほど美しい横顔に午後の光を受け、唇を結んだ。
あれから三年の月日が経ったが、未だ感情の解放とまでのことはできないでいる。お腹の底から笑い転げるとか、頭がまっ白になるほど怒るとか……。たぶん、そういうことなんだろうが。
おばばは別れ際に言った。
「あんたはだれかの助けが必要となるじゃろう。それがだれかはわからぬが、何、さほどむずかしいことでもない。ともかくその人物に出会うまでに常にだれかの助けになるんじゃ。わかったな?」
まるで謎解きのような言葉を胸に、ムウは伊我上野の里を後にしたのだった。”[P.121]
26巻目。
江戸時代メインで、前と後ろに現代がちょこ -
購入済み
懐かしい
昔読んでたなぁ…もう書店では買いにくいなぁと思ってたのでこちらで購入。
値段の割にあっさり読了してしまうのはティーンズ向けならではなのかな。
続刊もどんどん出してほしい。
こういうレスポンスの悪さが結局電子書籍の最大の欠点だよね。 -
Posted by ブクログ
“「でも、ここでモタモタしてる場合じゃないな。とにかくなんでもかんでも、片っ端から調べていこうぜ」
元がそう言って、もう一度あれこれテーブルを調べはじめると、流羽も「おう」と返し、同じようにキッチンを調べはじめた。
ちぇ、こいつ、やっぱいいやつじゃないか。
せめてイヤなやつならよかったのに。
元は、ちらっとそんなことを思ったが、なんでそんなことを思ったのか、自分でもよくわからなかった。”[P.68]
流羽君は夢羽の謎を明かす鍵になりそうですね。
“すると、さらにびっくりするようなことを夢羽が言った。
「そうだな。……元が行くなら、行ってもいい」
カッチャ——ン!!!
これは元がカップをテラ -
Posted by ブクログ
発売当初、14年前だから…12歳の時に読んだんですね、デュアン・サーク第一巻。フォーチュン・クエストでラノベの冒険小説にハマった私。女の子主役の一人称で書かれた作品と言うのが私の基準になっていたもので、男の子主役かつ三人称で進む冒険小説、と言うのは、ラノベであっても小難しい印象を得たものです。
今となってはむしろ三人称の方が基準になっていたりするんですけど。まあ子どもでしたからね。
そんなわけで、当時は“フォーチュンのファンだから取り敢えず読んどく”って感じでした。
いや~14年経ってから読み返してみると随分と印象が違う!まずラノベで読みやすいですし、登場人物に対する印象も違う。子どもの