立原正秋のレビュー一覧

  • 冬の旅

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    ネタバレ

    母親を強姦しようとした義兄:修一郎を刺してしまった主人公:行助。
    義父:理一と、修一郎の確執に振り回された、行助の苦悩の話。
    結局、二度も少年院に入り、最終的に破傷風になるって、どんだけ不幸なんだか。
    良く出来た昼ドラ、という感じ。
    時代背景も考えながら読まないと、大変。
    現代の感覚で読んでいくと、思考回路が理解しづらい。
    特に行助は、どういう行動をとるのかわからない。
    それだけに、早く先を読みたくなって良かった。
    とは言え、当時の少年院の状況や、社会格差など、読み取れて面白かった。

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    2013年10月29日
  • 春のいそぎ

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    父親が自決したことで心に傷を負った姉2人と弟が、
    それぞれ大人になってからの不毛な恋愛関係に悩み溺れてゆく話。
    内容自体はドロドロ感満載のようでいて、
    主人公の数馬の立ち居振る舞いが思いの外サラッとドライな感じなので、
    愛憎劇と言うにはちょっと拍子抜け。

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    2013年02月10日
  • 冬の旅

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    「これは自分の内面の問題ですから。」と家族の愛を頑なに拒み倫理とする。呆気ない最期がなぜ必要だったのかも含め、今ひとつ共感できないストーリーだった。12.8.4

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    2012年08月04日
  • 春のいそぎ

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    ネタバレ

    三人兄弟それぞれが厄介な恋愛関係を持っており、最後は深みにはまって底まで落ちるのかなと思ったけど、そうはならなさそうだ。末の弟が快活な性格で飄々とした感じがなかなか気持ちが良い。

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    2012年06月19日
  • 冬の旅

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    緩やかに流れていく文体とは対照的に深くて重厚な内容。とても読み応えのある一冊でした。ただ、起伏が少ないので単調に感じる場合もあるかと。

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    2011年02月01日
  • 冬の旅

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    母を想う息子の優しさが、重罪を犯してしまう。
    初めて読んだのは中学生のときだったが、
    自分が親になってから読み返してみると、
    気持ちの思い入れ方がかなり違ったように感じた。

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    2009年10月04日