国弘喜美代のレビュー一覧

  • 塩の湿地に消えゆく前に

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    アメリカのティーンエイジャーを含む若い女性の悲哀が描かれている。タバコや酒そしてドラッグを普通に経験し、金を得る手段として手っ取り早く売春で稼ぐ、そこに男につけ込まれ悲しい運命を辿る。
    この小説は犯罪というサスペンス性より若い女性達の心理面が丹念につづられ、手を差し伸べて救ってあげたい同じ女性としての著者の想いが伝わる。
    読み進めていつ高揚感が来るのか分からず、根気よく読んでそのまま最後に至ると言うふうに、読み終えてなる程ね、と言う感じで終了した。

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    2022年02月24日
  • 報復

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    ネタバレ

    簡単に言ってしまうと、テロ行為によって最愛の妻子を殺された男の復讐劇。目には眼を。
    その報復作戦を実行するために集められたプロの傭兵たち。さながら「特攻野郎Aチーム」か「オーシャンズ11」か。そこにはユーモアの欠片もないが。
    報復は正義なのか。
    どうしても、やはりこういった、やられたらやり返すという行為には、終わりのない不毛な戦いであるとしか思えない。

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    2022年01月26日
  • 寒慄【かんりつ】

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    ネタバレ

    元プロスノーボーダー達5人が、かつて技を競い合った雪山で10年ぶりに再会する。
    ただし、そこには歩行不可能になったオデットと行方不明のサスキアはいない。

    いわゆる、あるある雪山クローズドサークルもので、誘いを掛けたはずの人物は俺じゃないと言い、気づけば10年前の真実を問うかのような不穏なゲームをけしかけられる展開に。

    新鮮味と言えば、テリエ・ハーコンセンやらマクッツイストやらのボード経験者にはたまならないキラーワード。
    確かにこんなスノーボード狂的世界観の小説は今までなかったので、その部分ではテンション上がったけれど、ただこれは一体どれだけの人に刺さるものなのか。

    肝心の本筋は、永遠かと思うような継続する膠着状態と、主人公ミラの謎の負けん気(この状況でバックフリップに挑む!?)と移り気に終始振り回される。
    現在と10年前を行きつ戻りつする構成を取るのであれば、劇的な事実の判明による変化がしばしば訪れるか、モザイクが晴れるかのような展開を期待するものだが、一向に関係者達の糸は絡まり合っていくばかり。

    通底する緊迫感自体は悪くないと思うのだが、その源であるビックバン的色恋沙汰や主人公の主観に左右されまくる疑いの矛先に疲れを感じた。

    うーん、どうしても感情移入できなかった。

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    2021年11月06日
  • 寒慄【かんりつ】

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    「寒慄」とはまた、見慣れない単語。スノーボードに興味のある層を引きつけるには、タイトルとしてちょっと硬かったような気がする。前半はチャラくて軽くて、あらまあどうしようこれ読めるかなと思ったけれど、ラストまでいくと、なるほどねとなかなかよく出来てたので、最後まで読めてよかった。

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    2021年08月31日
  • 要秘匿

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    CIA分析官ヴィヴは、米国に潜むロシア工作員の調査に心血を注いでいた。二年に及ぶ暗闘の末、ついにその手がかりを掴んだヴィヴ。だが目にした機密画像に衝撃を受け、彼女は当局への報告をためらう。なぜならロシア側の重要人物として映し出されたのはヴィヴの夫、マットだったのだ!最愛の人物の裏面を知った彼女は決断を迫られる。夫を告発するか、国家を裏切るのか?CIA出身の著者による迫真の諜報スリラー。

    もっとハードな展開を期待していたのだが、残念。
    構成が後出しジャンケンだし。

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    2020年08月15日
  • 要秘匿

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    主人公・ヴィヴィアンはCIA分析官。ロシアのスパイを探る仕事中、敵のPCの中から愛する夫の写真を見つけてしまう。
    陰謀もののハラハラ感もありながら、家族愛、仕事と育児の間に悩む姿など葛藤が細かく描かれている。

    母は強し。

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    2018年12月24日
  • 報復

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    凄いよ。凄いけど…『ストリート・キッズ』『ボビーZ』『犬の力』ときてこれか!ドン・ウィンズロウ、一体どこへ向かってるんだろう…!?

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    2017年09月21日
  • 氷の双子 THE ICE TWINS

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    双子の女の子の一人が死んでしまい、家族が悲しみに包まれている中で、死の原因が事故なのか故意なのかを探っていく話。あーなのか、こーなのか、といろいろ考えさせられたが、結局結局そうなのか、、、とやるせない感じになった。

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    2017年06月06日
  • 報復

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    家族をテロリストの攻撃で失った主人公が、傭兵チームを率いて報復を果たす話。
    前半をたっぷり使って、準備フェーズを描いており、チームを雇うところから、自分も参加することを納得させるところなど、しっかり書かれていて好印象です。
    対して、後半は攻撃をテンポよく描いていて、テンポ感がとても良かったですね。
    最初の家族が亡くなるところの描写がせつなくて印象に残りました。

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    2016年11月27日
  • 報復

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    お久しぶりのウィンズロウ二冊目は、緊迫のミリタリー・サスペンス。すべてを失った男が元兵士の友人たちとともに、自らの手でテロリストに鉄槌を下すというストーリー。

    序盤は面白かったが、チームと合流してから冗長に思え、退屈に感じることもしばしば。テロの真相にひねりがあるわけでもなく、謎解きはシンプルに終了し、そこから先はとことんアクション。各国から集められた傭兵のスペシャリストたちに注目しようにも、人数が多くて把握する気が失せ早々に諦めてしまった。

    ハイテク武器とかクールなアクション・シーンが満載なので読み応えは抜群だが、私はそれを楽しめる読者ではなかったということでしょう。不完全燃焼が悔しいなー。

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    2016年02月28日