曽我部修司のレビュー一覧
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鍵っ子で大人しく従う総司の内面が具体的に描かれることが、アニメやゲームとは違って興味深い。
本編ではマヨナカテレビの解釈が自称「特別捜査隊」と容疑者・生田目の間で異なり、ぶつかる。
テレビの中の世界――異界――で暗い面と向き合うことは、人生において必要なことであるが、そこで対抗手段を見出せないと死んでしまう……死を救済と見做しているのだろうか?
総司と足立の、当たり障りのない会話のなかでちらつく“影”
総司の「ひとりは寂しい」
足立の「僕じゃなくていい」
孤独に対する二人の考え方はどこか似て非なるもの。
町ではテレビの中の世界の霧が漏れだし、健康障害からじわりとパニックが始まっている。
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この学校のイベントは何故こんなにも面白いのか……!
事件の様相が複雑化する。推理と緊張感が高くなった。
ぐだぐだの合コン喫茶はアニメ版より展開がありつつ、実を結ばなかった……
ミス?八高コンテストで男性陣の女装を堪能し、ネタ枠ではなくクマが優勝w
ミスコンは柏木先生と大谷さんの濃いコンボのあと、レベルが上がって直人優勝www
温泉の回で宙を舞う温泉桶と連続ヒットと>撤退指示
アニメのように>居残り指示はページ都合上できないか……
P3とP4の掲載雑誌交代に伴う交錯。
堂島家の問題も解決し、いよいよ佳境に。
マヨナカテレビに奈々子ちゃんが映り、真犯人追求と奈々子ちゃん救出に奔走する -
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厨二病・ミツオ回。
眼を背けたい自身の抑圧された部分――シャドウ――を拒絶すると、抑圧された本来の自分が理想の形を取って攻撃してくる。
それに対抗する主人公たちは自分自身のシャドウを受け入れ、ありのままの自分を肯定した面々だ。
生きる強さが違うメタファーとしてのペルソナ。
私がこの作品が好きな理由。
前回の続きとして花村視点のエピソード。
尚紀は姉の死を受け入れることができて涙する……その中で観音?菩薩?扱いの、良い人オーラで「この人にものを頼まれたら断れない」ポジションの 総司(笑)
ギャグネタはメシマズ女性陣によるオムライス騒動。今度はりせちーによる、火山噴火レベルの辛いオムライス…… -
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笑劇の林間学校篇結末。
主人公はまだムドオンカレーのポエットを引きずっている。真Ⅲのようなパトラッシュシーンでは無いのが残念だ。
完二、大谷さんにフラれるが無かったのも……
アニメ版と違って、川のオチは他生徒認識要素だったのか……
りせちゃんとクマ回。
マヨナカテレビの本質が徐々に推測される。
「テレビに」映った人物が狙われる……
そしてテレビの中の世界では、自分の理想についてのネガティブな部分――シャドウ――が形にされる……
雪子も完二も「自分もあんな風だったのか……orz」
シャドウを否定し、“本当の自分”を「探す(他のどこかにある)」と考えるりせとクマ。
りせはそれも“自分であった”と -
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完二回。
オトメン・完二が抱える、「男らしさ、女っぽさ」という性別役割分担に抑圧された葛藤。
カワイイものへの好きな思いや裁縫趣味で「ヤダー、女の子みたい」と嘲笑されたことへの悔しさとそれを隠すように男らしさや強さを形作っていたことを自覚し、それを許容する懐のでかい男になる完二。
褌姿の完二シャドウにドン引きする一同とと鼻メガネのギャグは何度でも笑える。
アニメ版では大活躍していたタフガイとナイスガイがいないのがちょっと残念。
そして笑劇の林間学校篇。
花村と主人公(総司)がムドオンカレーを食べた時の表現が独特で……コマ割と見開きにすべてを持っていかれる。
主人公は完全にポエットと化していた -
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コミカライズ版。
メガネ獲得がアニメと違って唐突じゃない(笑)
ゲームで物語が進行するうちに色々あって忘れてしまうあの冒頭イベントの違和感が丁寧に描かれている……!
そして花村回。
「ムズいよな…… 自分と向き合うってさ
わかってた…けど みっともねーし どうしようもなくて
認めたくなかった」(p.145)
これがペルソナ4の醍醐味。自身のコンプレックス、蓋をした暗い面との対峙。
受け容れるという、ノウハウも言語化できない事象は自分で経験しなくてはいけない。
主人公の名前「瀬多総司」はアトラス側から用意した名字、名前から曽我部氏が設定から受けたイメージに当て嵌めたとの事。セミオフィシャル。